土地を探している人は、当然通勤時間や駅からの距離についても考えていると思います。これがどのくらいの距離までであれば大丈夫かはその人の価値観によって異なりますので、このページでは、駅からの距離や通勤時間について、その快適さの調べ方について解説します。

駅からの距離は最初にサイトで確認します

このあたりは基本的な内容ですので、今さらいう事ではないかもしれません。ただ時々、不動産のカタログで書かれた内容をそのまま信じていたら、実は違っていたというケースもあります。

念のための確認という意味と、改めてその土地や立地を知るために、再度その場所を確認するようにしましょう。まずはネットで駅やバス停などへの距離を調べます。

地図蔵サンプル

無料で駅からの距離や時間を調べることができます。
出典:地図蔵

この地図蔵というサイトでは、地図上をクリックするとその間の距離を計測します。さらに歩くとどのくらいかかるのかという分数も確認してくれます。

ただこの分数は不動産のチラシなどに書かれている分数と異なることがあります。不動産広告では機械的に80mを1分で歩くものとし、余りは切り上げて分数表示します。この地図蔵の表示は四捨五入なのでしょうか、若干ですが不動産の表記とは異なります。

最も最近ではGoogleMapだけで十分に駅からの距離が確認できるようになりました。GoogleMapでは駅からの距離や徒歩分数表示はもちろん、他にもチェックできることがたくさんあります。その使い方については、次の動画でも説明していますので、よろしければ、ご覧ください。

実際に歩くと表示通りにはならないケースも多数あります

歩くイメージ

実際に自分の足で歩いて分かることもたくさんあります。見ただけで分かったつもりになってはいけません。

サイトで事前に距離などを調べた後には、実際に自分の足で歩いてチェックします。物件を見に来た時、車で見に来た時などよく失敗するのですが、なんとなくこの位の距離だと思うだけで、実際に自分では歩かない方も結構いらっしゃいます。

購入検討している土地すべてについて、歩いてみる訳にはいかないかもしれませんが、検討して最終決定する前には必ず1度自分の足で歩き、確認することをお勧めします。

これは、サイトで調べた結果や、車で通り過ぎて見ただけの場合と、現実とが異なることが良くあるからです。

まず駅から歩く時間ですが、表記上の分数は前述したとおり、80mを1分で歩くと機械的に計算しているだけです。途中の道に上り下りがあり、もっと時間がかかるケースでもそれは考慮されていません。また歩道橋があってもその昇り降りにかかる時間も考えられません。

また幹線道路を横断するようなルートがあった場合、その信号待ちの時間も考慮されていません。踏切がある場合も同様です。それ以外にも車が混んでいて歩行者も通行するのに時間がかかるケースや、細い道に人がいっぱいでなかなか進めないというケースもあります。

不動産を見学するのは休日の昼間であることが多いのですが、実際の通勤時間帯には様子が大きく違います。これは感覚では分かりません。

不動産の購入を検討している時には遠方に住んでいて、平日の通勤時間帯にその場所を確認することができない、という事情もあるとは思いますが、できれば1日でも休みを取って、その場所の通勤時間帯や夜にはどのような状況になるのかは見ておいた方が良いと思います。

駅前に駐輪場があるかどうかも確認しておきます

駐輪場イメージ写真

駅に駐輪場があるかないかで、通勤・生活利便性が大きく変わります。

意外と忘れがちですが、駅に駐輪場があるかどうかも注意してみます。駅から数分という立地であれば気にしないかもしれませんが、駅から10分以上の立地の不動産を検討しているのであれば、通勤時や何かの時に自転車が使えると大変便利です。

しかし駅によっては駐輪場がまったく無かったり、あっても利用者がいっぱいで使えないケースも良くあります。

また、スクーターなどが停められるかどうかも確認しておきましょう。スクーターをお持ちの方であれば、駅前にスクーターを停められれば利便性がとても高くなります。これもちょっとしたことですが、日常生活では利便性に大きく差が付きます。

