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4-03-03.マンションならではの騒音問題について理解しましょう

この記事の所要時間: 1351

マンショントラブルの定番と言えば音の問題です。居住者間のトラブル調査でも、単体では1番件数が多くなっています。

マナートラブルの内訳

マンショントラブルの定番と言われる、駐車場、音、ペットの問題が全て入っています。

このマンション生活での音の問題を解決するのは簡単ではありません。ただこれも、購入前に知っていることがあれば、対処できることもあります。このページでは購入前、購入後でどのような注意をしたら良いのかについてお話しします。

マンション上階の歩行音はスラブの厚さや床材で決まります

カーペット

最近は少ないのですが、床がフローリングよりもカーペットの方が音の問題は少なくなります。

マンションの上階からの歩行音などは、そのマンションのスラブ厚と床材の材料で概ね決まります。スラブ厚は厚い方が遮音性能が高くなります。私見ではスラブ厚は200mm以上ないと、上階の音は響くものだと思った方が良いと思います。

昔のマンションですと、スラブ厚が150mmとか180mmのマンションは結構あります。これらのスラブ厚で床材がフローリングの場合は、あまり遮音性を期待しない方が良いでしょう。

逆に小さなお子さんがいるご家庭では、このタイプのマンションを選ぶと下の住戸の方からクレームがくる可能性が高くなります。もっと遮音性の高いマンションを選ぶか、1階住戸を選ぶなどの配慮が必要になるかもしれません。

スラブ厚と床材の話は「3-03-05.マンションの壁と床の防音性能を確認しましょう」のページで詳しく説明していますので、そちらをご参照ください。

特にフローリングについては、防音フローリングを使っているから大丈夫、と簡単に判断してはいけません。ますは下の防音フローリングの等級表を見てください。

ΔLH等級の基準

出典:日本建築総合試験所

上記の表2つは新しい防音フローリングの基準です。昔はLL-○○とかLH-○○という基準でしたが、今ではこの形式になっています。

昔の基準ですと二重床の防音性が基準通りの性能を出せていないものがたくさんあります。詳しくは「3-03-05.マンションの壁と床の防音性能を確認しましょう」のページをご確認ください。

これらスラブ厚や床材の性能については竣工図書を見ないと確認することができません。ですので、マンション購入前には必ず竣工図書を見せてもらうよう、売主に交渉してください。竣工図書の重要性などについては「3-03-04.マンションの竣工図書で防音性や管理状況を確認しましょう」のページをご覧ください。

マンションの床と防音性の関係については
マンションを考えるヒント
というサイトでも詳しく解説されています。これは現役の設計者が作っているサイトで、私も参考にしているサイトです。マンションの防音性に興味がある方は、こちらのサイトも読んでみてください。

マンションでは水周りの騒音もあります

マンションの音で1番問題になるのは上階の歩行音ですが、水の流れる音などが問題になる場合もあります。この問題が起きるのは設計上の問題、施工上の問題、リフォームによる問題などがあります。これはもう少し詳しくお話しします。

マンション設計の配慮が無いために起きる水の騒音があります

トイレのイメージ

パイプスペースの位置や隣住戸の水廻りの位置によって水音の問題が起きることもあります。

これは設計者がマンション設計に慣れていないか、音の問題を考えずに設計した場合に起きる問題です。

例えばパイプスペースの位置です。パイプスペースとはキッチンやお風呂、トイレから出る排水などを流す排管などを集めたスペースのことです。マンションの間取り図ではPSなどと書かれています。

このパイプスペースは水が流れますので当然音がします。ですのでこのパイプスペースは音がしても問題が少ない場所に設置されます。しかし設計上の問題で、パイプスペースが寝室のすぐ隣に設置されていたりすると、寝ているときに水音で悩まされることになります

設計上考えられている場合には、寝室の横に配置しなければならない場合でも、間にクロゼットを入れたりなどして、直接寝室に音が届きにくいように設計しますが、そうなっていないマンションですと問題です。

他にも水周りの設備の集め方がうまくないマンションがあります。例えば隣の住戸との関係です。これも音も問題が出にくいように、音が出る水周りの設備が向い合わせになるように間取りを考えます。

水周りの設備と寝室が壁を挟んで向い合わせになると、寝室側では水の流れる音で悩まされる可能性があります。こういった設計上の配慮がされていないマンションでは音で悩まされる可能性があります。

