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4-02-01.雨漏りしやすいタイプの戸建住宅について知っておきましょう

この記事の所要時間: 834

このページでは雨漏りする可能性が高い建物についてお話しします。
もちろんこれは、雨漏りの可能性が高いだけであって、こういった建物は必ず雨漏りすると断言するものではありません。

また、説明のために写真を多く使っていますが、これらの写真の建物が雨漏りを起こしている訳ではありません。あくまでも雨漏りの可能性が高くなる形の1つとして、参考意見である旨をご了解の上、読んでみてください。

屋根の形が複雑な戸建住宅

戸建住宅の部位で、最も多く雨を受けるのは屋根です。その屋根から水が入らないように、雨仕舞や防水の工事が行われます。

この工事が正しく行われれば雨漏りはしないはずなのですが、実際には正しく工事が行われないケースもよくあります。

これは施工を行う会社や職人さんによりますが、こういったケースでは正しい施工が行われにくい、工事を間違えやすいという建物のタイプがあります。

そして屋根の形が複雑な建物は、簡単な建物よりも工事ミスを起こしやすくなります。単に施工部位が増えるだけでなく、独特な形に合わせた施工を行わなければなりませんが、その段階でもミスを起こしやすいからです。

複雑な形の屋根2

屋根の形が複雑であれば、その分施工手間がかかります。また屋根や壁とのつなぎ目の工事部分も増えます。工事個所のどこか1か所でも問題があると、そこから雨漏りする可能性があります。

複雑な形の屋根1

色々な形の屋根がありますが、不規則の形の屋根は施工が難しくなります。

屋根の谷4

特に屋根に谷部分がある建物は、その谷部分の施工に間違いがあると、雨漏りしやすくなります。

屋根の上に何かを置くケースも注意が必要です

屋根の形がシンプルであっても、その屋根の上に何かを置いている状況であれば、その分雨漏りの可能性は高くなります。最近では太陽光発電パネルや太陽熱利用システムを屋根に載せるケースが増えてきました。

屋根に温水器

太陽熱温水器はこのようなものです。重量が大きな機器ですのでしっかりと取り付けなければなりません。施工当初はつなぎ目をコーキングなどでしかりと埋めていたとしても、時間が経ってそのコーキング材が劣化し、そこから雨漏りすることがあります。太陽光発電システムも同様です。

陸屋根も防水や屋根面の傾斜が心配です

傾斜屋根ではなく、陸屋根(「ろくやね」と読みますが「りくやね」と呼んでも間違いではないようです)も雨漏りに注意しなければならない屋根の形の1つです。

特にその屋根部分の面積が広く、かつ雨水が流れる傾斜が正しく付けられていない陸屋根の場合には問題となります。

陸屋根の例1

この写真では陸屋根に太陽光が付けられていますので、2重に注意が必要になります。

軒やけらばの出が小さい建物も注意が必要な建物です

最近ではデザインや敷地面積の問題から軒(屋根の傾斜部分の先の方)やけらば(屋根の横方向の先)の出が少ない建物が増えてきました。

軒の出が無い2

軒やけらばの出が小さい建物は、屋根と壁との境目部分の防水工事をより慎重に行わなければなりません。

もちろんこういった建物が必ず雨漏りする訳ではありません。しかし、軒の出が大きな建物と比べると、屋根と壁の境目の部分に当たる雨水ははるかに多くなります。また風などの影響で下から吹き上げる雨もより多くなります。そのため、しっかりとした防水工事を行わなければならないのですが、この工事にミスがあると、雨漏りしやすい建物になります。

建物と一体となっているバルコニーも注意が必要です

最近では外付けではなく、建物と一体となっているバルコニーも増えてきました。

バルコニー下が住戸

外付けではなく住戸と一体化したバルコニーにも注意が必要です。

バルコニーの人が出られる部分については当然雨がかかりますので、この場所の防水工事も重要です。特に下がそのまま住戸となっている場合は、バルコニーの床は陸屋根と同じような防水レベルが必要となります。

