不動産を探しているときに、この場所はいいね、と感じるポイントの1つに公共施設が近くにあるか、使いやすいかといったことがあります。公共施設と言ってもいろいろありますが、ここでは公園や図書館についてお話しします。

公共施設の中には幼稚園や学校といった教育施設も含まれるかもしれませんが、そちらは別のページで説明させてください。

子どもや犬がいる家庭では公園の存在がとても助かります

公園のイメージ写真

子供が小さいときは、近くに公園があるかないかは重要な要素です。

1人暮らしの時には公園の存在を気にすることはあまりないのではないかと思います。しかし、ちいさな子どもがいると公園の有無はとても重要になります。

経験者はお分かりだと思いますが、小さな子どもは家の中にずっといるとストレスが溜まります。実は子どもだけではなく、親もそうです。そこでちょっと気晴らしに公園を散歩するだけでも子どもの機嫌は大きく違ってきます。単なる気晴らしだけではなく、子どもの心の成長にも役立つとも言われています。

また公園がお母さんたちの情報交換の場としても使われているのは皆さんご存知の通りです。公園デビューという言葉があるくらい、重要なコミュニティになっているようです。
公園によっては、子どものお母さんたちのコミュニティではなく、近所の犬仲間のコミュニティができていることもあります。

犬連れや子供連れの方からの情報収集も可能です

また、公園で周辺環境などの情報収集が可能になります。よく街の雰囲気を知るために、周りの人に聞いてみましょう、という話がありますが、突然道で歩いている人に話しかけても、不審者と勘違いされそうです。ですが、公園であれば、特定の条件を満たせば自然に話を聞くことができます。

小さな子供と公園

小さな子供と一緒であれば、不信感を持たれずに話を聞くことができます。

条件を満たす方とは子供連れの方と犬連れの方です。特に小さな子供と一緒に公園にいる場合は、他のお母さん方に話しかけるのも難しくありません。そこから子供関連の情報、小児科の評判とか学校の雰囲気などをある程度聞くことができます。

犬連れの場合には、同じく犬連れの方から話を聞きやすくなります。自分の子供や犬を変に利用する形になってしまいますので、抵抗がある方も多いと思いますが、この方法を取る方は割と多くいらっしゃるようですし、話を聞く限り結構有効な方法と思われます。公園デビューの練習にもなりますので、よければこの方法も試してみてください。

ではその公園があれば何でもOKという訳にはいきません

広い公園のイメージ

公園までの距離と公園の性質によっては、その不動産の快適度合いは異なります。

では公園が近くにあれば何でもOKであるかと聞かれれば、そうでもありません。公園を見るポイントもいくつかありますが、「物件から公園までの距離」と「公園の性質」の2つは見ておきましょう。

公園は近すぎても遠すぎても問題があります

公園までの距離が問題とはどういうことでしょうか。

距離が離れていて遠いと問題というのは分かりやすいと思います。小さな子どもを連れていくのにあまりにも遠いと億劫になります。また交通量が多い道路の向こう側に公園がある場合も問題です。

その公園を子どもがメインの遊び場にしている場合、お母さんが一緒に行っている間は良いのですが、子どもが1人で遊びに行くようになると、ちょっと心配になります。

また近すぎても問題と思う時があります。1つは音の問題です。公園のタイプによりますが、子どもたちが大勢集まって遊んでいると本当に騒がしいものです。赤ちゃんがようやく寝付いた、と思ったら子どもたちの叫び声で起きてしまった、となるとちょっと大変です。

また、子どもたちがボール遊びなどをすることができる公園ですと、ボールが家の壁に当たったり、ボールが敷地の中に入ってきて、それを取りに来る子どもが家の庭に入り込んだりと、意外とうっとうしく感じることがあります。

サッカーをしている子どもイメージ

子どもたち(あるいは中高生)がボールで遊んでいる公園だと子どもが遊ぶには少し適さないかもしれません。

その公園が子どもたちのメインの遊び場である場合、公園のすぐ近くにある家は子どもたちの基地代わりになることもあります。これは子どもが小学生くらいの時に良くあるケースです。

公園と家が近いが故に、トイレ貸して、とか、ケガしたから絆創膏を、などで複数の子供たち(自分の子どもの友達たち)が家から出入りを繰り返すことがあります。これは一口にデメリットと言い難いのですが、こういった環境が嫌いな人には合わないかもしれません。

