マンションの共用部分を見て、そのマンションの管理レベルと住人のモラル度合いを考えることができます。このページでは、自転車置き場とゴミ置き場を見て判断できることについて、お話しします。
まずは自転車置場の有無と停められる台数を規約で確認しましょう
最初に確認したいのは、そのマンションを購入した場合、自転車置場が使えるのか、使える場合には何台分使えるのかです。
最近のファミリータイプのマンションであれば、1住戸あたり2台分の自転車置き場が確保されています。ただ中古でマンションを購入する場合ですと、前の所有者の使い方によっては、1台分しか使えないということもあります。
さらに昔のマンションですと、1住戸1台分しか用意していないマンションもありますので、複数台の自転車を使いたい場合にはさらに別のチェックが必要となります。
別のチェックとは2台目以降の自転車をどこに置けるかということです。通常は面倒でも自分の住戸にまで余分な自転車を持ってこなければなりません。
しかし、マンションによっては、エレベーターに自転車を入れるのは不可としているマンションもあります。また、大半の分譲マンションでは共用廊下やベランダには通常自転車を置くことはできません。
子供用の自転車だからといって簡単に考えていると、後で不便を強いられることになりますので、何台分の自転車置き場が使えるのか規約などをしっかりと見ておきましょう。
自転車置場の利用状況から管理レベルを推測しましょう
また、現地で自転車置き場の使われ方を見ておくことも重要です。本来自転車置場で無い場所に自転車が停められていないかを見ておきましょう。
特に他の自転車を出すときに、その妨げとなるような置き方や、非常口などの前に自転車が置かれているようですと問題です。自転車置場の通路に自転車が置かれている場合にも、他の自転車の通行の邪魔になります。
最近の分譲マンションではきちんと停められていることが多いのですが、煩雑に自転車が停められている場合には、管理に問題があるか、住人のモラルが低い恐れがあります。
他にも自転車のカゴにチラシなどが入っていないかも見ておきましょう。管理が行き届いたマンションですと、自転車にチラシを入れるような人を敷地内に入れないように管理人が注意していますし、仮にあったとしても管理人がすぐに処分します。
しかしそのチラシが残っているようであれば、管理体制は厳しいものではないかもしれません。
また、自転車置き場の通路幅も見ておきたいところです。自転車のみ利用の場合は、通路幅は1.5mから1.8m程度、スクーターやバイクなどが置ける場所であれば、通路幅は1.9mから2.6m程度となります。これより通路幅が狭いと使い勝手が悪くなります。逆に広過ぎると、他の自転車が置かれる危険性が少し高くなります。
通常のマンションではあまりありませんが、駅や利便施設の近くにあるマンションですと、駅などを利用する人が勝手に自転車置場を使うという事もあるようです。
このようなトラブルがあるかどうかは見ただけでは分かりません。外部の人が自転車置場を使えないように、自転車に貼る利用シールは必要なのか、シールが無く停められている自転車はどうなるのかなどを、一応聞いておきましょう。
ここまでお話しした自転車置き場の話を動画で解説してみました
よろしければ、動画の方もご確認ください。
ゴミ置き場にあるゴミの出され方をチェックしましょう
ゴミ置き場そのものと、清掃やゴミの出され方などをチェックしておきます。
ゴミ置き場の状況も住人のモラルなどがチェックできる場所です。ゴミ置き場ではゴミの出し方を見てみましょう。マンションであってもゴミを出してよい日は決められています。
しかしこのゴミの日を守らない方や分別を守らない方がいると、次のゴミ収集日までそのゴミはゴミ置き場に残されてしまいます。これが常に一定数のゴミが残っているようですと、問題がある住人がいる可能性が高くなります。
またゴミ置き場そのものも確認します。単にエリアが示されただけなのか、別建物になっているか、カラスなどが入らない構造になっているか、清掃のために使う水道の蛇口があるかなどを見ておきます。
マンションであれば清掃は管理会社が行いますので、詳しく見る必要はないとお考えかもしれませんが、実際には人が清掃しますので、清掃のしやすい環境であれば、ゴミ置き場がきれいに保たれる可能性が高くなります。また、ゴミ置き場が完全に建物の中に囲われていると臭いの問題も起きにくくなります。
共用部分とはいえ、マンションンの所有物の1つ、つまりは購入者のものです。こういった部分にも注意して見ることでマンションのレベルが分かることもありますので、必ず見てみるようにしましょう。
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