このページでは少し別の方向から、土地について、主に周辺地盤の強さについて分かることを見ていきます。ただ、このページで分かる内容はあくまでも目安であって、正確性に欠けます。しかしこのような傾向は、実際の土地に対してより注意して見なければならないという警告を出していると考えてください。
擁壁や塀はゆがんでいませんか?
まず、敷地の周辺に擁壁や塀があれば見るようにして下さい。それらの擁壁や塀は、ゆがんでいたり、ふくらんでいたり、ヒビが入ったりしていませんでしょうか?そういった症状が出ている地域は地盤が緩んでいる可能性があります。
また、大きな擁壁に水抜きパイプや一番下に流れ出た水を受ける側溝はあるでしょうか?無い場合は、きちんと作られていない擁壁である可能性があります。
ブロック塀の積まれている線で、道の傾斜が分かることがあります
またブロック塀のブロックにも注意して下さい。ブロックというのは基本的に水平に積まれていきます。しかし道路と接している部分で水平となっていないブロック塀はないでしょうか?傾斜地に積まれているブロックは、当然水平に積んでいくと、道路とは平行になりません。
道路や敷地の傾斜は少し見ただけでは分かりにくいのですが、こういったちょっとしたことでチェックできるので、覚えておくと便利です。
電柱が傾いているエリアの地盤も弱い可能性があります
また、今では少なくなりましたが、東日本大震災の後には傾いている電柱がたくさんありました。電柱が傾くエリアは液状化の可能性があります。
敷地単体でどのような地盤補強を行っても、エリア全体が液状化でダメージを受けると、インフラ自体が使えなくなるなど、その敷地にも影響が出ます。思い入れがあったり、そのエリアと決めている場合は別として、他の地域と迷っているのであれば、液状化の恐れのある土地は避けた方が賢明です。
購入を検討しているエリアが液状化しやすいエリアかどうかについては「3-01-02.インターネットである程度地盤の強さを調べられます」のページもご参照ください。
また、道路自体の地盤が弱い場合、通行車両の重量制限がかかっているケースもあります。意外と見落としがちですが、ところどころ見受けられますので、こういった標識も注意してみるようにしましょう。
細長い公園の下は暗渠になっていることもあります
最後に、細長く遊歩道のようになっている公園を見た方はいるでしょうか?公園の近くで環境が良く、公園には建物が建たないので日当たりが良い、ということで気に入る方も多いと思います。
しかし、このような細長い公園の下は暗渠(あんきょ)になっているケースが多々あります。暗渠とは地下に流れている見えない川のことです。
下に水が流れている暗渠の上は当然地盤が弱い訳ですし、その周辺も水が流れている土地の近くということを考えると、地盤が弱い可能性があります。公園だけとは限りません。下の写真を見てください。
公園だけではなく、道路、通路の下が暗渠となっていることもあります。暗渠については公的な資料はよく分かりませんが、個人的に調べてサイト上に公開されている方が結構いらっしゃいます。「google map 暗渠」と地名などの組み合わせで確認できるエリアが結構あります。
暗渠の前だから必ずダメということではありませんが、地盤が弱い可能性は高くなりますし、そもそも暗渠の近くは土地自体が低くなっていることが多いため、水害の可能性も高い場合があります。
細長い公園や、少し不自然な道路、通路などを見た場合は、暗渠があるかどうかを確認しましょう。実際に暗渠が近くにあった場合は、地盤や水害について慎重に調べたうえで、最終的に判断するようにしてください。
暗渠のタイプについて動画で解説してみました
このページでお話ししました暗渠についてですが、この暗渠のタイプについては動画でも解説してみました。その動画がこちらです。
よろしければ動画もご覧ください。
ふくろう不動産では建物だけではなく、土地の安全性についても厳しくチェックします
ふくろう不動産は千葉市花見川区作新台にある売買仲介専門の不動産会社です。「お客様が知らずに損することがないように」をモットーに不動産に関する様々な情報を調べ、お客様が不動産選びで失敗しないようアドバイス等を行っています。
地盤についても多くのデータを基に安全である土地なのかどうかのアドバイスを行っています。暗渠についても色々と調べていますので、この場所は暗渠の可能性が高く、地盤が弱い可能性が高いということを前もってお知らせしています。土地選びで失敗したくない、という方はぜひふくろう不動産いご相談ください。
不動産仲介手数料は不動産の契約が行われて初めて費用が発生します。つまり相談時点では一切お金はかかりません。すこし分からないことがある、という状況でも問題ありませんので、ご相談があるようでしたら、いつでもご連絡をいただければと思います。ご連絡は、「お問い合わせフォーム」からメールしていただくか、直接お電話をいただければと思います。