このページでは、ふくろう不動産が使用している電磁波測定器と、どのような内容をチェックしているかについてお話しします。
ふくろう不動産では土地、中古戸建住宅、中古マンションを購入されるお客様には無料で電磁波の測定を行っています。また、電磁波やホルムアルデヒドの検査を有料でも行っています。まずはふくろう不動産で使っている電磁波測定器を紹介します。

電磁波の1つ、電場の測定は電磁波協会指定の測定器を使用しています

電場測定器FM-6

ふくろう不動産で使用している電磁波測定器(電場用)の1つです。これはドイツ製のファウザーメーターFM-6という測定器です。

低周波の電磁波は電場と磁場に分けられます。この測定器で主に電場を測定しています。磁場も測定できる機器ですが、磁場はより正確な数値を求めるために、別の磁場測定専用の測定器を使っています。

このFM-6という測定器の良いところは、電場をピンポイントで測ることができること、そしてアースを取れるため、他の余分な電場の影響を受けなくしていることで、正確な電場の数値が測れることです。

アースが取れるということは結構重要で、実際に同じ測定器でもアースを接続せずに計測するとずいぶん違う数値が出ます。この測定器は電磁波協会の採用品で、1級電磁波測定士の資格を持っている私も当然同じ機種を使っています。

ネットで調べると電磁波の測定機器は数多く売られていますが、精度が悪いものが少なくありません。日本で1番売れていると言われている電磁波測定器(電場と磁場の両方が測れるものです)も数値についてはほとんどあてにならないと言われています。ふくろう不動産ではなるべく正確な情報をお客様にお届けすべく、電場についてはこちらの機種を使用しています。

電磁波の1つ、電場の影響は狭い範囲で発生することがよくあります

この測定器は場所別で、ピンポイントで電場が測れるというメリットがあります。実際に電場の影響を受けている部分は狭い範囲のケースも多く、その場合にはこの部分は電場が高いので、こういった対策を取りましょうと具体的にアドバイスをしやすくなります。

対策と言っても、大半はお金がかからない対策です。例えば下の写真を見てください。

電源が来ている延長コード横の電場

この延長コードは先にあるコンセントに接続しています。つまり電圧がかかっている状態です。この延長コードが床に置かれているために、床の電場は147V/mと高い数値を出しています。

この写真はコンセントに差している延長コードのすぐ横の床の電場を測ったものです。延長コードにまで電圧がかかっていますので、すぐ横の床は高い電場となっています。それではこの延長コードのコンセントを抜くとどうでしょうか。

電源が来ていない延長コードの横の電場

先程と同じ場所ですが、延長コードを抜いていると電場は41V/mまで下がりました。

この電場の数値は安全と言える程低くはありませんが、それでもコンセントに入れているコードを使わないときは抜いておく、という対策を取るだけで、それまでの3分の1に電場の量を抑えることができます。このように簡単なことでも、日々の電場の影響を下げることは可能です。

ただ色々な条件によってこの電場は変わります。実際にその場所の電場がどのような状況なのかは計測してみないと分かりません。そこでふくろう不動産では住宅内のさまざな箇所の電場・磁場を計測し、お客様の健康に影響を与えるかもしれない電磁波の情報をお話しするようにしています。

ふくろう不動産では電磁波の1つ、磁場についても専用の機械で測定しています

先程磁場については別の測定器を使っていると申し上げました。実際に使用している機種はこちらです。

磁場測定器

3軸センサーで磁場を測定するアメリカ製のUHS2という測定器です。先に紹介したFM-6という機器も磁場の測定が可能ですが、1軸(一方向)でしか磁場の計測ができません。なるべく精度の高い測定を行うべく、磁場はこちらの機器を使用しています。

ふくろう不動産で使用している磁場の測定器も測定士協会の指定機種です。現在日本で一番数が出ている磁場の測定器は別の機器ですが、精度があまり良くないため、あまり参考になりません。きちんとした計測器を使い、正しい数値を把握しないと正しい対策も立てられません。

