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2-01.サーモグラフィカメラは雨漏りの建物を見つけます

この記事の所要時間: 637

ふくろう不動産では、買主さんの安全のために様々な検査機器を使い土地や建物について、調査・確認をしています。このページでは、その検査機器の1つであるサーモグラフィカメラについて説明します。

サーモグラフィカメラとはそもそもどういったものなのか、またこの機器を使うことで、建物の何が分かるのかを皆さんに知っていただきたいと思います。

また、このページの後半では、これらの内容を動画でも説明しています。よろしければ動画の方もご覧ください。

サーモグラフィカメラとは温度差を映し出すカメラです

ますサーモグラフィカメラの機器自体の画像をご覧ください。

サーモグラフィカメラ

ふくろう不動産で使用しているサーモグラフィカメラです。空間分解能が5.2mradしかありませんので、精度の高い測定は5m弱以内の距離でないとできません。しかし雨漏りの有無の確認や断熱材の有無の確認には十分役に立ちます。

ふくろう不動産では、Flir社のサーモグラフィカメラを使用しています(エストニア製)。サーモグラフィカメラでは、撮影した対象物の温度を分かりやすいように色の分布で表したものです。例えば建物の外観をサーモグラフィカメラで見ると、次のように映ります。

建物外観写真

普通の一戸建てです

建物外観をサーモグラフィで撮った画像

同じ建物をサーモグラフィカメラで撮るとこのような絵になります。これは温度設定をオートで撮影していますので、温度幅が40℃近い数値となっていますが、実際の確認時には温度幅を狭く設定し、同じ壁面で問題がないかどうかを確認します。

建物を壊さずに戸建住宅の雨漏りや断熱状況がある程度確認できます

赤く映っている部分は温度が高いところ、青い部分は低いところです。この色は絶対的なものではなく、周辺の温度の中で相対的に高い部分を赤くしていますので、温度を見る時には左上の表面温度(中心の丸で囲まれた部分の温度)や、右側にある温度バーでこの色であれば大体このくらい、と考えなければなりません。

実際に建物診断で使う際には、温度の範囲がこのような広いレンジで使うことはありません。サーモグラフィカメラは雨漏りのチェックやタイルの浮きなどの確認で使われることが多いのですが、その場合問題がある個所とない個所の温度差は1度前後です。そのため、もっと温度範囲はもっと狭い範囲を設定してチェックすることになります。

赤外線建物診断師免許画像2枚目

サーモグラフィカメラを使って建物の雨漏りやタイルの浮きなどを判断するための認定試験にも合格しています。

重宝するのは戸建住宅やマンションの雨漏りの確認です

さて、このサーモグラフィカメラで色々なことが分かるわけですが、建物検査で使う機能としては、雨漏りの有無の確認です。建物室内から見ると雨漏りがあるかどうかは判断しにくいのですが、このサーモグラフィカメラを使うことで、ある程度判断の精度を上げることができます。

なぜサーモグラフィカメラで雨漏りの有無が確認できるのかと言えば、水がある部分の温度が他の部分と比べ、違う温度となっていることが多いからです。例えば下の写真をご覧ください。

すのこを使ったサーモグラフィカメラの実験

すのこの裏側に水を塗って、表からサーモグラフィでそれが判断できるかどうかを見てみました。水を塗ったのは左から2本目の板で上部に4本線上に塗りました。表からは目で見ただけではまったく分かりませんが、4本分温度が低い部分がサーモグラフィカメラの画像では確認できます。

これは、裏面を一部濡らしたすのこを表面から撮ったものです。
表から見た目には、濡れているかどうかは全く分かりません(下の写真はデジタルカメラで撮った写真です)。しかしサーモグラフィカメラで撮ると、裏が濡れている部分の温度が低くなっているため、その部分がはっきりと分かります。これは水の気化熱によってその部分の温度が下がるため、表面にもその温度の差が現れるからです。

ただ、このような結果が必ず現れるといういう訳ではなく、色々な条件を満たさなければなりませんので、サーモグラフィカメラを使うと確実に雨漏りが見つかるという訳ではありません。しかしそれでも危ないと感じた部分をチェックすることで、お客様が雨漏りのする建物を購入するリスクを大きく減らすことができます。

(このカメラは低解像度といっても、5mの距離以内であれば、「赤外線建物診断」の基準を満たす精度があります。雨漏りの侵入ルートなどの確認は難しいかもしれませんが、雨漏りの有無の確認程度であれば十分な精度です。)

中古住宅では売主さん自身も雨漏りに気が付いていないことがよくあります

建物の雨漏りは売主に告知義務がありますので、知っていれば当然買主に告げなければなりません。しかし、売主自体が雨漏りに気が付いていないことが結構あります。室内に水が出てこなければ、意外と気が付きにくいものだからです。しかし後から買主さんが気が付けばトラブルとなってしまいます。

事前に雨漏りの有無を確認しておけば、瑕疵担保保険をどうするかですとか、そもそもその建物を購入しないという選択肢もあります。知っているかいないか、気が付くか付かないかの差は本当に大きいのです。

普通の建物は雨漏りをしない、とお考えの方も多いかもしれませんが、それなりの率で雨漏りのある建物はあります。これは中古に限らず、新築であってもそうです。であれば、そのような建物を知らずに選ぶリスクは極力減らさなければなりません。ふくろう不動産ではこのリスクを減らすために、サーモグラフィカメラを使ってチェックを行っています。

実際にはサーモグラフィカメラだけでなく、目視による確認や水分計による確認(水分計についてはこちら)など、いくつかのチェックを照らし合わせて、雨漏りの可能性を確認しています。建物の雨漏りを100%の確率で判定できる訳ではありませんが、通常の不動産会社のチェック以上の精度で確認できる体制をとっています。

サーモグラフィカメラで何ができるかを動画でまとめてみました

このページでお話ししました内容を、動画でも説明してみました。

よろしければ、動画もご確認ください。

次のページはこちら 「2-02.私たちは知らないうちに強い電磁波を浴びています」

ふくろう不動産では雨漏りチェックを含めたインスペクション(建物検査)も不動産取引とは別に行っています

ふくろう不動産は売買仲介専門の不動産会社ですが、この仲介とは別に建物検査のみを単独でも行っています。不動産の購入前に、その建物に不安がある、という場合や、建物の内覧会があるけれども自分だけでは見る目に自信が無く分からない、という方は、この建物検査サービスの利用をご検討ください。

詳しくは「6-03.戸建住宅のインスペクションの費用と内容について」のページや「6-04.戸建住宅のインスペクション内容を報告書からご確認ください」のページをご参照ください。

検査内容について詳しく知りたい方は、お問い合わせフォームなどで、ふくろう不動産までお問い合わせください。

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