マンション購入の際には、実際に使う部屋だけではなく、パイプスペースや、隣の住戸の配置などもチェックし、寝室横に水周りの設備がないかどうかを確認しましょう。

施工上の問題で騒音に悩まされることもあります

水栓のイメージ

配管に問題があるとウォーターハンマー現象が出ることもあります。

設計では音の問題を考えていたとしても、施工レベルに問題があって、音の問題に会うこともあります。

例えば先程の排水管ですが、音の問題が空きにくいように、排水管の周りを消音材で包み、余計な音が出ないように通常では施工します。

しかし古いマンションや手抜き工事などで、これらの消音材が施工されていないときがあります。

また最近ではあまりありませんが、給水管などの取り回しがうまくできておらず、ウォーターハンマー現象が起きることがあります。

ウォーターハンマーが起きる理由はいくつかありますが、施工ミスで配管の施工が複雑になった場合にも起きる場合があります。このウォーターハンマーが起きると、その住戸だけではなく、隣の住戸に音が響き、問題になることがあります。

これは実際に水を流し、急に水栓を止めてみて、音がするかどうかを確認しないと判断できません。ウォーターハンマー現象を止めるには、問題がある場所の近くに水撃防止器などを取り付ける必要がありますが、取付位置が共用部分であったり、他の住戸の専有部分である場合もあり、対策はなかなか面倒です。事前にこのウォーターハンマー現象に気が付いた場合には、購入は慎重に考えるようにしましょう。

リフォームをしたりされたりでその後の騒音問題が起こることもあります

リフォームのイメージ

リフォームの結果、騒音問題が起こることもあります。

上記の設計上の配慮は、新築当時にはきちんとなされていたとしても、その後リフォームなどを行い、水周りの位置が変わることによって、引き起こされることもあります。

例えば元々寝室だった場所をお風呂に代えたとしましょう。新築時の設計上の配慮がきちんと行われていれば、寝室の下は大体下の住戸の寝室となっています。それが水廻りの設備に代わり、水音がするようになればトラブルの原因となります。

このリフォームによる騒音問題は、事前に確認することが難しいのが難点です。購入するマンションの住戸のリフォーム歴は分かったとしても、上階のリフォーム歴は普通は分かりません。かと言って購入前に事前に上の住戸の人に確認もしにくいですし、売主が音の問題を正確に教えてくれるかどうかも分かりません。

ただ、管理組合によっては、リフォーム時の規定やリフォーム前には申請を必要としている組合もありますので、規約を確認して、調べられる範囲で調べてみましょう。

共用部分から聞こえる音が気になることもあります

エレベーター

住戸の近くにエレベーターがあると、その稼働音や振動、または乗り降りする人の話し声や足音などが気になることもあります。

共用部分から聞こえる音としては、人から出る音と機械などから出る音があります。人から出る音といっても、通常は話し声と足音だけです。これはそれほど気にならないことも多いかもしれませんが、住戸がエレベーターの前とか階段の近くである場合には、人通りも多いため、奥の住戸と比べると若干うるさくなるかもしれません。

また階段の近くに住戸がある場合、階段の構造によっては足音が気にあることがあります。階段が鉄筋コンクリート製であればそれほどでもありませんが、鉄骨階段の場合、足音が大きく響くこともあります

もう1つの共用部分からの音は設備からの音です。エレベーターの音やポンプなどの音が聞こえる住戸もあります。この場合、音だけではなく、振動も住戸に伝わることもありますので、最初に図面で確認した後に現地でも音や振動がないかどうかを注意深く確認しましょう。

周辺住戸の居住者の生活スタイルで悪影響を受けることもあります

音のイメージ

夜中に大きな音楽を欠ける人も、まれですがいます。

住んでいる人の生活スタイルなどによって問題が出ることもあります。これは夜中でも大声で叫ぶ、楽器を鳴らす、音楽をかけるといった迷惑な人たちもいれば、仕事の都合で帰宅が深夜になり、お風呂に入るのが夜遅くならざるを得ないというケースもあります。

問題行動については、管理規約などで取り決めがあることも多いので、その取り決めを盾に管理組合などからクレームを出してもらうことになります。

明らかに規約違反であれば、最終的に訴えるという事も可能です。また規約に抵触するかどうか微妙な問題もあります。

住戸の上下階、両隣などの住戸の方とコミュニケーションが取れていて、話し合いで解決できれば理想的です。ただ、実際にはお互いにコミュニケーションがないことの方が多く、個別での話し合いで解決するかどうかは何とも言えません。

この周辺住戸の居住者による問題は、マンション購入前に確認することができないことです。新築マンションであれば売買契約は購入前ですから、接している住戸に誰が住むかは全く分かりません。

