マンションは管理を買え、とは良く聞く言葉ですが、実際に管理のどういった部分を見れば良いのか分からない方は多いと思います。このページでお話しします。

共用階段や外廊下のチェックは、その管理状況を見るのに適しています。このあたりをもう少し詳しく見ていきましょう。

鉄でできている部分の塗装やサビの状況を確認します

外階段イメージ写真

階段自体が鉄製の場合もありますし、手すりが鉄製の場合もあります。その保護状況が気になるところです。

共用廊下の手すりが鉄製であるマンションが多くあります。また非常用階段などで鉄で階段を作っているマンションもたくさんあります。

鉄は皆さんご存じの通り、むき出しのまま使っていると錆が発生します。そしてその錆を発生させないために、鉄の部分は塗装して鉄部分を保護します。

この塗装は年月が経つとはげてしまい、はげた部分は鉄がむき出しになります。そのむき出しになった鉄部分から錆びが発生し、その錆びが増えていくと、鉄全体が朽ち果ててしまうこともあります。

鉄は放置しますと錆びが発生します

サビのイメージ写真

鉄はそのまま放置すると錆が発生します。

そのため錆びから鉄を守るために、定期的に点検し、塗装がはげているのであれば、塗装を改めて行わなければなりません。

管理がしっかりしているマンションであれば、点検時に塗装の落ちを確認しますし、錆びる前に早めに再塗装を行います。その結果、いつまでもきれいに塗装された鉄部が残る訳です。

定期的な塗り直しは大変重要です

塗装イメージイラスト

塗装しなければならない場所が定期的に塗り直しされているかどうかは管理状況を見るのに適しています。

逆に管理がしっかりしていないマンションでは、塗装がはげていても放置され、その後錆びが発生してもそのままで、最終的には鉄部自体がボロボロに朽ち果てます。

こうなってしまうと補修というレベルではなく、新たに作り直さなければなりません。定期的な補修や塗装と比べて、最終的に多くの支払いが発生します。管理が悪いマンションでは最終的な支払額が増える可能性があるのです。

また修繕費だけの問題ではありません。見映えが悪くなるとその分中古となったマンションの売れ方にも影響します。当たり前ですが、きれいなマンションであれば高い値段が付く可能性が高く、錆びが多く発生しているマンションでは見た目も悪くなり、その分安い値段が付く可能性が高くなります。

このような理由から、マンションは管理が重要、管理を買え、と昔から言われる訳です。

排水溝などの清掃状況も管理状況を知るのに役立ちます

溝のイメージ写真

水を流す場所にゴミなどが詰まっているかどうかを確認しておきましょう。

鉄部分だけではありません。共用廊下には雨水が流れやすいように排水溝が取り付けられていますが、その部分にゴミが溜まって水の流れが悪くなっているマンションもあります。

水が長い時間溜まっている場所は将来水漏れを起こしやすくなりますし、そもそも見映えもよくありません。一事が万事ではありませんが、こういった清掃がきちんとできていないマンションは、他の管理状況も悪い可能性が高いと思われます。

コンクリートのヒビが放置されている場合も問題です

コンクリートのヒビイメージ写真

コンクリートのヒビは放置していると躯体の強度を落とす危険があります。

他にもコンクリート部分にヒビが入っていて放置されているマンションも問題です。大きなヒビからは水が入る危険があります。

コンクリートの内部に水が入ると、中の鉄筋が錆びる可能性が高くなり、その分鉄筋コンクリートの強度が落ちます。そのためヒビは早い段階で補修しなければなりません。このようなヒビが放置されているマンションはやはり管理状況に問題があると言えます。

マンションは手入れが行き届いていると長期間利用可能な建物です

マンションイメージイラスト

マンションは手入れが行き届いていれば長期間使える建物です。

マンションンの構造体はきちんと手入れがされていれば50年以上問題なく使えます。100年以上使える構造体もあります。

しかし、管理が行き届いていなければ10年20年で問題が起きます。階段や手すりなどは資産価値だけの問題ではなく、場合によっては人の安全性にも関わります。

中古マンションの購入を検討されている方は、こういった管理状態をしっかり見たうえで、問題がありそうなマンションであれば、購入を差し控えた方が無難ではないかと思います。

次のページはこちら 「第4章.その住まいは快適ですか」

ふくろう不動産はお客様が購入予定のマンションの管理状態をしっかりと確認します

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