電磁波の1つ、磁場については防ぐ手段は原則ありません

磁場については電流が多く流れている線の近くで発生します。磁場は防ぐことが難しいため、発生源から距離を取る、といった対策しか取れません。幸い通常の住宅では大きな磁場が発生している場所が少ないため、その場所のみ長時間滞在しないようにすれば問題は起きにくいと思われます。こちらについては、磁場の例のページをご参照ください。

住宅内で磁場について問題となるのは電気の幹線と家電です

磁場については、電気の幹線が建物内のどの場所を通るかが問題となりますが、その点に注意すれば建物による磁場の問題は起きにくいと思われます。電気の幹線とは、送電線から建物の分電盤までを繋いでいる電線のことです。

「建物による磁場の問題」とわざわざ書きましたのは、家電による磁場の問題が残っているからです。これまで磁場を計測してきた中で、強力な磁場を発生している家電製品をいくつか知っています。もし怪しいと思われる家電があるのであれば、1度きちんと調査されることをお勧めします。
「3-02.仲介業とは別に電磁波測定サービスも行っています」参照)

電子レンジのイメージ

電子レンジも使用中は結構大きな磁場を発生します。しかし幸い使用時間が短いため、それほど大きな影響ではないと考えています。

ただし、その土地の周辺に磁場を発生する何かがあり、場所自体に問題がある場合は別です。私は電磁波測定士ですが、電磁波測定士は建物内の電磁波を測定することが業務であり、住戸外の電場や磁場を測定することは原則としてできません。しかし、お客様に危険かもしれない土地をご案内する訳にもいきませんので、非公式でその土地の電磁波(土地の場合は主に磁場)を計測し、危ないと思われた場合はお客様に注意を促すことにしています。

土地の磁場が強い場合は、そのエリアの電力会社に連絡し、公式にその土地の電磁波を計測してもらうよう、提案しています。そして最終的に問題ないかどうかを確認してもらっています。このような形でお客様のリスクを極力減らすように注意しています。

住宅の電磁波は問題が多い割にはあまり知られていません

電磁波は人の健康に問題が出る可能性がある割には、その問題や現状があまり知られていません。建物内の電磁波については、電気工事の内容、具体的には幹線と通常の電気配線がどの場所を通っているかによって、受ける影響が大きく異なります。

こういう話をしていますと、お客様から今自分が住んでいる家もちょっと調べてほしいと言われることがあります。もちろん私自身調査は可能ですが、もっと簡易的に、軽い気持ちで言われた場合には、下の写真の機器をお貸しするときがあります。

交流低圧検電器(簡易的な電場の測定が可能)

こちらは電場の簡易測定器です。電場の数値こそ出ませんが、一定以上の電場が発生している場所であれば警告音がなります。

これは数値こそ出ませんが、簡易的に電場を調べることが可能です。精度も悪くありませんので、とりあえずどのあたりで電場が発生しているのかを確認するのに有効です。これを使うと、意外に家の色々な場所で電場が発生していることを知り、びっくりします。本来貸出して良いものなのかは微妙ですが、まずは興味を持ってもらうために、身近な電場を測ってもらうことも悪くないと思い、このようにしています。

電磁波については、色々と詳しくご説明しないと理解していただくことが難しいため、電磁波についてはこのサイト内に別ページを設けました。よろしければそちらもご覧ください。

02章.健康被害を起こすかもしれない電磁波について知っておくべきこと

また、一般に公開されるサイト上での掲載は差し障りが出るため、サイトに記載できない話もあります。ふくろう不動産に来店され、直接お話しできるお客様につきましてはそのようなタブーはないと思われますので、問題がありそうな場合にはその対処策も含めて説明いたします。

次のページはこちら 「2-03.金属探知機では基礎の鉄筋の有無を確認します」

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