初めてマンションを買う、あるいは戸建住宅を買うことを決めた場合、どうやって選んだら良いか、迷うことはありませんか。不安になったりしませんか。このサイトでは、不動産の選び方、中古住宅・中古マンションの選び方について、400ページ以上使い様々な切り口で解説していきます。
全体的な話では無く、具体的に今知りたい情報を確認したい場合には、「サイトマップ」と「投稿ページ(ブログ)の一覧」から目的のページをお探しください。または、「サイト内の検索はこちら」と書かれた場所にキーワードを入力し、該当ページをお探しください。
不動産はほとんどの人にとって、人生で1番高い買い物です。そしてこの買い物に失敗すると、一生立ち直れないダメージを負う危険性もあります。
住宅購入で失敗しないためには、3つの要素を理解する必要があります。購入する不動産は、この3つの要素がバランスよくまとまっていなければなりません。これが1つでも大きな欠点があれば、高い確率で不動産購入は失敗します。
3つの要素とは「経済的か」「安全か」「快適か」の3つです。この3つのバランスが取れていれば、不動産の購入で大きな失敗をする率を下げることができます。
ただこれら3つの要素の内容について、ほとんどの方は誤解しています。このページではこの3つの要素の概論をお話しします。
不動産選びに失敗すると取り返しがつかないことがあります
ほとんどの方にとって、不動産は人生で1番高い買い物です。ここで失敗した後、残りの人生でそのロス分を取り戻すのは簡単な事ではありません。
例えば住宅ローンが支払えなくなり、住まいを売ることができなければ、高い確率で破産します。破産しないまでも、不動産を取り上げられた上に、その後もローン残債を払っていかなければなりません。これは「経済的か」どうかで失敗した例です。
また、新居に問題があり、化学物質・電磁波・低周波音などの影響で体調を悪くすることもあります。
化学物質過敏症や電磁波過敏症、低周波音過敏症になった方の生活は大変不便で苦しいものです。そして長期間体調に問題が続き、仕事や生活を続けること自体が困難になります。これは「安全か」どうかで失敗した例です。
明るくて開放的な家、と考えていたら夏は暑く冬は寒く、生活するには不快な環境だったりします。この暑さ寒さはエアコンだけでは解決できないことも実は多いのです。これは「快適か」どうかで失敗した例です。
本来家を買う、不動産を購入するとは、生活の質を上げるために行うものです。それが結果として生活の質を落とし、さらには生活を破壊してしまうものになってしまうのであれば、何のために家を購入したのか分かりません。
不動産購入で経済的な失敗を取り返すことは簡単ではありません
バブル時代に住宅を購入し、その後の売却時に2,000万円、3,000万円の損を出した方を私はたくさん見ました。億単位の損失を出した人もいました。普通に会社勤めをしていて、3,000万円のロスを取り戻すのは簡単ではない、どころかほとんど不可能です。
私も当時不動産業界にいましたが、数千万円のロスが原因で会社を辞め独立した知人もたくさんいます。普通にサラリーマン生活を続けていれば、絶対にこのロスが取り戻せないと考えたからだそうです。
どういう人生を送るかはもちろんその人の自由ですが、安易な気持ちで不動産を購入し、失敗すれば今までと同じ生活を維持することはかなり難しくなります。
今はバブル時代とは違いますが、似たような失敗や別の要因による失敗はよくあります。色々な差し障りがあるため具体的に言えませんが、現在住宅を購入されている方の半分強は10年後には後悔するのではないかと私は思っています。
経済的に失敗しない不動産の買い方は、値段が下がらない物件を買うことです
経済的に失敗しないために考えなければならないことはたくさんありますが、1番有効な方法は将来値段が下がらない不動産を購入することです。
住宅ローンの破綻などは、リストラされて収入が減ったからですとか、病気やケガで働けなくなったから、という理由をよく聞きます。それは直接的な原因で間違いではありませんが、根本的な原因は、不動産の値段が大きく下がり、売るに売れず、ローンが支払えなくなることです。
考えてみてください。収入が大幅に下がり、ローンが支払えなかったとしても、買った時と同じ金額でその不動産を売ることができれば、経済的には買う前の状況に戻るだけです。
その後は自分の収入に合わせてどこに住むかを考えれば良いだけですので、破綻・破産という可能性はかなり低くなります。
買った時と同じ値段で売れる不動産なんかない、とお考えでしょうか。そんなことはありません。立地によっては築5年のマンションで新築時とほぼ同じ値段で売れたマンションもあります。築20年の戸建住宅で10年後の売却時に値段がほぼ同じということもよくあります。
特に後者の例は特別な事例ではなく、よくあることです。不動産を選ぶ際にこのような事情をよく知っていると、経済的に失敗する可能性は低くなります。
他にもご参考までに、
将来の破綻が気になる方は
「2-01.将来破綻しないために知っておきたいこと」のページや
「2-01-03.住宅ローンで破綻する可能性が高いタイプの人はどんな人でしょう」のページを参考にしてください。
購入時の価格や見た目だけで経済性を判断してはいけません