床面の防水や傾斜、防水層の立ち上がりの高さ、水抜き管などの設置状況などすべてが正しく施工されなければいけません。こちらもより注意が必要です。

入隅部分に取り付けられたサッシの周りも雨漏りしやすい部分です

屋根やバルコニーだけではなく、壁からも雨漏りすることがあります。特にサッシ廻りには注意が必要です。

L字の内側に窓4

入隅部分、つまりL字形となっている壁のちょうど角部分に窓が取り付けられている場合にはより注意が必要です。

サッシ廻りでも特に注意しなければならないのは、入隅部分です。入隅部分というのは、壁が上から見るとL字のようにへこんでいる部分のことです。このへこんだ角とサッシが重なっている部分は、割と雨漏りしやすい部分です。

通常サッシの周辺はサッシメーカーが規定する防水の手順が決まっているのですが、入隅部分の柱とは取り合いが難しいため、基準通りに施工されない建物がよくあります。その結果そこから雨漏りするケースがままあります。

隣地の建物との間が狭い建物の面からの雨漏りもよくあります

壁の注意点としては、サッシ廻りには注意が必要なのですが、これが隣地の建物との間があまり無い場合にはさらに注意が必要です。

家と家の間が近すぎる

サッシ廻りは細かく防水工事を施さなければなりません。しかし、隣地の建物との間があまりないと、細かな作業が必要となる防水工事が正しく施工されないケースがよくあります。

前述しましたように、サッシ廻りには細かな防水工事が必要です。しかし、隣地の建物がすぐ横にあると、足場がうまく組めなかったり、不自由な体制で施工せざるを得ない場合がよくあります。その時の防水工事はミスが起きやすいため、結果として雨漏りを起こすケースがあります。

地面や床面と開口部が近いケースでも雨漏りが起きやすくなります

また地面や床面と、窓の下面との高さの差が小さい場合も雨漏りが起きやすくなります。

掃出し窓の高さが無い

人が出入りできるように床面まで開く窓を掃出し窓と言います。この掃出し窓の下の部分と外の床面との高さの差があまり無い建物は、その分雨漏りの可能性が高くなります。

最近では掃出し窓の中と外との段差を失くしている建物も多くあります。バリアフリー対応としているのは素晴らしいことですが、一方で防水工事が正しく施工されていないと、雨漏りの原因となります。防水という点で考えると、段差がある方が望ましいつくりです。

また、建物完成当時は段差があったはずなのに、その後のリフォームやデッキなどの新設で、段差の無い掃出し窓となっている建物も数多く見ます。安易なリフォームが行われていないかどうかも注意が必要です。

ここまでの話を動画でも解説しています

ここまでお話ししました内容については、動画でも説明しています。その動画がこちらです。

よろしければ動画もご覧ください。

あくまでも雨漏りの可能性の話として考えてください

ここまで雨漏りする可能性が高い建物についてお話ししました。もちろんこれらの事例は可能性の話で、こういった建物が絶対に雨漏りするということではありません。

ただ、私が今まで見たり聞いたりした範囲では、こういった建物は他のタイプの建物と比べて雨漏りの可能性が高いと思います。新築住宅や中古の戸建住宅を見る場合の注意点の1つとして考えてもらえればと思います。

次のページはこちら 「4-02-02.太陽光発電システムにはデメリットも多くあります」

ふくろう不動産では、サーモグラフィカメラを使い、雨漏りの簡易チェックを行っています

ふくろう不動産ではサーモグラフィカメラを使用し、雨漏りの簡易チェックを行っています。当社を通じて不動産を購入されるお客様には、このチェックを無料で行っています。

また、不動産売買とは別に、有料の建物インスペクションを行っています(「6-03.戸建住宅のインスペクションの費用と内容について」参照)が、この検査の中にサーモグラフィカメラを使った雨漏りの簡易チェックも含まれています。詳しくはふくろう不動産までお問い合わせください。

ふくろう不動産がどのような会社なのかについては「ふくろう不動産とは」のページをご確認ください。

また、ふくろう不動産では皆さまからのご質問やご相談を随時受け付けています。ご質問・ご相談はもちろん無料です。ご質問などをされたからといって、後で当社からしつこい営業連絡を行うこともありません。ご質問などは「お問い合わせフォーム」をご利用の上、ご連絡をお願いします。

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