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4-02-06.日光を家の中に入れるかどうかで快適性が大きく変わります

この記事の所要時間: 729

住まいは温熱環境が優れていると快適性が上がります。この温熱環境を良くするためには、家の断熱性を上げたり、快適に感じられる設備機器を導入したりする方法がありますが、日射取得をどうするかによっても、家の快適性は大きく変わります。

このページではその日射取得について、あまり知られていないこと、知ってトクすることなどをお話ししたいと思います。

年間で考えると日の光は入れた方が防ぐよりも省エネ効果が高くなります

日射イメージ

年間通して考えれば、日射は遮るよりも入れた方が省エネ効果は高くなります。また快適性も上げやすくなります。

当たり前のことですが、夏は日光が入らない方が冷房の効率が良いですし、逆に冬は日光が部屋の中に入る方が暖房は少なくても済みます。

夏の暑い日差しのイメージが強いせいか、日差しは入らない方が省エネ効果が高い、と考える方が多いかもしれません。しかし、実際は冬の暖房には大きなエネルギーが必要となるため、日の光が入るタイプの家の方が年間を通してみれば使うエネルギーは少なくて済みます

これは北海道のような寒冷地だけではなく、関東であってもそうです。シミュレーションにもよりますが、沖縄などの省エネ基準の地域区分図で8地域に指定されているエリア以外では、ほとんどが日光を入れた方が省エネ効果が高くなります。

Low-Eガラス利用の窓も年間同じように使うと、かえって省エネ効果は悪くなります

ガラス越しの日射

皆さんはLow-Eガラスというものをご存知でしょうか。これはペアガラスの内側に金属の膜を貼り付けたもので、日光の何割かを反射させることができるため、夏場の冷房効果を上げたり、遮熱効果を上げることが可能です(厳密にはLow-Eガラスにも日射取得型と日射遮蔽型などのタイプがあり、一概には言い切れません)。

このため、Low-Eガラスは省エネ効果が高いと言われています。しかし冬場には日射を入れた方が省エネ効果は高くなります。そしてLow-Eガラスの大半は夏場の冷房効果を上げるための設定になっているため、年間で考えるとかえってエネルギーを余分に使うことになりかねません。

とにかく夏の暑さを防ぐのが最優先なので、それで良い、と知っていて使う分には構いませんが、単に省エネだと考えてこのガラスを選択したものの、実際には非省エネとなってしまう可能性があります。

ここでは単に省エネ効果について話していますが、実際の快適度合いにもこれは大きく影響します。

輻射熱と空気の温度に差があると快適度合いは落ちるようです

Low-Eガラスが年間で見れば効果がないとすれば、どのようなやり方が省エネ効果が高いでしょうか。考え方としては、夏場は日射を防ぎ、冬場はたくさん入れる、と使い分けできれば省エネ効果は1番高くなります。これは省エネであるかないかという話だけではなく、快適度合いにも実は大きく影響します。

日向ぼっこの猫

機械的な暖房よりも日の光による暖かさの方を快適と感じるケースが多いようです。

例えば冬は日差しが入って室内が温かくなる場合と、日差しはあまり入らずに暖房で部屋を暖めている場合では、前者の方が快適と感じる方が多いはずです。

逆に夏場に、日差しをカーテンで防ぎ、冷房で室内を冷やす場合と、そもそも日光が入らず、弱めの冷房を入れている場合では後者の方が快適に感じるケースが多いと思います。

これは「3-02-18.プロもあまり詳しくない断熱について知っておきましょう」のページでもお話ししましたが、空気の温度と輻射熱とに差がある場合には、人はあまり快適だと感じないためです。

夏を例にとって考えてみましょう。日差しを遮るもので1番良く使われているのはカーテンです。夏はカーテンで日差しを受けないようにしても、そのカーテン自体は日の光を受けてとても暑くなります。そして熱くなったカーテンから輻射熱が出ます。

一方エアコンからは冷たい風が出てきます。冷たい空気と暑い輻射という両方を体に受けると体の温度調節機能も正しく働きません。その結果、輻射熱と空気の温度差の分だけ、やや快適性が落ちます。

冬の場合は当然逆のことが起きます。太陽そのものや部屋の壁・床から受ける輻射熱の影響と空気の温度はあまり差が無い方が、快適度合いが上がることが多くなります。

また暖かさに関しては空気の温度よりも輻射から受ける熱の方を、より快適だと感じることが多いようです。ですので、冬は日の光で暖かいと感じた方が、夏は輻射と空気の温度のギャップが無い方が快適だと感じるようです。

効果が高いのは、日射の出し入れを窓の外でコントロールできるものです

では、どのようなスタイルが温熱環境的に快適だと感じやすいでしょうか。1番良いのは日射を窓の外でコントロールすることです。

通常使われるカーテンや窓の内側にあるブラインドでは、夏には室内にも熱を入れてしまうため、効果が高くありません。外で日射を遮断するのに最も効果的と思われるのは外付けブラインドです。

外付けブラインドはこれまではあまり普及していませんでしたが、最近ではルーバー付き雨戸をブラインド代わりとして利用する例が出てきています。

この外付けブラインドに日射が当たると当然ブラインド自体熱を持ちますが、窓の外にあるため、その熱があまり部屋の中まで入ってきません。そのため、室内のブラインドやカーテンを利用するよりは、夏場の冷房効率が高くなりますし、気温によっては冷房を入れずに網戸で風を入れるという選択肢もあります。

冬はこのブラインドを開けることで日射を取り入れると、その分熱を室内に入れることができますので、暖房効率は高くできますし、日差しの強さによっては、暖房が不要の日も増やせるでしょう。

すだれイメージ

コストパフォーマンスが高いのは、窓の外にすだれやよしずを付けることです。これらに水をかけておくとさらに効果が高まります。

夏の日射遮断対策の他の方法として、ローテクですがよしずを付ける方法もあります。日差しを遮り風を通すというのは外付けブラインドと同じ意味があります。さらによしずに霧吹きか何かで水をかけておくと、そのよしずを通る風が気化熱で冷やされ、涼しい風を入れることも可能となります。

また昔からある手法としては、軒の出を大きくして、夏場の角度がある日差しを防ぐという方法や、庭に落葉樹を植えて、夏は木の葉が日射を防ぎ、冬は葉っぱがないため日射が入るよう植樹するという方法もありました。現在では庭や軒先など簡単に作る訳にはいきませんので、手軽にできる方法としてはよしずなどを使う方法がお勧めです。

最近ではLow-Eガラスがとにかく省エネ効果が高いという話を聞きますが、ここまでお話ししましたように、実際には使い方によって省エネ効果が高くなるかどうかは分かりません。

また予算やデザイン上の制限もありますので、どれが正解とは一口に言えませんが、新築当初から手をかけられるのであれば、Low-Eガラスと外付けブラインド(またはルーバー付き雨戸)のどちらが効果的なのか、快適になりやすいのかを検討して決めるべきだと思います。

次のページはこちら 「4-03.快適という観点から見たマンション選び」

ふくろう不動産では温熱環境についての相談も受け付けています

ふくろう不動産は不動産を購入したいと考えている方へのサービスに力を入れています。当社を通して不動産を購入されるお客様はもちろん、当社の建物検査(インスペクションサービス「6-03.戸建住宅のインスペクションの費用と内容について」参照)を受けられるお客様についても、インスペクションの内容に加え、様々なアドバイスをさせてもらっています。

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