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3-02-15.床の傾きは何度あると危険ですか?

この記事の所要時間: 1026

床は少しでも傾いていればそれでダメということではありません。
このページでは床の傾きを調べることで戸建住宅の安全性を確認する方法について解説します。

安いと思って購入した戸建住宅であっても、地盤や建物に欠陥があって、地震時などに生命の危険が高くなるのであれば、それは安い買い物ではありません。建物の危険度合いを詳しくチェックするにはインスペクションをお勧めしますが、まずはその前に床の傾きがどのくらいあると危険なのかを理解しましょう。

また、このページでお話ししました内容を動画でも説明しています。動画はページの後半に入れていますので、よろしければそちらもご覧ください。

ビー玉や水平器では正しい判断ができません

ビー玉

ビー玉でも床の傾きを確認できることもありますが、精度は悪く、状況確認もしにくいという欠点があります。

床が傾いている建物は危ない、ということは皆さんお分かりとは思いますが、ではどのくらい傾いていると問題なのか、傾いている建物は全てダメなのかといったあたりはあまり知られていません。

テレビなどではビー玉やパチンコ玉などを転がして、こんなに転がる危険な建物です、と放映されることもあるのですが、ビー玉の動きだけでは判断できません

確かに傾いているのかもしれませんが、その傾きがどのくらいの角度なのか、またどういった方向に傾いているのかなどがはっきりと分からないからです。また、床材の材料によって、ビー玉などの転がり方も異なりますので、判断基準としては使いやすいものではありません。

また、ホームセンターなどで水平器が安く販売されており、その水平器を使うという方法もありますが、水平器は水平かどうかは分かりますが、何度傾いているのかの判断ができません

また床の傾きは原則として3mくらい離れた距離で計測します。水平器では数十cmの間しか計測することができないため、住宅の床の傾きを正確に判断することができません

水平器

ホームセンターなどで売られている水平器です。平行かどうかを確認するもので私も簡易的なチェックの際に使用します。

水平器の気泡

水平器を床に置き、気泡の位置で傾きを見ます。ただしこれで傾きを確定させるには、精度が悪すぎます。水平器に問題がある訳ではなく、計測範囲が狭すぎるからです。

一般の方が住まいを選ぶ際に、水平器などを使うのは構わないのですが、あくまでも仮のチェックレベルでしかないと、考えておきましょう。ただ、そのチェックで問題がありそうだと思われた場合には、専門家による建物検査を入れることをお勧めします。

とにかく自分で床の傾きを確認したい方はビー玉と水平器と大きな紙を用意してください

ここまでお話ししてきましたように、ビー玉や市販の水平器では床の傾きを正確に判断することはできません。しかし、プロに検査を依頼するとそれなりに費用がかかります。そこで簡易的に床の傾きをチェックしたいという方には、ビー玉と水平器と大きな紙を用意してください。

ビー玉は先程お話ししましたように、正確な傾きは判断できませんが、とりあえず傾いているかどうかが分かることがあります。床材の材質にもよるのですが、1,000分の5以上の傾きでビー玉が転がり始めることが多いようです。ですので最初は、怪しいと思われる場所にビー玉を置いて、そもそも傾きがあるのかどうかを見るという方法はそれなりに有効です。

そして、もしビー玉が転がるような場所があるようでしたら、その場所、その部屋をもう少し詳しくチェックします。チェックは水平器と大きな紙を使います。水平器は長さが短いため、傾きの判断には使いにくいため、大きな紙でそれを補てんします。

大きな紙はそのままではなく、丸めて棒状にします。棒状になった大きな紙は、それなりにまっすぐの線を出します。そこで、棒状になった紙と水平器を輪ゴムで取り付けて固定し、ある程度の距離で水平度合いを確認します。

棒状になった紙は床にそのまま置くのではなく、水平器の水平に合わせて置きます。床に傾きがある場合には、棒の片方の先は床から浮きます。その浮いている高さから傾き度合いを判断します。例えば棒状になった紙の長さが80cmあったとして、紙が浮いている高さが5mmあったとすると、5÷800=0.00625となり、傾きは1,000分の6以上あるという計算になります。

これらチェックは個人の方でも作業が可能ですが、実際には物件見学時にここまでチェックするのは大変だと思います。現実的な対処としては、ビー玉をところどころに置いて、転がるかどうかを確認し、転がらない場合には、最終的に検査会社などのプロにチェックを依頼するという方法をお勧めします。もしビー玉が転がるようであれば、検査以前の問題として、その不動産は購入しない方が良いと思われます。

実際には自分でレーザー墨出し器を用意するほうが早そうです

と、ここまで水平器と紙を使ってチェックする方法をお話ししてきましたが、実際にこの作業を行うのは大変です。幸い最近ではレーザー墨出し器が安い価格で購入できるようになりました。ネットで調べたところ、5,000円台から購入できるものもあります。

もちろん安いものでは無く、何度も使うものでもありませんが、一方で家の価格から比べるとはるかに安い金額でもあります。価格の安い墨出し器ですと、精度に不安はありますが、それでも他の方法よりもそれなりに精度が高いと思われますので、気になる方はレーザー墨出し器の購入をご検討ください。