また、購入時の価格が高い安いだけで判断するのは危険です。建物の状況によっては数年後に多額の金額を支払わなければならないということもあります。数十年単位で考えて本当に安いのか、ローン返済中のリスクをどうするかなど、こちらも色々な見方で考えなければなりません。
1番のポイントは前述しましたように、いざ売らなければならないときにいくらの値段がつくか、です。永住志向で購入する不動産であってもいざという時のために資産価値は考えておかなければなりません。
安全面での失敗も経済的な失敗と大きくつながっています
不動産購入で安全面でも失敗すると、こちらも取り返すのは容易ではありません。悪い例で恐縮ですが、1度低周波音の過敏症になると、ちょっとした音でも感じられるような体になります。
1度過敏症になると、住むことができる家の条件が大変厳しくなります。普通の方であれば問題が出ない住まいであっても、過敏症の方には耐えられない、ということが良くあるからです。
その場合、終の棲家だと思って購入した家を手放さなければならなくなるケースもあり、体だけではなく、経済的にも損する率が高くなります。これを防ぐには、予防、つまり過敏症にならないための家を最初から選ぶ、という事が重要になります。
安全面の問題は、わずかなお金で解決する問題もあれば、家を建て直さないと解決しないくらいの費用がかかることもありますし、さらには多額の費用をかけても解決しない問題もあります。
それも法律上問題がない不動産を購入したとしても、安全面で問題が出ることもあります。現在の法律で安全上の問題をすべてカバーしている訳ではないのです。
住宅の安全性は地震対策だけでは満たせません
安全、と言いますと地震での建物倒壊が思い浮かびますが、水害も危険という点では負けていません。また、建物内のシックハウス、転倒事故、温度変化による心臓発作など住まいには多くの危険が潜んでいます。
最近では電磁波の影響も無視できなくなっています。お年寄りや乳幼児に関しては交通事故死より家庭内事故死の方が件数が多いと言われています。
死亡事故だけでも多いのに加え、シックハウス症候群で長年苦しむことになったり、転倒事故が原因で寝たきりになったりというケースを考えると、安全性の範囲はさらに広くなります。
不動産購入の快適性の失敗は後悔が長く続きます
快適性での失敗ももちろん大きなダメージになります。この快適性の失敗は後々まで後悔が続くことが多いのが特徴です。
例えば住んでから周辺の環境が悪いと気が付いた場合、その環境の悪さが目につくたびに、失敗した、という気持ちが思い起こされます。
また断熱性に大きな問題がある住まいを購入した場合、暑い時や寒い時に、なぜこの家にしたのか、と後悔します。このために、生活の質を上げる、という点を大きく落とすことになります。それでは何のために住まいを購入したのか、意味が分からなくなってしまいます。
住まい選びは経済性・安全性・快適性の3つのバランスで決まります
住まい選びはバランスが重要です。このお話を人にしますと、バランスというのはおかしい、安全性が最優先だろう、と言われることがあります。もちろんわずかな揺れの地震ですぐに倒壊してしまうような住まいは論外です。
しかし一方、100%安全な住まいというものはこの世に存在しません。それこそ核シェルターのようなものであっても、絶対に安全というものではありませんし、そのような住まいを作れば経済性や快適性に問題が出ることは言うまでもありません。
安全性にもレベルがあります。どこまでの安全性を求めるか、その安全性と経済性、快適性をどうバランスさせるかが重要だと私は考えています。
より詳しいお話は、「3章.その住まいは安全ですか」のページで説明しますが、安全性というのはかなり広い範囲にわたって考えなければならないものだと、まずは考えてください。
不動産のプロでも知らないことや知っていても話さないことがたくさんあります
これらの項目1つ1つについては、決して難しい話はありません。ただし、不動産業界の人、建築業界の人は良く知っていても一般の方は知らない、という話がたくさんあります。不動産のプロは契約をさせたいが故に知っていても話さない、とうことがあるからです。
また不動産のプロ自体も知らずに悪い物件を勧めているケースもあります。不動産のプロは、法律や物件情報には詳しくても建物について詳しい訳ではないのです。
当サイトではなるべく多くの項目について、なるべく分かりやすく解説していきます。住まいの購入前に、ぜひ当サイトをご覧になり、皆さんなりの基準、優先順位を決めたうえで満足のいく住まいを手に入れていただきたいと考えています。
この「失敗しない不動産購入」はページ数が大変多くなっています。このサイト全体の目次と言えるサイトマップのリンクはこちらです。
サイトマップ(別ウインドウで開きます)
興味がありそうなページを随時ご確認ください。またPCをお使いの方は画面の右側に、スマートフォンやタブレットをお使いの方は画面の下に「失敗しない不動産選び」のメニューが掲載されます。項目を見ていただき、ご興味のあるページをご覧ください。
皆さんが不動産選びに失敗しないように、また楽しく不動産が選べるよう、情報を公開していきます。
この記事の子ページは次のような展開になっています
