この04節では、経済的かどうかという観点から建物選び(戸建住宅選び)について考えます。
この節でも詳細は各項で説明します。各項の内容はこのページの1番下をご覧ください。

戸建住宅の価格も3つの要素から高いか安いかを考えます

詳細の説明は各項で説明しますが、建物の価格についても親ページである「第2章.最終的に安く済む住まいを手に入れるには」のページでお話ししましたように、
1.イニシャルコストが安いか
2.ランニングコストは安いか
3.売却時の資産価値はどうか
の3つの要素で、最終的に安いかどうかが決まります。

戸建住宅に多額の費用をかけたとしても、建物の資産価値はほとんど上がりません

1.のイニシャルコストは建築費のことです。建売住宅の購入であれば、購入の建物相当部分になりますが、それも建築費プラス利益分ですので、ほぼ建築費と考えて問題ないと思います。

これが土地であれば、3.の売却時の資産価値とセットで考えなければならないのですが、建物に関して言えば1.のイニシャルコストを大きくかけたからと言って、3.の資産価値が大きく上がる、ということはあまりありません

建物にコストをかけることで、快適性は大きく上がりますが、これが売却時の資産として残るかと言えば、ほとんどない、という言い方が正しいでしょう。

建物はお金をかけても資産価値は変わらない

土地と建物について、イニシャルコストと将来の資産価値との関係を模式化したものです。実際にはこのケースに当てはまらないものもたくさんあります。

戸建住宅にかける費用は快適性向上のためのものと予め知っておきましょう

だからといって、建物にお金をかけてはいけないと言っている訳ではありません。私は不動産選びには、経済性、安全性、快適性の3つの要素で決まると言っていますが、建物にお金をかけることで、このうちの1つである快適性は大きく上げられます

そもそも不動産の購入目的は「生活の質」を上げるためです。経済性にこだわり過ぎて建物のコストを抑えたは良いですが、快適性が劣り、生活の質が下がるようでは何のために不動産を購入するのか分からなくなってしまいます。

イニシャルコストは資産価値には影響ありませんが、ランニングコストには大きく関わります

また、1.の建物のイニシャルコストは3.の建物の資産価値には影響を与えませんが、2.のランニングコストには大きく影響することがあります。この点は土地のケースと異なります。

ランニングコストに影響するというのは、断熱性能や省エネ性能で水道光熱費などを下げられるということもありますが、それより大きいのは、建物に費用をかけることは使用期間の長さに影響を与えるからです。

最初に費用をかけることで、長寿命の住宅となることがあり、長期間使用すれば一定期間あたりのコストは安くなります。また満足する住宅を建てることで愛着が湧き、丁寧なメンテナンスなどを行うことで結果的に長寿命の家となるケースもあります。

不動産は取引コストが高いため、売り買いの回数が少ない方がトクをします。ですので、1.のイニシャルコストで購入者が満足するよう費用をかけ、建物を長期間使用することができれば、快適性と経済性のバランスがうまく取ることが可能です。

この記事の下の詳細ページのリストをご確認ください

このような内容を念頭に置きつつ、建物の経済性について、より深く考えていきたいと思います。詳しくは下記の子ページをご覧ください。

2-04-01.建物によっては住宅ローンが利用できません
2-04-02.戸建住宅建物の資産価値について考えましょう
2-04-03.建物の耐久性が高くなれば最終的に不動産を安く買ったことになりますか?
2-04-04.戸建住宅のメンテナンスコストも考えましょう
2-04-05.リフォームが必要となる可能性が高い戸建住宅があります
2-04-06.戸建の値段はそもそも何にいくらかかっているかご存知ですか?
2-04-07.戸建住宅の建物購入時にかかる税金3種類を知りましょう
2-04-08.水道管によっては後から追加費用が発生します
2-04-09.省エネ住宅エコポイントの留意点
2-04-10.中古住宅購入時に瑕疵担保保険に入れるかどうかの目安をお教えします

よろしければ、これらの記事もご参照ください。

このページの内容を動画で説明してみました

このページでお話ししました建物の資産価値についての話を、動画でも解説してみました。その動画がこちらです。

よろしければ、動画もご覧ください。

ふくろう不動産では皆様からのご質問やご相談を随時受け付けています

ふくろう不動産は売買仲介専門の不動産会社です。主に中古戸建住宅、中古マンションを取り扱っています。当社で取引されるお客様には情報の全てを公開し、経済性、安全性、快適性の3つを満たした不動産を購入して頂けるよう、法的なチェックと技術的なチェックを行っています。詳しくはふくろう不動産までお問い合わせください。

また、ふくろう不動産では皆様からのご質問やご相談を随時受け付けています。ご質問やご相談はもちろん無料です。ご相談されたからといって、後で当社からしつこい営業を行うこともありません。ご質問などは「お問い合わせフォーム」をご利用の上、ご連絡ください。

不動産購入のご相談はふくろう不動産まで

CTAの画像
まずはメールにてご相談ください。