レーザー墨出し器などで専門家に計測してもらう方が確実です

建物検査を行う会社は、床の傾きはレーザー水準器などを利用します。

当社でも使用していますし、ホームインスペクターなどもレーザー水準器、レーザー墨出し器などを利用して、床の傾きを確認します。問題がないと言われている傾きは1,000分の3までです。

1,000分の6以上の傾きがあれば、建物に何らかの問題がある可能性が高くなります。1,000分の3から1,000分の6まではグレーゾーンで何らかの問題がある可能性を残しています。

墨出し器で水平を確認

床からの高さの差をチェックすることで床の傾きを確認しています。3mの長さの範囲で9mm以内の差であれば問題ありません。

検査会社によっては、レーザー水準器などを使わない会社もあるようです。その検査会社の考え方があるのかもしれませんが、私見ではきちんとした機器で、正しく計測する方が、建物についての判断の精度が上がると思っています。

傾きの傾向でその原因を推測することも可能となります

計測幅は基本として3m以上の幅で確認します。あまり短い距離ですと、たまたま仕上げ材などの問題で傾きが出ている可能性が否定しきれないからです。

また、傾きの傾向でどういった問題があるかもある程度予想できます。例えば一定の方向に傾きがあるようですと、建物全体が傾いているということですから、地盤に問題があり、建物が不同沈下していることも考えられます。また2階の床で部屋の中央部分が下がっているようであれば、梁などがたわんでいることが考えられます。

また壁などの傾きと合わせてみることで、建物がねじれているかどうかなども判断できることがあります。

傾きが認められる建物は原則としてお勧めできません

修繕のイメージ

一定以上の傾きがある建物は原則としてお勧めしません。より大きな問題を含んでいる可能性があるからです。

建物が傾いていることが確認できた場合、判断は難しいのですが基本的にはその建物は構造上何らかの問題がある可能性が高いので、中古新築問わず、その建物はお勧めできません

地盤に問題があり不動沈下している場合はジャッキアップなどで対応可能なケースもありますが、その費用がどのくらいかかるかの判断が難しいですし、そもそも地盤が悪い場所であることが確定している訳ですから積極的にお勧めできる物件ではありません。

また地盤に問題がなくて傾いている場合は施行ミスなど建物に問題がある可能性が高い訳ですが、その原因を特定させるのも簡単ではありません。

逆に考えれば正しい設計で正しく施工されている建物であれば、建物は10年20年で簡単に傾いたりしませんので、しっかり立っている中古戸建住宅はしっかり作られたことが証明されたとも言えると思います。

中古住宅は値段が安いということが最大のメリットですが、実際に建物が建っており、経年変化も確認できるということは性能もある程度確認できるという面もあります。新築住宅は傾かない、とお考えかもしれませんが、築数年で傾く住宅もあります。

施行途中が確認できる建物は別として、一度建ってしまえば建物の性能を確認することが難しいのですが、一定期間問題なく使われているということは多少とはいえ、安心できるということも、中古住宅のメリットではないかと考えます、

次のページはこちら 「3-02-16.柱や壁は傾きだけでなくひびや水漏れをチェック」

この記事と近い内容として
欠陥住宅の見分け方についての記事には役に立たないものや間違っているものが多くあります」という記事や、
欠陥住宅の代表的な例とその問題を知っておきましょう」という記事も書いています。よろしければ、こちらもご参照ください。

家の傾きチェックの方法について動画でもまとめました

このページでお話ししました内容を動画でも簡単にまとめてみました。

よろしければ、動画もご覧ください。

ふくろう不動産ではお客様が購入予定の建物の傾きは測定器で計測します

ふくろう不動産ではお客様が購入予定の建物については、傾きを計測して危険な建物についてはお勧めしないようにしています。このページでお話ししましたレーザーレベルを当社で所有していますし、建物をチェックできるホームインスペクターの資格も保有しています。

当社に不動産の仲介を依頼されたお客様は無料で建物のチェックを行っていますが、建物検査のみ希望されるお客様には有料にて検査業務を承っています。

有料の建物検査・インスペクションの内容については「6-03.戸建住宅のインスペクションの費用と内容について」のページをご参照ください。また、インスペクションとはどういったものかについて、お知りになりたい方は「ホームインスペクション(建物検査)とは何かをご存知ですか?」のページをご確認ください。

残念なことですが、一般的な不動産会社は中古戸建住宅の販売で、建物を細かくチェックするという事を行いません。瑕疵担保責任については免責、という言葉だけで、建物については一切責任を持ちません、という話だけで終わってしまうことが大半です。

売主さん側で修繕費などを負担できない状況を考えれば、瑕疵担保責任の免責自体は仕方がないと思われますが、それでも現状を正しく伝える努力をすべきではないかと思います。

お客様ご自身が購入される建物を注意深く見ていただくのはもちろんですが、ふくろう不動産でも高い精度でそのお手伝いをさせて頂きたいと思っています。詳しくはふくろう不動産までお問い合わせください。相談等はもちろん無料です。

当社:ふくろう不動産がどのような会社なのかについては「ふくろう不動産とは」のページをご確認ください。

また、ご相談をされたからといって、後で当社からしつこい営業の連絡を行うこともありません。ご相談などは「お問い合わせフォーム」をご利用の上、ご連絡をお願いします。

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