中古マンションであっても、隣や上下階に住んでいる方を全て事前に調べることはできません。対策としては、売主から聞ける範囲で聞くか、管理人、管理組合からも聞ける範囲で話を聞くということになります(ただ最初から大きな問題となっている場合には、売主に告知義務があります)。

マンションの設備によって騒音被害を受けることもあります

また共用部分以外でも、マンションの設備によっては騒音被害を受けることもあります。

例えばオール電化のマンションでは、より注意が必要です。オール電化のマンションでは通常給湯器にエコキュートを利用しています。エコキュートは省エネルギー性は高いのですが、稼働中はそれなりに音がします。

そしてエコキュートは機種によって低周波音も発生しています。この低周波音によって体調を悪くするという例が数多く出ており、裁判沙汰になっているケースもあります。

騒音イメージ

エコキュートによる騒音被害は意外に多くあるようです。

通常の戸建やマンションであれば、エコキュートからガス給湯器に変更することも可能でしょうが、オール電化としているマンションではそもそもガス管自体引いていませんので、ガス給湯器に変更することはできません。

エコキュートではない電気温水器への変更は可能かもしれませんが、ランニングコストは大きく上がります。また、自分の住戸のエコキュートのみ電気温水器に交換しても、隣や上下階のエコキュートがそのままであれば、それが騒音と感じることもあります。

特にエコキュートは深夜電力を使うために稼働時間が夜であることが多く、騒音のため寝ることができなくなる可能性もあります。この騒音や低周波音は実際に一定期間暮らしてみないと、自分でどう感じるかは分かりません。

当初は何も影響が無くても、ある時急に感じられるようになる可能性があるからです。こういったマンション設備は事前に調べることが可能ですので、気になる方はオール電化のマンションを選ばないようにするほうが安全かもしれません。

マンションに住み始めてからの騒音対策もいくつかはあります

絨毯のイメージ

フローリングの床であれば、上からじゅうたんを敷くことで、径衝撃音はある程度減らすことができます。

事前に図面や現地チェックで騒音の被害者にも加害者にもならないように注意しなければなりませんが、住み始めてしまった後はどうすべきでしょうか。被害者の側に立った場合は、管理組合や加害者の人と話し合いをするしかありません。

しかし加害者の立場の場合には、若干ですが対策が立てられます。特に軽衝撃音、カツンというタイプの音は床材を変えるか、カーペットなどを敷くことである程度抑えることができます。また、椅子を動かすときの音も、椅子の足にゴムなど音が出にくいタイプのものを貼ることで、こちらも多少音を抑えることが可能です。

重衝撃音の対策は、床がフローリングの場合には単なるカーペットではなく、防音カーペットなどを使うといった方法もあります。後は住んでいる人が走ったり飛び降りたりしないように注意するしか方法はありません。

ただ、小さなお子さんがいらっしゃる場合には話をしても通じないことが多いので、その場合には家具の配置を変えて、走りにくいレイアウトにしたり、室内では動き回らずに満足する遊びを覚えさせるなどの対策が必要になります。

後はできる範囲で被害を受けそうな人たちとコミュニケーションを取ることでしょうか。1度感情的になってしまうと、その後音を出さないように注意しても、うまくいかないケースが多くあります。騒音問題の何割かは感情公害と言われるような感覚的な問題だからです。

問題が出る前に、顔見知りになり、事情を知ってもらうことで、ある程度トラブルに発展することを防ぐこともできます。このやり方はクレームが来る前に行うことが理想的ですので、問題になりそうだと感じた場合は、早めに行動されることをお勧めします。

次のページはこちら 「4-03-04.マンションのベランダを見ることで管理状況を確認しましょう」

ふくろう不動産ではマンション選びの事前相談も承っています

マンションではこの音の問題が、将来大きな問題に発展することがよくあります。音の問題に会わないためには、事前に図面のチェック、管理規約や使用細則のチェック、現地で対象住戸と隣接住戸などのチェックが必要となります。

それでも100%正しく判断できるわけではありません。ただ経験上このタイプのマンションは危ないですとか、危険が高そう、といったアドバイスができることもあります。

当社のお客様にはもちろんこのようなアドバイスもさせて頂いています。またご質問、ご相談を無料でメールにて承っています。ご相談、ご質問は「お問い合わせフォーム」から当社までご連絡ください。

ふくろう不動産がどのような会社なのかについては「ふくろう不動産とは」のページをご確認ください。

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