特に夜の通勤経路も調べておくことをお勧めします

夜道のイメージイラスト

通勤される方自身もそうですが、将来お子さんの通学路になるかもしれない道だということも予め理解しておきましょう。

朝の通勤時間帯の経路の確認はもちろんですが、夜の帰り道もできれば確認したいところです。明るい時には気が付かなかったことが、夜には分かることもあります。

例えば街灯の数や明るさです。朝や昼は雰囲気の良い道だと思っていても、夜には街灯が少なく、暗くて怖く感じる道もあります。

また、昼には営業していなかったお店が開店し、路上の雰囲気が変わっていることもあります。またコンビニなどで時々見かけますが、コンビニ前の駐車場で夜間は多くの人が集まって騒いでいることもあります。それがすぐに問題となるとは限りませんが、状況を知っているのに越したことはありません。

大人であればあまり気にしないことも多いでしょうが、お子さんをお持ちの方であれば、将来お子さんが電車通学をする可能性もあります。その通学路に危険がありそうな場所は皆さん望まないでしょう。

実際に危険な場所がそんなにあるわけではありませんが、慎重を期すのであれば、その観点を持ったうえでチェックするようにしてください。

国土交通省で出している混雑率などのデータも見ておきましょう

また利用する駅や路線が自分が良く知っている駅、路線であれば問題はないでしょうが、新たに使う駅や路線の場合は、その混雑状況も気になります。確実なのは通勤時間帯にその電車を使ってみることですが、すべての検討物件について調べるのも大変だと思いますので、事前に国土交通省のデータも見ておきましょう。

主要区間の混雑率

首都圏と大阪圏、名古屋圏の主要な電車の混雑率について書かれています。
出典:国土交通省
www.mlit.go.jp/common/001050444.pdf

全ての電車について掲載されている訳ではありませんが、混んでいると思われる区間の混雑率について調べられています。昔使っていた路線だから、良く知っている、という方も念のために見ておいた方が良いでしょう。

時代とともに混雑状況も変わってきているようです。全体的には混雑は緩和されている傾向にあるようですが、路線によっては混み具合が悪くなっている路線も考えられますので、確認しておくのに越したことはありません。

混雑率○%と言ってもイメージが湧く人は少ないでしょう。その場合は、下の「混雑率の目安」を参考にしてください。

三大都市圏の混雑率

長い期間で全体を見れば混雑率は下がっているようです。
出典:国土交通省
www.mlit.go.jp/common/000225773.pdf

上の表は三大都市圏だけですが、国交省のこちらのサイトですと、他のエリアも確認できます。
国土交通省:鉄道関係情報・データ

スマホのアプリでも混雑状況が確認できます

最近ではスマホのアプリでリアルタイムの混雑状況も分かるようになってきました。不動産を探しているときにはリアルタイムの情報は必要ないのですが、この路線はこの時間帯はこんな感じなのか、と確認すると良いと思います。

navitime電車混雑リポート

こちらはPCの画面ですが、内容はスマホのアプリから確認できます。
出典:NAVITIME

通勤時間は通常の路線検索で問題ないと思います

後は通勤時間です。ですがこれは普通に路線検索で調べて問題ないと思います。代表的なのはYahoo!路線情報でしょうか。他にも利用できるサイトやアプリがたくさん出ていますので、好みのものを使えば良いでしょう。

yahoo路線検索画像

路線検索の定番サイトです。
出典:Yahoo!

ふくろう不動産でも知っている情報や調べ方などをお教えしています

これらの通勤に関する情報は私よりも皆さんの方が良く知っていることが多いと思います。ただ、国交省のサイトなどちょっとした調べ方などに気が付いていない方も多くいらっしゃいますので、こちらのサイトも見てくださいね、とお教えしています。

通勤経路に関することはちょっとしたことが多いのですが、この「ちょっとしたこと」も毎日のことですから積み重なればストレスになることもあります。

ふくろう不動産では法的、経済的、物理的な内容については詳しく調査しますが、このページでお話ししたような調査は、当社では行いません。

もちろん地元で知っている情報についてはお話ししますが、このための調査まではなかなか手が及びません。その代りにチェック方法やポイントなどについて詳しくお話ししています。詳しくはふくろう不動産までお問い合わせください。

次のページはこちら 「4-01-02.公園と図書館が近くにあると重宝します」

また、ふくろう不動産では皆さまからのご質問やご相談を随時受け付けています。ご質問・ご相談はもちろん無料です。ご質問などをされたからといって、後で当社からしつこい営業連絡を行うこともありません。ご質問などは「お問い合わせフォーム」をご利用の上、ご連絡をお願いします。

不動産購入のご相談はふくろう不動産まで

CTAの画像
まずはメールにてご相談ください。