このテーマの記事は、1ページですべて表せるものではありません。そこで、この記事の子ページとして、概要、安全面、経済面、快適面という4つの切り口で章立てし、さらにはその章の下に、詳しい孫ページを付けるという展開になっています。各章の記事とリンクは下記の通りです。
第1章.家を購入するとはどういうことかをもう1度考えましょう
第2章.最終的に安く済む住まいを手に入れるには
第3章.その住まいは安全ですか
第4章.その住まいは快適ですか
これらの章の記事を見て頂き、その後に各章毎についている詳しい孫ページをご覧ください。
ふくろう不動産は購入者の代理人(エージェント)として活動する不動産仲介会社です
ふくろう不動産は、不動産を購入される方のエージェントとして活動しています。エージェントですので、最初から物件の紹介をすることはありません。まずはお客様の状況をお聞きし、上記で示したトラブルに巻き込まれないような物件のみ、ヒアリング後にお話しします。
主に戸建住宅用の土地と中古住宅、中古マンションのご案内をさせてもらっています。ふくろう不動産がどのような会社なのかは「ふくろう不動産とは」のページをご確認ください。
また、エージェントは物件紹介だけではなく、コンサルティングを含めた様々なサービスを用意しています。様々なサービスと言われても、どのような内容なのかが皆様には想像しにくいと思います。
そこで、ふくろう不動産では住宅購入者のためにどのようなことを注意しているのか、どんなことを考えているのかを予め分かっていただくべく、「失敗しない不動産購入」のページを作りました。
皆さんは、不動産購入の際にはどんな点に注意しなければならないのかを考えていただきつつ、ふくろう不動産はこんなことを考えている、ということを知っていただければと思っています。
ふくろう不動産の特徴は技術的な内容に詳しいことです。不動産会社に勤務していましたので経験はもちろんありますが、さらに不動産や建築の専門出版社に勤めていた期間が長いため、様々な角度から業界を見ることができました。
1つの不動産会社に勤めていますと、その会社のやり方には詳しくなりますが、見方が偏る危険もあります。
当社は不動産会社、設計事務所、工務店など多くのジャンルの会社取材などを通し、幅広く知識を得ています。通常の不動産会社のコンサルでは、主にお金の話のみのコンサルです。それも売買時の価格とローンの話がほとんどです。
当社でももちろんお金の話もしますが、技術よりの話、建物が健康に与える影響の話、将来の建物の資産価値の話など、技術的な内容を含めたコンサルティングが可能です。
また、ふくろう不動産では、お客様に「経済性」「安全性」「快適性」のバランスを取っていただくために、様々な測定器やツールを用意しています。
例えば快適性に大きな影響を与える断熱材の施工状態は目では見えません。しかしふくろう不動産ではサーモグラフィカメラを用意していますので、ある程度は断熱の状態が確認できます。
また健康に影響を与えるかもしれない電磁波も目には見えません。ふくろう不動産では電場・磁場両方の測定器を所有していますし、電磁波測定士の資格も取得しています。
ふくろう不動産のモットーに「お客様が知らずに損することが無いように」というものがあります。目に見えないもの、分かりにくいものもお客様に全てを知っていただき、最終的な判断を下してもらうために、様々なデータを提供できる体制を整えています。
詳しくは「米国式エージェントサービスの不動産会社」のページや「ふくろう不動産の検査・チェック項目」のページをご確認ください。
またふくろう不動産を通して不動産を購入されれるお客様は、様々な検査を無料で受けることができます。他の不動産会社を通じて不動産を購入されたお客様であれば、検査のみを受けることも可能です。
当社はホームインスペクターの資格も所有していますし、検査機器が充実していますので、感覚的なものではない事実の積み重ねによる建物診断を行うことができます。
ホームインスペクションについての内容は「6-03.戸建住宅のインスペクションの費用と内容について」のページを、これとは別に行っている健康配慮型のインスペクションについては「6-01.健康配慮型のインスペクションを行っています」のページをご覧ください。
中古物件を購入予定だが、その建物が問題ないかどうか、欠陥住宅で無いかどうかを知りたい、という方は、ぜひご相談ください。
不動産購入で失敗しないためには、色々な条件を満たさなければなりませんが、ふくろう不動産に不動産購入のエージェント業務を依頼されることで、求められる条件の大半を満たすことができると自負しております。
ここまでの話を動画でもまとめてみました。基本的に同じような話ですが、よろしければこちらもご覧ください。
また当社はご相談やご質問を、無料で承っています。ご質問などは「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。ご連絡を頂きましたから24時間以内に返信致します。お気軽にご連絡ください。
次のページはこちら 「1章.家を購入するとはどういうことかをもう1度考える」
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