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3-02-20.給湯設備で知っておいた方が良いことがあります

この記事の所要時間: 1028

新築で注文住宅を建てる場合は、給湯器種類は何でも選べます。まずはこの前提で給湯器の種類から説明します。

まずは熱源で何を使うかで給湯器は分けられます

ガスのイメージ写真

年ガスかプロパンかは、そのエリアでほとんど決まります。後は、ガスを使うか電気にするかの選択です。

給湯器は熱源でガスを使うか電気を使うかで大きく分けられます。(正確には灯油を使う方式もありますが、首都圏で考えた場合は、ほとんどこの2種類のどちらかを選ぶことになります)。

その中で、ガス給湯器は都市ガス用、LPガス用に分かれ、電気給湯器は電気ヒーターを使うものと、ヒートポンプを使うものに分けられます。

ガスを使う場合は、そのエリアが都市ガス供給エリアであれが都市ガス用を、そうでなければLPガスを使うことが多いので、一度ガス給湯器を使うと決めればあとは給湯器の容量だけ考えれば良いだけです。

電気の場合は、2種類どちらも選べますが、最近は省エネなどの観点からヒートポンプ式が選ばれることが多くなっています。

ヒートポンプ式は一般にエコキュートと呼ばれ、オール電化住宅の設置には欠かせないものになってきました。料金が安い深夜電力を使って夜にお湯を沸かし、昼間はその沸かしたお湯をタンクに貯めておき、それを使うという方式です。東日本大震災以降は若干出荷ペースは落ちているようですが、それでも一定のペースで出荷されているようです。

エコキュートのメリットは本当にメリットになるかは人によります

エコキュートのメリットとして言われているものには、

1.安い深夜電力を使うために、トータルでの光熱費が安くなる
2.エネルギー変換効率が良く省エネである
3.火を使わないので火事の心配が少ない
4.停電時や断水時にもタンク内のお湯が非常用として使える
5.震災時の復旧が早い
といったものがあります。

浴室イメージ写真

エコキュートのメリットが、実際の生活でもメリットになるかどうかを検証したうえで購入を考えましょう。

1.についてはガス代が全く掛からなくなることと、電気代自体も使用料の割には安く済ますことができる点がメリットです。

「使用料の割には」という言葉をわざわざ入れたのは、オール電化住宅の方で結構な電気量を使っている人をそこそこ見かけるからです。それだけ電気を使っているのであれば、確かに契約で安い深夜電力を中心にした方が良いですね、という方もいるのですが、すべての方に当てはまる話かどうかは微妙な感じがします。

以前オール電化住宅の営業を行っている人に話を聞いたことがありますが、電気使用量が多い人の方がメリットが大きいため勧めやすい、と言っていました。逆に言えば、電気使用量が少ない方はメリットが大きくないかもしれません。

また、そもそも深夜電力が安いという設定になったのは原子力発電所は夜間も稼働を続けなければならないため、深夜の電力が余るからです。しかし原子力発電の比率が減っている現状でこの契約形態がその後もずっと続くかどうかは不安が残ります。

2.の省エネについてですが、建築研究所が提供している1次エネルギー消費量計算プログラムに他の条件を合わせて給湯器のみの違いでシミュレーションしてみると、
エコキュート(JIS効率3.3で計算) 17.5GJ/年
ガス給湯器(JIS効率91.5%で計算)  21.3GJ/年
(GJはギガジュールと読み、エネルギーの単位)
と、エコキュートの方が2割くらい良い数値となっています。

条件によっても異なりますが、エコキュートはガス給湯器と比べて概ね2割くらい省エネと考えてよいのではないかと思います。ただし、あくまでもエネルギーという観点から見たものですので、これがそのまま光熱費の差になる訳ではありません。
建築研究所のサイト(別ウインドウで開きます)

3.から5.のメリットについては概ねその通りだと思います。ただ火事についてはガス給湯器が原因と思われる火事はそれほど多くありませんので、よく言われる程のメリットでもないような気がします。

エコキュートのデメリットは低周波音の被害者と加害者になるリスクです

逆にデメリットは
1.イニシャルコストが高い
2.給湯タンクが必要となるため、スペースと設置台などが必要
3.低周波音問題を起こす可能性がある

といったあたりです。

エコキュートのイラスト

エコキュートは省エネ効果が高い給湯機器ですが、騒音問題を起こす可能性など、リスクもあります。

ただ、1.のイニシャルコストについては、その家庭の電気の使い方、量によって数年で元が取れることもありますので、必ずしもデメリットだとは言い切れません。

2.のスペースは戸建であれば問題になることは少ないのですが、敷地いっぱいに建物が建っているエリアですと難しいケースがあります。また給湯タンクはお湯が溜められているため重量があります。地震の際に倒れたりしないような設置をする必要があるため、設置のための土台など更に費用がかかるケースがあります。

3.の低周波音が1番大きな問題となる可能性があります。これは実際にすごく大きな音がする訳ではありません。しかし本来静かな深夜に音がするため、時々問題になります

音自体が大きいというだけでなく、低周波音という独特の音に問題があるようです。個人的にはこの騒音でエコキュートを設置した本人や周辺の人が低周波音の過敏症になる可能性があるのが1番のデメリットではないかと考えています。

低周波音の中でも特に周波数の低い音は超低周波音と呼ばれ、これは普通の人の耳では聞き取ることができません。しかし音が聞こえないからと言って問題にならない訳ではなく、聞こえない周波数の音圧が大きければ、住んでいる本人や近隣の人が低周波音被害者となる可能性もあります

