このページでは、ふくろう不動産が土地についてどのようなチェックを行っているかを、お客様にお渡しいているチェックシートの内容から見ていきたいと思います。 ただ、土地については調査項目が多いため、事前に調べられる事前編と現地で調べる現地編の2つに分けています。
1枚目は土地の地盤と都市計画の内容をチェック
今回はまず、事前編の内容からお話しします。 事前編ではその土地の法的な内容とインフラについてを確認します。チェックシートはこの事前編だけで4枚分あります。ではまず、その1枚目をご覧ください。
1枚目はその土地の権利関係、地震に対して揺れやすい土地なのかどうか、そして都市計画法上の地域などについてチェックします。各々の項目については、「安全という観点からの土地選び」のページもご参照ください。
ただ最近ではこのシートではなく土地の物理的な条件については「土地情報レポート」を代わりに出すことが中心になりました。文字だけでなく、イラスト等が付いていて、より分かりやすいからです。「土地情報レポート」については「住宅用の土地の事前調査のレベルが上がりました」のページをご確認ください。
最後の欄の都市施設とは、都市計画で定められた様々な施設がその敷地や敷地の近くにできるかどうかを確認するものです。ほとんどの場合は、道路が通るかどうかの確認となります。大きな道路の計画がその敷地を通る場合、建物が建てられなかったり、構造などの制限が入るケースがあります。こういった危険を避けるため、細かな項目も1つ1つチェックしています。
都市計画や用途地域については「3-01-09.街の発展度合いを予測するために都市計画図を事前に見ておきましょう」のページが参考になります。
2枚目は道路や建築基準法上の内容をチェック
続いてチェックシートの2枚目をご覧ください。2枚目も法的な内容についてチェックしています。
特に注意しなければならないのは、中段にある前面道路についてです。この道路が公道か私道かによって考えなければならないことがたくさんあります (「敷地が接している道路が公道か私道かを確認する」参照)。 また、将来建物を建てる際に影響がありそうな建築基準法上の制限についても、このシートでチェックします。
意外と後から問題になりやすい下水についてもチェック
続いて3枚目です。3枚目は下水についてのチェック項目です。
下水の項目だけで1枚まるまる使う訳ですが、下水は種類が多く、かつ将来お金がかかるパターンが多くあるからです。もっとも最近は下水道の整備が進み、私設管も少なくなってきていますので、実際のチェック項目は少なくなってきています。
下水や浄化槽などについての注意点は「3-01-17.下水道か浄化槽かによって、後々の費用が大きく変わります」のページが参考になります。
最後に水道やガスといったインフラと小中学校の学区をチェック
最後の4枚目です。4枚名は上水道とガス・水道といったインフラについてです。
上水道は敷地の前面道路に通っているかどうかが1番の注意点です。また配管の口径が小さいと後からリフォームなどで取り換え工事の可能性が高くなります。電気については、自社で敷地前の電磁波について測定し、記録しています。
上水道については「2-04-08.水道管によっては後から追加費用が発生します」のページや「3-01-16.水道管の設置状況も時にはトラブルを起こします」のページを参考にしてください。
専門的な内容も多いので分かりにくい部分もあったのではないかと思います。実際にお客様にチェックシートをお渡しする際に、不明点はしっかりと説明し、ご納得頂けるようにしています。ただ、土地のチェックはこれだけでは終わらず、現地でより詳しく調べることになります。現地のチェック内容については、次のページをご参照ください。
次のページはこちら 「2-10.現地では道路との関係と周辺環境をチェック」