この第2節では、快適かどうかという切り口から見た戸建住宅の選び方について、お話しします。
この快適さと安全性の切り分けは難しいのですが、この第2節では温熱環境や住む人の健康に関する部分を中心に取り上げたいと思います。

交通事故よりも家庭内事故で亡くなる方の方が多いようです

少し古いデータですが、平成20年までの交通事故による死亡者数は次の通りです。

交通事故の死亡者数

年々交通事故による死亡者が減っているのは良いことです。
出典:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/furyo10/01.html

2008年では8,000人弱まで交通事故死者数が減っているようです。これと比べて、家庭内の事故死者数はどうでしょうか。

家庭内での事故一覧表

家庭内事故死者数は少しずつ増えているようです。
出典:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/furyo10/01.html

2008年に交通事故以外の不慮の事故で亡くなられた方は3万人以上いますが、そのうち家庭内の事故で亡くなられた方は13,000人以上いらっしゃるようです。これは交通事故者数を上回っています。
家庭内で亡くなられた方はお年寄りが多く、お年寄りは家にいる時間も長いためこのような結果になったものと思われます。ですから決して家の中が外より危険という話ではありません
しかし、家の中で亡くなる人が多いというのも事実です。そして家庭内の事故はさらに次のように分けられます。

家庭内事故の内訳

窒息はさておき、溺死や転倒による死亡は家の造りによって改善できる可能性があります。
出典:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/furyo10/01.html

死亡原因として多いのは、「窒息」と「溺死」です。窒息はおモチなどをのどに詰まらせてなくなるケースが多いのだと思います。これは家の造りはあまり関係がありません。しかしもう1つの「溺死」については、家のつくり方によってはもう少し減らせる可能性があるのではないかと思います。
家庭内での溺死は、お風呂の中でのことだと思います。お風呂でヒートショックなどを起こし、失神した後に湯船に沈んでしまい、結果的に溺死となってしまう例も結構あると思われます。これは浴室も含めた家の温熱環境を改善することで、事故を減らせるのではないかと思います。
また「転倒・転落」による事故死者数も多い部類になっています。これも、家の中のバリアフリー化や、手すりのつくり方などで対応できることも多いのではないかと思います。

こういった家庭内の事故を減らせる環境は、そのまま快適な環境となるケースも多くあります。この第2節ではこれらの内容をもう少し詳しくお話ししながら、快適な戸建住宅とはどういったものなのかを考えていきたいと思います。

この記事の細論のリストは下記のとおりです

4-02-01.雨漏りしやすいタイプの戸建住宅について知っておきましょう
4-02-02.太陽光発電システムにはデメリットも多くあります
4-02-03.ヒートショックに強い家は住んでいても快適です
4-02-04.家庭内の転倒事故も死亡理由の上位です
4-02-05.風通しを良くするだけでもデメリットが出ることもあります
4-02-06.日光を家の中に入れるかどうかで快適性が大きく変わります

よろしければ、これらの記事もご参照ください。

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