低周波音については「低周波音の問題が少しずつ分かってきました」のページや「低周波音の問題本を読みましたが疑問に思う点がたくさんあります」ページもご参照ください。

マンションでもよくありますが、騒音の問題はお互いが感情的になりやすく、トラブルが大きな問題となることもあります。住宅の購入は生活の質を上げるため、とこのサイトでは何度も主張していますが、不要なトラブルはこの生活の質を大きく落とします。

エコキュートが必ず低周波音被害を起こすと決まっている訳ではありませんが、大きなリスクがあることは予め理解しておいた方が良いと思います。

私見ではガス給湯器をお勧めします

個人的な意見として、どちらか選べる状況であればエコキュートではなくガス給湯器を選びます

エコキュートには省エネ効果だけでなく多くのメリットがありますが、今後の深夜電力代がどう変わっていくかが不明であることと、騒音問題や低周波音問題がどうなるかの見通しが立たないからです。(「エコキュートの騒音問題を国が初めて認めました」参照)

エコキュートは通常のガス給湯器に比べても高額ですが、これが騒音問題などで撤去しなければならなくなった場合には、この設置費用が無駄になります。また、設置した本人が低周波音過敏症になってしまうと、後々の生活に大きな問題が出てきます。エコキュートを選ぶことで、敢えてこのようなリスクを取る必要はないのではないかと思っています。

また、エコキュート自体の問題とは別にオール電化住宅には若干の不安を感じています。例えばオール電化住宅では太陽光パネルを設置しますが、太陽光パネルにもデメリットがいくつかあります(「4-02-02.太陽光発電システムにはデメリットも多くあります」参照)。この太陽光パネルの問題とエコキュートの騒音問題の両方をクリアすることは簡単ではありません。

ガス給湯器は号数を選ぶくらいです

もう1種類の給湯器であるガス給湯器で選ばなければならないのは、その号数です。号数というのは給湯器のお湯を作る能力を表しています。

1号あたり、水温プラス25℃のお湯を1分間に1リットル作ることができます。ですので水温が15℃での場合、24号の給湯器であれば40℃のお湯を1分間に24リットル作ることができます。

給湯器の容量は一般的に16号、20号、24号の3種類です。小さな10号や大きな28号といった給湯器もありますが、ほとんどの家庭であればこの3種類のどれかで充分ではないかと思います。

16号は1か所でお湯を出すには充分ですが2か所以上同時にお湯を出そうと思うと少しお湯の出が悪くなります。さらに3か所同時にお湯を使う場合は20号ですと苦しいかもしれません。

もっとも温水式床暖房を使わないのであれば、3か所同時に給湯が必要なケースはあまりありませんので、普通の家庭であれば20号で充分ではないかと思います。

またキッチンとお風呂との距離が離れている場合は、キッチンに5号程度の専用の給湯器を設置するという方法もあります。キッチン用が別であれば、お風呂用で必要以上に大型の給湯器を設置する必要が無くなりますし、長い給湯管の工事が省けます。

さらに給湯管の長さによる温度低下も避けることができます。給湯器は2台必要になりますが、メインの給湯器の号数を小さくできるために浮く費用と、給湯管の工事費用が浮く分などを考えれば、費用にあまり差は出ません。新築の場合は建設会社の人と相談し、効率的な方を選べば良いと思います。

中古住宅や建売住宅を購入する場合は、すでに給湯器が設置されています。建売住宅など新築であれば、図面や仕様書などに給湯器の容量などが記載されていますからそちらでどの容量の給湯器なのかが判断できます。中古の場合は給湯機に貼られているラベルなどで判断します。

給湯器のラベルの見かた

中古住宅の場合はすでに給湯器があります。給湯器の寿命や容量はこのラベルで推測・確認ができます。

給湯にはその機種番号が書かれていますが、ほとんどの機種番号は給湯の号数を表している番号となっています。写真の例では最初の2ケタが号数にあたります。まあ最初の設計段階である程度家の大きさからそれに適した給湯器を選んでいることが多いので、すでにある給湯器で問題になることはあまりありません

中古住宅の場合はそれよりも、給湯器の寿命を確認する方が重要です。給湯器の寿命は10~15年程度と言われています。

幸いガス給湯器は交換しやすい設備ですし、新しいものに交換したとしても工賃込みで10万円程度で済むことが多いと思われます。ですので神経質になる必要はありませんが、中古住宅購入時で給湯器が古い場合には、交換費用を予め見込んでおいた方が良いと思います。

次のページはこちら 「3-02-21.ガスコンロとIHクッキングヒーターのメリットとデメリット」

ふくろう不動産ではお客様が購入予定の住宅は設備もきちんと確認します

ふくろう不動産では、お客様が購入予定の建物については、給湯設備も含めた他の設備も一通り確認します。基本的に設備は交換可能であるものが多いので、この問題が致命的にその購入に影響を与えるものではありませんが、予め設備の交換費用を見ておかなければならないこともあります。

購入後の生活設計に支障が出ないように、調べられるものはすべて調べるというスタンスで、土地・建物のチェックを行っています。単なる物件の紹介ではなく、お客様の代理であるエージェントとして活動しているからです。詳しくはふくろう不動産までご相談ください。

また、ふくろう不動産では皆さまからのご質問やご相談を随時受け付けています。ご質問やご相談はもちろん無料です。ご相談を受けたからといって、後で当社からしつこい営業の連絡を行うこともありません。ご相談などは「お問い合わせフォーム」をご利用の上、ご連絡をお願いします。

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