ふくろう不動産では、お客様が購入を検討されている土地や建物に問題がないかどうかを確認するために、様々な検査機器を使い、調査・確認をしています。このページではその中の1つ、工業用内視鏡についてお話しします。
工業用内視鏡は狭く暗い場所の確認に適しています
まずはふくろう不動産で使用している工業用内視鏡の写真をご覧ください。
長いコードの先にカメラが付いており、狭いところでもそのコードを差し入れることで、状況がどうなっているのかを画像で確認することができます。カメラの先端にはLEDライトが付いているため、暗いところでも映像を確認できます。
購入前に戸建住宅の床下や壁の中などで欠陥が無いかどうかをチェックします
建物について調べる時、床下や天井裏など、簡単に入れないところをとりあえず確認するときに重宝します。
通常床下には点検口があり、その点検口から床下に潜り込んで、基礎や土台などに問題がないかどうかを確認します。しかしご存知のように床下のスペースは狭く、人が入り込むのは簡単ではありません。そこでこの工業用内視鏡が役に立ちます。コードの長さが5mあり、ある程度奥の方までコードを押し込みことで、床下の状況を簡単に見ることができます。
もちろん問題がありそうであれば、最終的には人が入って確認しなければなりませんが、とりあえず簡易的に確認するときに重宝します。
他にも壁の中や天井裏など、とりあえず見てみたいという時に役に立ちます。
レベルの低い戸建住宅は見えない部分が雑に作られています
(安全かという観点から見た戸建選び)の中の「3-02-14.戸建住宅は床下のチェックが特に重要です」のページでも説明しましたが、戸建住宅の構造についてそのレベルを確認しようと考えた時、床下のチェックは大変重要です。
レベルの低い住宅は、見える部分はきれいに仕上げていても、見えない部分を雑にしているケースがよくあります。束がきちんと立っていなかったり、ゴミが落ちていたりする床下であれば、他を見るまでもなく、その建物は問題があると思われます。
また、配管からの水漏れなどが見つかる場合もありますので、ざっとでも良いので、床下はチェックすべきだと思っています。ただそうは言いましても、中古住宅を購入する場合、その家に売主さんがまだ住んでいることがよくあります。その中で床下に入り込み、ガサガサと動き回るのは、売主さんもよい気がしません。そこで素早く確認できるよう、ふくろう不動産では可能である時に工業用内視鏡を使うようにしています。
またこの工業用内視鏡に加え、床下探査ロボットも導入しました。これら2種類の機器を使い、床下に問題が無いかどうかを確認するようにしています。床下探査ロボットについては「2-15.床下探査ロボットで床下の問題を調べます」のページを参考にしてください。
戸建住宅はチェックだけではなく瑕疵担保保険に入ることをお勧めしています
ただ、前もってお話ししておきますが、この床下などのチェックは簡易的なものです。いざ購入ということになれば、瑕疵担保保険に入るための本格的な検査を受けることをお勧めしています。これは見る物件全てを詳しく見ることができないための簡易的なチェックです。
しかしこのようなチェックを入れることで、危険な建物を早い段階で購入検討から外すことができるため、買主さんの時間の節約に役立てられると考えています。
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