このページでは実際に現地に行き、土地についてどのようなチェックを行っているかを、事前チェックシートと同様に現地チェックシートの内容を見ることで確認していきたいと思います。
現地では敷地の状況と道路との関係を確認します
現地編のシートは2枚です。1枚目は現地の利用状況、敷地の状況、道路との関係について確認します。
現地を調べる前に、土地や建物の登記などを調べていますが、実際に現地に来てみると、あるはずの建物が無かったり、逆に無いはずの建物があったりします。登記内容と実際の違いについては必ず確認しなければなりません。
また、敷地の境界についても必ず確認します。境界はトラブルが起きやすい項目の1つですので、後々お客様にご迷惑をかけないためにも、なるべく正確に調べなければなりません。「敷地の境界票・境界線にも気を付ける」参照
道路と敷地の関係も重要です。道路幅や道路と接している敷地の長さによっては、建物が建たない可能性もあります「道路の幅や状況によって家が建たないこともある」参照
インフラも含めた周辺環境のチェックも重要です
2枚目はインフラや環境についてのチェックです。
事前に水道やガスについて調べていますが、現地ではその引き込み位置、水道管であれば口径などをチェックします。交通機関についても事前に調べられることが多いのですが、バスの時刻表などいざ現地に行くとネットで調べていた内容と違うということがしばしばありますので、こちらも必ずチェックします。
周辺環境は実際に行ってみないと分かりません。よく知っている地域であれば別ですが、1本道が違うだけでもずいぶんと雰囲気が違うエリアもあります。
空気の汚染度合いや悪臭など数値で表せられれば良いのですが、現在当社ではそれらの機器を持っていませんので感覚的な記録になります。ただ、今までの経験から踏まえたアドバイスはできると思っています。
スーパーマーケットの棚も周辺環境を教えてくれます
周辺図は生活に必要な施設の確認のためです。
またこれは、人によってとらえ方が違うかもしれませんが、近所のスーパーはその街の特徴をよく表していると私は思っています。特に商品の品ぞろえは見ておきたいポイントです。品ぞろえで若者が多いのかお年寄りが多いのか、子供が多いのか少ないのかなど、なんとなく感じられることがあります。スーパーの担当者はお客様の傾向を熱心に研究していますので、スーパーの品ぞろえでそのエリアの傾向をある程度推測することもできます。
例えばお惣菜コーナーひとつ見ても、若い家族が多いエリアであれば揚げ物などが充実していますし、お年寄りが多いエリアであれば、お弁当などのサイズが他よりも小さく、量が少ないものが多く売られていることがあります。私の主観ですので正しくない部分もあるかもしれませんが、私は街の判断材料としてスーパーの棚チェックは結構重宝しています。
この周辺環境については「4-01-03.スーパーやコンビニや本屋さんでチェックできることがあります」のページが参考になります。
土地について一通り調べたら、次は建物です。戸建をお考えの方は、戸建のチェックシートの内容へ、マンションでお考えの方はマンションのチェックシートの内容をご確認ください。
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