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3-03-06.マンションの水廻りや設備の変更には制限があります

この記事の所要時間: 633

マンションの専有部分は、その所有者の持ち物ですので原則としてその所有者は自由に変更することができます。ただ、設備系についてはできることとできないことがあります。できないことについては、予め知っておくことで、後からがっかりすることがないようにしましょう。

水廻りの設備は物理的にも環境的にも位置を変えにくいものです

まずは水廻りについてです。マンションの専有部分内、つまり壁で囲まれた内側は全て自分の思う通りに作り替えられる、とお考えの方がいるかもしれませんが、実際にすべて変更するのは簡単ではありません。

特に水廻りについては、原則として場所を動かせない、と考えた方が良いと思います。理由は2つあります。物理的な理由と環境的な理由です。

物理的な理由とは、排水や排気の取れる位置が限られるということです

物理的な理由というのは配管の位置による制約です。マンションの給水、排水などはパイプスペースを使って外から取り入れたり流し出したりしていますが、このパイプスペースの位置は決まっていて動かすことができません

特に排水ではこの問題は重要です。浴室を他の位置に動かした場合、そのパイプスペースまで排水管を繋げなければなりませんが、パイプスペースまでの距離がある場合は、排水管に必要な勾配が取れないことがあります。浴室だけではなく、トイレやキッチンも同様です。

また、こういった水廻りの設備には換気が必要となりますが、外壁につながっている排気口の位置やサイズが決まっているために、設備の場所を変更すると、その排気口までうまくダクトが繋げないこともあります。

1番最初の設計の段階で、最も効率的な配管やダクトの設計が行われているので、後からこれらを変えるのは簡単ではありません。実際にできないこともよくあります。

環境的な理由とは、下の住戸に与える音の問題です

こういった物理的な理由とは別に環境的な理由もあります。それは騒音問題です。

マンションの間取りは音の問題が起きないように、音がしやすい場所と静けさが求められる場所は近づけないように設計されています。ですので、浴室の隣や、真下に他の住戸のリビングや寝室があるということはあまりありません

浴室は浴室同士、キッチンはキッチン同士となるべく同じ設備が、上下階であれば同じ位置に、左右の住戸であればかがみ合わせになるように作られています。

この位置を変更すると、浴室のすぐ下に下の住戸の寝室があるということにもなりかねませんし、その結果浴室の水の流れる音が下の寝室に響き、音のクレームが起きるという可能性が高くなります。

こういった環境的な理由からも水廻りの設備の位置変更は、現実的には難しいのです。

お風呂イメージ写真

浴室などの水回り設備の位置は、マンションでは実質動かせない、と考えましょう。

給湯器も完全に自由に変更できるわけではありません

給湯器についても完全に自分の自由になる訳ではありません。

まずマンションではガス配管の径が決まっていますので、その配管の径に合った給湯器しか入れることができません。また配管は共用部分である壁に空いている穴を通して繋げられますが、新しく穴を空けることはできませんので、既存の配管用の穴を使わざるをえません。

その結果、配管の取り付け位置が決められるので、その位置に合わない給湯器も使うことができません。また、給湯器置き場も決められていますので、その置き場に入るサイズの給湯器でなければ入れることができません

また給湯器の種類を変えるのも難しいと思われます。例えばガス給湯器をエコキュートに変えたいと思っても、配管や配線がうまく繋げられない可能性があります。

さらにエコキュートの場合は給湯器とは別に貯湯タンクを置かなければなりませんが、この置き場所にも苦労します。バルコニーは共用部分ですので勝手に貯湯タンクを置くことはできません。バルコニーは避難経路でもありますので、道をふさぐようなタンクを置くことはできません。

エコキュートのイラスト

エコキュートは省エネ効果が高い給湯機器ですが、騒音問題を起こす可能性など、リスクもあります。

電気容量にも制限があります

電気設備についても入れられるものに制限があります。マンションの1住戸あたりの電気容は40A(アンペア)くらいの設定になっている住戸が多いと思います。

これは通常の使用には充分な電気容量ですが、もし大きな電気を使う設備を入れたいと思った場合、この電気容量では足りなくなるかもしれません。そしてその時、容量が足りないからといって、戸建住宅のように電気容量を上げようと思っても、マンションではできないことがあります

それはマンション全体での電気容量が決まっているため、個々の住戸の容量アップに対応できないことがあるからです。そのため、電気容量を増やしたい場合には管理会社を通して可能かどうかを確認しなければなりません。たくさんの電気設備を使う人は事前に調べておいた方が無難です。

分電盤の色で電気容量を判断

その住戸にどのくらいの電気容量があるかは、分電盤の色でも判断できます。
出典:東京電力

インターネットやケーブルテレビなども完全に自由ではありません

インターネットについても制限がある場合があります。ひかり回線などは共用部分まで回線が通っていないと使用できません。ケーブルテレビなども同様です。

最近ではどのマンションでもインターネット対応が進んでいますが、マンションによっては通信速度が遅いということもあります。

マンションのインターネットの通信速度はハブの交換など自分で対処できるところもあれば、個人では対応できないこともあるようなので、ネットを良く使う方は、事前に回線速度などを確認しておく必要があります。

実際にはそれほど不便を感じることはありません

これまでお話ししましたように、マンションでは専有部分の設備であってもすべて自由になる訳ではありません。ただ、通常の使用で問題があるかと言えば、ほとんどの方には問題にならないだろうと思われます。

水廻りの位置を変えたい人がそれほど多いとは思いませんし、ガスや電気についても通常の使用で問題になることはあまりありません。

ネット環境のみ、まだ当たり外れがあるかもしれませんので、可能であれば調べておきたいところです。中古マンションであれば、前の所有者に回線速度をチェックしてもらい教えてもらうという方法もありますが、その所有者がネットに詳しくない方であればちょっと難しいかもしれません。

次のページはこちら 「3-03-07.中古マンションは外壁にも注意を払います」

ふくろう不動産では可能な限り、購入対象マンションの情報を集めます

このページで見てきましたように、マンションの設備には様々な制限があります。ふくろう不動産ではお客様の状況をお聞きし、問題がありそうな点については、できる限り確認するようにしています。詳しくはふくろう不動産までご連絡ください。

また、ふくろう不動産では皆さまからのご質問やご相談を随時受け付けています。ご質問やご相談はもちろん無料です。ご質問をされたからといって、後で当社からしつこい営業連絡をすることもありません。ご質問などは「お問い合わせフォーム」をご利用の上、ご連絡をお願いします。

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