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3-02-04.自社の構造が一番良いと主張する人には注意しましょう

この記事の所要時間: 82
自社自慢のイメージ

自社の構造が1番ですと主張される方は多いのですが、きちんと根拠を聞いた上で判断しなければなりません。

このページでは戸建住宅の構造一般についてお話しします。構造一般について知っていても、すぐに何かに役に立つという訳ではありません。しかし、土地を購入し、新築住宅を建てようとした際に、話をする建設会社の人が建物に詳しいのか、どういった会社なのかを判断する際に、役に立つことがあります。

戸建住宅の構造は、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造に分けられます。さらに木造については、考え方の違いもあり、軸組み工法と壁式工法(いわゆるツーバイフォー)に分けて考えることが一般的です。

構造としてどれが良いのか、という話ではありません。各々の工法にはメリットデメリットがあります。新築で家を建てる場合には、それらのメリットデメリットを理解したうえで、自分の好みに合う工法を選べば基本的には問題ないと私は考えています。

人や会社によっては、自社の工法が一番良いと宣伝しており、その内容はもっともなこともありますが、あまり根拠がない話も多いので、話を聞く際には注意した方が良いでしょう。

これは新築住宅を建てる際にはもちろん、中古住宅を選ぶ際にも役に立つ知識です。中古住宅を探す際には不動産会社の営業マンと話をしますが、一般的に不動産会社の人は建物には詳しくありません。まず、みなさん自身がある程度建物について詳しくなった上で、建物および不動産を選ぶようにください。

ツーバイフォーの建物が軸組よりも必ず構造的に強くなるわけではありません

例えばツーバイフォーの建物を中心で作っている会社では、木造軸組みよりもツーバイフォーの方が構造的に強い、使っている構造材も軸組と比べ3割も多い、と主張されていることがあります。

法律で定められた最低基準同士であればそうかもしれませんが、実際には軸組み工法であっても、ツーバイフォー以上の構造体を作ることが可能です。

軸組み工法でも壁に面材を張り、耐力壁を設けることが増えている現状では、構造的に大きな差はないと思われます。こういった主張の方には、軸組工法の建物で面材に構造用合板を使用している建物とツーバイフォーの建物では強度がどのくらい違うのか、また3割多いと言われる構造材の立米(りゅうべい)数を聞いてみてください。的確に答えられる方はおそらくいらっしゃらないと思います。

柱の太さイメージ

柱の太さを105mm角から120mm角に代えるだけでも、木材量は約3割増えます。この構造だから一律に弱いというものではありません。

ツーバイフォーは増築しにくいと言われますが、デメリットとは言い切れません

逆にツーバイフォーは後からリフォームなどの増改築がしにくい、と主張される方もいます。これも間違いとは言い切れませんが、軸組み工法で簡単に壁を抜き、構造的に弱くなるリフォームが多い現状を見れば、むしろ簡単に増改築させないツーバイフォーの方が良いのでは、と感じることもあります。

建物の構造を弱くするようなリフォームは結構ありますし、リフォームで構造計算を行うということはまずありません。むしろこの壁を抜いてはいけない、と決めているツーバイフォーの方が安全である可能性が高いと思います。

穴のイメージ

リフォームで開口部を大きく取るために壁に大きな穴を空けたり、壁自体を無くしてしまうこともあります。しかし構造を考えないリフォームも多く、安全上の不安が残ります。

今の木造軸組工法は日本の伝統的工法ではありません

寺社のイメージ

今の木造軸組工法は昔ながらの伝統建築とは全く違うものです。

また、木造軸組み工法は日本古来からあるやり方で日本の風土に合っている、と主張される方もいますが、日本の昔からの建築と今の軸組み工法ではまったく別物と言ってよいくらいつくり方が違います

また、断熱材を入れたり、24時間換気を行う現状で、昔と使用環境も全く異なりますので、昔からある構法だから日本の風土と合っている、という主張はあまり根拠が感じられません

確かにお寺や神社などで古いものはたくさんありますが、構造も違えば、中での生活スタイルも違うため、おなじ土俵で比較すること自体間違いだと思います。

鉄筋コンクリート自体に断熱性がある訳ではありません

ミキサー車

コンクリートという素材そのものに断熱性能がある訳ではありません。

鉄筋コンクリート造などでも同様に間違った話が出回っていたりします。鉄筋コンクリートの方が断熱に優れている、実際にマンションの方が温かい、と話をしている人もいます。

しかし実際にはコンクリート自体の断熱性は良くありません。マンションでは隣や上下階にも住戸があり、外気に触れていないので温かいだけであって、戸建住宅でも同じことが言える訳ではありません。

内装が同じであれば生存率は変わりません

ネズミのイメージ

ネズミの生存率の話は誤った使い方をされているケースが多いようです。

逆に木造の方が人の健康に良い、ネズミを使った実験でも木の箱に入ったネズミの方がはるかに生存率が高い、という意見もあります。

ただそれは木や、鉄、コンクリートがむき出しの箱の場合のデータであって、内側を木やクッションフロアなどで囲った箱であれば、構造体が鉄、木、コンクリートなどの材料に関係なく、ネズミの生存率はほとんど変わらないようです

本当に間違った主張が数多く語られています

間違いのイメージ

あまり大きな声で言えませんが、建設会社や営業マンの主張で間違っている話が本当に多くあります。

この構造が良い、と主張される方は、一部の部分でこれが良い、と主張されますが、その根拠自体が間違っていることや一定の条件下でないと正しくないことも多く、正直あまり参考になる意見がありません。

こういった状況をよく知っていながら、自社商品を売りたいがために、極論を言う方もいますし、単に知らないだけという方も結構いらっしゃいます。

建築や不動産のプロで良く知らない人がいるのか、と思われるかもしれませんが、1つの会社に所属している人で、その会社が特定の工法を行っている会社であれば、会社自身は自社の良い部分しかアピールしませんので、営業マン自身が勉強する人でない限り、建物に詳しくなることはありません

また住宅会社が確信犯的に営業マンを洗脳するかのごとく、自社のメリットのみを吹き込んでいるケースもあります。ですのでプロだからと言って必ず正しい知識を持っているとは限りません

このような状況ですので購入者自身が自分である程度勉強しないと、その営業マンが正しいことを言っているのかどうかの判断は付きません

建設会社を決める際に、その会社の営業マンが良かったから、という理由で決めるのが危険な訳はここにあります。営業マン自身全く悪意がなく、営業マン自身は正しいと考えて主張しているのですが、そもそもの考えが違っているということがよくあります。

そして、家を作るのは営業マン自身ではありません。建物に詳しくない営業マンの言葉を信じて失敗した時、ダメージが大きいのは購入者自身です。

購入される方は専門知識までは必要ありませんが、ある程度知識を得ることで、建設会社のレベルを見分けることも可能です。特に専門的な勉強をしなくても、建設会社が得意としている工法を比べて読むだけでも内容に食い違う点が見られますし、おかしいと思う部分を調べていくだけでも結構十分と思われる知識が身に付きます。良かったら試してみてください。

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このページの内容を一部動画で解説しています

このページでお話ししました内容を、動画でも説明してみました。その動画はこちらです。

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