住まいを購入する際に素人だから分かりませんという姿勢は結局損をします
欠陥住宅を購入した後や、不動産のトラブルに巻き込まれた方は、こちらは素人なんだから分からない、と主張されるケースが多いと思います。ですが、不動産の内容で本当に分からない部分はプロでも素人でも分かりませんし、逆に不動産のプロが分かる部分は、注意さえすれば一般の方でも分かる内容がほとんどです。
素人だからという言葉は勉強不足の言い訳です
こちらは素人なんだから、プロである不動産会社がすべてを説明して準備してくれるのが当然、と考えていると結局は損をするようにできています。厳しいことを言うようですが、素人なんだからという言葉はほとんどの場合、勉強不足の言い訳です。
もちろん不動産のプロはプロとしての誇りをもって、一般のお客様に接するべきですし、お客様が知らないことは、懇切丁寧に説明し、内容を理解していただいた上で、不動産の購入や売却の依頼をしてもらうべきです。ですが、現状の不動産業界では、お客様にていねいに説明するということは残念なことに一般的ではありません。
一般の方が知らずに損する内容としては、金額的なもの(相場よりも高く買ってしまった、安く売ってしまったなど)とトラブル的なものがあります。
金額的なものについては、成約事例を見せてもらうことと、路線価図を確認することで、不動産のプロとそれほど大きな差がない相場観が身に付きます。
不動産トラブルについても、定番のトラブルを知り、そのトラブルに巻き込まれないためには何を知っておけば良いかが分かっていれば、大半のトラブルは回避できます。
このような内容を理解するのに専門知識は必要ありません。単に知っているか知らないかという差でしかありませんので、最低限の勉強をして、知るべきことを知れば良いだけだと思います。
不動産の価格についての話は、
「2-03-01.その土地は高いのか安いのかをどう判断しますか?」のページや
「2-03-02.路線価図を目安に金額を判断しましょう」のページ、
「2-03-03.他の条件を確認しないと、不動産価格が高いか安いか判断できません」のページを参考にして頂ければ、価格について大きく間違える危険性はずいぶん減らせると思います。
価格以外のトラブルも、ある程度パターンが決まっています。土地のトラブルは、土地の面積、境界の位置、私道の取り扱いなどがトラブルの定番です。戸建て住宅の建物については、雨漏り、シロアリ、構造材の腐朽、給排水管のトラブルあたりが定番となっています。
土地の面積や境界については「3-01-05.敷地の境界票・境界線は必ずチェックする必要があります」のページ、
私道の取り扱いについては「3-01-06.敷地に接している道路が私道でないと言い切れますか?」のページ、
雨漏りについては「4-02-01.雨漏りしやすいタイプの戸建住宅について知っておきましょう」のページ、
シロアリや腐朽については「3-02-09.水がある場所にシロアリがわく訳でありません」のページや「3-02-14.戸建住宅は床下のチェックが特に重要です」のページ、
が、参考になります。
1つ1つの話は決して難しいものではなく、一般の方でも十分に理解できる話です。そして、このようなちょっとした知識があるかどうかで、不動産選びに失敗するかどうかで差がつくことになります。
相手が本当のことを話しているかどうかは、自分が知っていることを聞くことで判断できます
自分で勉強しなくても、不動産会社の営業マンに聞けば良いという考え方もあります。これは間違いとは言い切れませんが、リスクが2つあります。
1つは不動産会社の営業マンが本当の話をするかどうか分からないこと、もう1つは、不動産会社の営業マン自身も知らないことや分からないことが多いことです。
本当のことを言わないというのは経済的な話に多くあります。経済的な話とは、物件が割高なのか割安なのかという話です。不動産会社の収入は成功報酬で支払われるため、成約に都合の悪い話は基本的にしません。
法律の話や技術的な話は、後で嘘であることが分かると大変な事になります。ですので普通の不動産会社であれば、こちらの内容ではそれほど嘘はつきません。しかし割高か割安かは感覚的に話せる部分であるため、経済的な話については、少し嘘が混じる事はよくあります。
また、営業マン自身も知らない話とは主に技術的な話です。建物の構造や雨漏りの有無については、営業マン自身がチェックできる範囲は限られますし、詳しく調べる専門知識もそれほどありません。
最近はマンションの杭の問題で騒がれていますが、このような技術的でかつ専門性の高い話については、不動産の営業マンはほとんど分かりません。技術的な知識が十分でないことはもちろん、検査機器などが無いと分からないことも多いからです。
そして営業マンが正しいことを話しているのかどうかを確認するためには、自分が知っている話を敢えて聞いてみるしかありません。営業マンから色々な話を聞きますが、自分自身が知らない話を聞いても、その話が正しいかどうかは判断が付きません。ですので、自分が本当は知っている内容について、知らないふりをして聞くことになります。
ですが、当然聞く話は不動産の話ですので、自分自身がある程度不動産に詳しくならないと、この判断となるべき質問自体もできません。結局、ある程度は自分で勉強しなければならないという事になります。
この勉強が嫌な場合は、同じ質問を複数の不動産会社の営業マンに行うという方法もあります。3人くらいに同じ質問をすれば、内容に食い違うところが出てきます。その比較で、正しいと思われる営業マンを信用するという方法も一応はあります。
ふくろう不動産は技術の分からない部分は検査機器でカバーしています
当社:ふくろう不動産はお客様が知らずに損することが無いように、というモットーで活動しています。ですので、経済的な話も含め、お客様に本当のことを言わないという事はありません。
また、技術的な話もなるべく正確な話をするように心がけています。ただ、技術的な話は見ただけでは分からない部分が大半です。そのため、分からない部分を確認できるよう、多くの検査機器を使うことで、問題がある土地や建物を選ばずに済むように努力しています。
雨漏りの有無についてはサーモグラフィカメラを使って、
構造上の問題については、レーサーレベルを使って、
シロアリなどの問題については、床下探査ロボットなどを使って、
建物に問題がある場合には、その問題を見つけ出せるような体制を整えています。
ふくろう不動産の検査内容については「無料で戸建て住宅やマンションの建物診断が受けられます」のページも参考にしてみてください。
また、不動産について分からないことなどのご質問を、当社では随時受け付けています。ご質問などのご連絡は「お問い合わせフォーム」のご利用が便利です。ご連絡されたからと言って、当社からしつこい営業を行うこともありませんので、ご安心ください。