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ふくろう不動産では不動産の仲介業務の他に建物検査(インスペクション)を業務として行っていますが、建物検査の業務の一環で電磁波測定業務も行っています。ただし、今まで測定した電磁波は、低周波の電磁波のみでした。私が所属している日本電磁波協会では低周波の電磁波しか計測しないという事になっているからです。

ですが、実際に電磁波の測定のためお客様のお宅に訪問すると、必ず携帯電話の電磁波はどうでしょうか、とか、Wifiの電磁波は問題ないでしょうか、と聞かれます。これまで当社では高周波の電磁波は計測できませんでしたし、今や街中では携帯電話の電波が届かない場所はありませんので、考えても仕方がありません、と説明してきましたが、詳しい調査は無理でもある程度でも説明すべきではないかと思っていました。

そこで簡易的な測定器ですが、高周波の電磁波を測定できる機器を使い、簡単であってもお客様に高周波の電磁波についても説明したいと考え、機器を購入することにしました。

購入した機器はFUSOのTM-196という測定器です

ケースに入ったTM-196

購入した高周波の電磁波測定器はFUSOのTM-196です。

高周波の電磁波測定器でなぜこの機器にしたかと言えば、この機器が計測できる電磁波の周波数が10MHzから8GHzまでと他の機種よりも広い周波数帯の電磁波を拾うからです。他の測定器では3.5GHzまでしか測定できないものが多かったのですが、最近のWifiでは5GHzの周波数のものもあるため、こちらの機種にしました。

予めお断りしなければならないのは、この機種は本格的なプロ仕様の測定器ではありません。また、私は1級電磁波測定士の資格を持っていますが、この資格は低周波の電磁波の測定に関わる資格であって、高周波の電磁波の測定と関係はありません。そのため高周波の電磁波測定の講習や実習を受けた訳ではありません。ですので、高周波の電磁波の測定結果については、電磁波協会非公認の結果です。あくまでも参考程度と考えてもらえればと思います。

高周波の電磁波については、測定器の精度や拾える周波数帯によっても、出てくる数値が違うと思われます。そして、この測定器が示す数値の、どの位の電磁波であれば問題が起きやすそうなのかもまだはっきりとは分かりません。

ですので、これから様々な場所で高周波の電磁波も測定し、一般的にはこの位だがその一般の数値と比較して、この場所は高いとか低いとかを判断できるようになっていきたいと思います。

同じ場所でも電磁波が高い時と低い時があるようです

世間一般の住環境での電磁波の強さがどの位かという点は、まだ私には分かりません。とりあえず身近なところから計測しつつ、自分なりにパターンを見つけたいと思います。

普通の場所の電磁波(低い時)

自宅の室内の電磁波を測ったところ、0.001μW/cm2となりました。時々ゼロ表示にもなりますので、この単位での計測は難しいのかもしれません。

そこで自宅の電磁波の状況を調べましたが、0.001μW/cm2前後という数値となりました。この単位ではあまり詳しく計測するのは難しいのかもしれません。

普通の場所の高周波の電磁波(高い時)

違う時間帯ではなぜか0.027μW/cm2前後となりました。

ただ、違う時間帯で室内を測った時にはどの部屋でも0.027μW/cm2となりました。何が原因なのかは分かりませんが、日常でも時間によってこの位の差が出る事が分かりました。

どちらの数値を基準として考えるのが良いのか、正直迷います。日本の高周波の電磁波の基準値は1,000μW/cm2となっているようですが、この数値では高過ぎるため参考にはなりません。海外の規定も色々とあり過ぎて、どの数値を基準にすべきかが迷うところです。

無線LANの機器周辺はとにかく高周波の電磁波が強いことは分かりました

無線LANの横の高周波電磁波

当たり前ですが、無線LANのすぐ横は高い電磁波を計測します。

ちなみに、我が家で最も高い数値を計測したのが無線LANです。機器の近くでは、8,290μW/cm2と高い数値を出しました。

50cm離れた場所の電磁波

ただ、機械から50cm離れるだけで、数値は0.554μW/cm2と大きく下がります。

無線LANの機器から50cm離れると数値は0.554μW/cm2と大きく下がりました。それでも室内の他の場所と比べれば大きな数値ではあります。

実際には1m強離れれば、0.030μW/cm2となり、他の部屋と変わらない数値まで下がりました。無線LANの機種によっても変わると思いますが、とりあえずは無線LANから1m以上は離れて生活をする方が望ましいと感じられました。

今後様々なシチュエーションで電磁波を測り、どういった対応策が効果があるのかを考えていきたいと思います。

ふくろう不動産の電磁波測定の内容や料金を一部変更しました

この高周波の電磁波測定器の購入を踏まえ、当社の電磁波測定の内容と料金を変更することにしました。これまでは、低周波の電場と磁場、そしてホルムアルデヒドの検査を行っていましたが、ホルムアルデヒドの検査を無くし、その代わりに高周波の電磁波についても、一通り調べる内容にしました。

ホルムアルデヒドについては、これまで大きな数値が出た事が無い事や、化学物質過敏症の方にとっては、ホルムアルデヒド検知器では問題が無い範囲であっても、過敏症の症状が出るために、あまり役に立たない事が分かってきたからです。

また、高周波の電磁波調査は、これまでのお客様から要望が強かったために、あくまでも目安程度という事ですが、取り入れました。具体的な測定数値については参考程度と考えていますが、この機器からは強い電磁波が出ている、この機器はこれだけ離れれば影響が少ない、などのアドバイスはできるのではないかと考えています。

測定料金はエリアによっても異なりますが、原則として13,000円+消費税+交通費相当としています。詳しくは「3-02.仲介業とは別に電磁波測定サービスも行っています」のページをご確認ください。

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