さらに隣が公園だとセキュリティ的にもあまり良いとは言えません

侵入窃盗者の立場から考えてみましょう。道路上を人がウロウロしていると不審者と思われがちですが、公園であれば園内でぼーっとしていても疑われにくいという点があります。

それを利用して、公園で人がいなくなるタイミングを待って、そこから住居内に入るというパターンを使う窃盗者がいるようです。また隣地が公園ですと公園内から建物の下見がしやすいということも挙げられます。

私はまだ読んでいないのですが、「泥棒はなぜ公園に近い家を狙うのか」というタイトルが付いた本があるくらいです。公園が隣地ですと、借景にもなり景色が良い、というメリットもありますが、デメリットもあることを知っておいた方が良いと思います。

泥棒はの本表紙

こんな本も出ています。

公園の性質もできる範囲で調べておきます

もう1点の公園の性質とはなんでしょうか。簡単に言えば、その公園は誰がどんなことに使っているか、です。小さな子どもとお母さんたちが利用者の中心であれば、さほど大きな問題はないと思います。

ただこれが、中高生が中心で野球やサッカーなどで使っているとなると、騒音の問題や、小さな子どもを連れて行きにくくなります。さらに夜に若者のたまり場となっていて、花火や飲酒で騒いでいるような公園ですと治安上も問題があります。

ヤンキーイメージイラスト

夜の公園がどうなっているかも見ておきたいですね。

こういった公園であるかどうかをチェックするのはちょっと難しいのですが、昼と夜に公園の様子を見に来たり、公園で花火やお菓子の袋が捨てられていないかたばこの吸い殻が捨てられていないかなどを見ることで多少は判断することができます。

また公園にトイレがあるかどうかも微妙ですが判断基準になります。トイレがある方が普通は便利なのですが、変な人が集まりやすい、怪しい人たちの基地になりやすいといったデメリットもあります。小さな子どもがいるお母さんであれば、トイレがない小さな公園の方が使い勝手が良いのではないかと思います。

図書館も意外と重宝する場所です

図書館イメージ写真

最近の図書館は良くできていてお勧めです。小さな子どもも楽しめるようになっています。

本を読む習慣の無い方は図書館の存在を気にしないかもしれません。しかしこれも小さな子どもがいる場合は、図書館の存在は結構ありがたかったりします。

最近の図書館は大人用と小さな子供用にスペースや書棚を分けています。そのため、多少子どもたちがうるさくしてもあまり心配いりません。

また定期的に子どものためのイベントを行っている図書館も増えています。読み聞かせ会やお話会など、お金をかけずに参加できるイベントがあるのはとてもありがたいと感じます。

三匹の子豚のイメージ

三匹の子豚の話はみんな好きなはず、と思っていても必ずそうとうは限りません。

もちろん本来の目的である本、子供用の絵本を借りていくという使い方もできます。子どもが本を借りるとシールを貼らせてくれるという図書館も多いですね。

私も自分で経験して分かったのですが、子どもがどんな本に興味を持つのかは、実際にその子が本を見てみないと分かりません。この本が良かろうと思って買った絵本には全く興味を示してくれず、なぜこんな本が面白いのだろう、と考えさせられるような絵本を何度も繰り返し読んだりします(あるいは読まされたりします)。

好みの傾向が分からない以上、試してみるしかないのですが、そんな時に図書館で本を借りて、子どもが興味を持てばその本を改めて買うということにすれば、無駄な出費は避けられます。これも小さな話ですが、図書館を利用することでこういった小さなストレスも避けることができます。

次のページはこちら 「4-01-03.スーパーやコンビニや本屋さんでチェックできることがあります」

ふくろう不動産は公園と図書館は大概チェックします

ふくろう不動産は不動産を購入する人のためのエージェントとして活動する売買仲介専門の不動産会社です。

お客様が購入を検討している不動産の快適性について調べられることには限りがありますが、図書館や公園は大体チェックしています。

これは私自身が公園や図書館を見るのが好き、という理由にもよります。こういった環境の不動産を探している、という方は、ぜひふくろう不動産までお問い合わせください。

また、ふくろう不動産では皆さまからのご質問やご相談を随時受け付けています。ご質問・ご相談はもちろん無料です。ご質問などをされたからといって、後で当社からしつこい営業連絡を行うこともありません。ご質問などは「お問い合わせフォーム」をご利用の上、ご連絡をお願いします。

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