戸建住宅が問題ないかどうかを確認するためには、床下のチェックは大変重要です。ふくろう不動産ではその床下のチェックに床下探査ロボットを使っています。このページでは床下探査ロボットとはどのようなものなのか、床下探査ロボットで建物の何が分かるかなどを説明します。

デジカメを取り付けたリモコンの戦車のような機器です

床下探査ロボット

普通のデジタルカメラを取り付けたリモコンで動かす戦車のようなものです。

床下探査ロボットと言っても、お掃除ロボットのように自動で動くものではありませんし、無線で動くものでもありません。私がまだ子どものころはリモコン(コード付き)で動かすおもちゃの戦車などがありましたが、それにデジカメを付けたようなものです。子どものおもちゃと違うところは、電源が乾電池ではなく、住宅の100V電源を使うところです。このロボットは馬場製作所が制作しています。

コードは20mあるので、住宅の床下であれば概ね入り込むことができます

ケーブルは20m

ロボットに取り付けるケーブルは20mありますので、コードが短くて届かないという事はありません。

床下探査ロボットに取り付けられているコードは長さが20mあります。ですので一般住宅の床下であれば、長さが足りなくてチェックできないということはありません。ただ、コードが束などに絡まないように操作には気を付ける必要があります。

床下探査ロボットの電源コードは命綱の要素も兼ねます

有線は命綱

コードは動力部分につなぐだけでなく、いざという時に、引っ張ることができるよう、フックにひっかけるようにできています。

ロボットがラジコンではなくリモコンとなっているためのメリットもあります。それは万一故障か何かで止まってしまった場合にも、コードを引っ張ればロボットが回収できるということです。

ラジコンであれば、ラジコンの電波が届かなくなったり、動力の故障や電池切れで動かなくなると、そのロボットを回収するには人が入り込むしかありません。しかしリモコンであれば、動かなくなった場合でも、コードを引っ張ることでロボットを回収することができます。電気を供給するとともに、命綱の役割も果たします。

暗い床下でも使えるように、大きなLED照明を付けています

LED使用

暗い床下でもこのLEDの明るさで問題なく撮影ができます。

床下は光があまり入りませんので大変暗い場所ですが、大型のLED照明がついていますので、特にストロボを使わなくても問題なく撮影ができます。

撮影そのものは仮に暗かったとしてもストロボで撮影できるのですが、ロボットを移動させている途中で先が見えないと、ロボットの操作が難しくなります。幸いこのLEDの明るさがあれば、ロボット操作も問題なく行えます。

撮影自体はWifiを使いスマホで行います

撮影はスマホで操作

撮影そのものはWifi電波をスマホでキャッチして操作します。

ロボット本体の操作はリモコンで行いますが、撮影はデジカメから出るWifi電波をキャッチしたスマホで操作します。ロボットが動いているとスマホで前方が見えますので、撮影したい場所でロボットを止め、その場所での撮影が可能です。

ただ、スマホ画面を見ながらロボットの操作を行うのが、なかなか慣れなくて大変です。さらにデジカメの電波は距離が遠くなったり、遮蔽物が多くなると届かなくなることがあります。基礎の立ち上がりが多く、電波が届き難い造りの床下ですと、撮影できる範囲が限られることもあります。

車輪はキャタピラなので、床下がコンクリートであれば問題なく使えます

キャタピラ

可動式のキャタピラなので、多少の段差は乗り越えることができます。

床下探査ロボットの足はキャタピラです。ですので多少の不陸や段差があるくらいであれば、問題なく動けます。ただ、基礎が布基礎で、下が土の地面の場合には動ける距離が限られます。

床下のチェックは本当に重要ですので、見れる範囲は広い方が望ましいです

床下の本当に重要です。「3-02-14.戸建住宅は床下のチェックが特に重要です」のページでも解説しましたが、戸建住宅のチェックで1番重要なチェック箇所と言っても良い場所です。構造上重要であることはもちろん、全体の施工レベルを推測することができる場所だからです。

点検口から見えない床下部分

1か所だけでも良いので点検口から見えない床下部分を見ておきたいところです。

しかし、大半の売主は販売前に買主が床下をチェックすることをあまり好みません。調査させない売主もいます。床下点検口から覗き見るだけが認めても、床下に入り込むことを嫌がる売主もいます。

実際に人が入り込むことで、根がらみなどを壊してしまうこともあるため、床下に人が入るのを嫌がる気持ちも少しは分かります。

ですが、本来は定期的に点検しなければならない床下部分に人が入りにくい造りになっている戸建住宅では問題です。

また、建設会社によっては、買主が確認できる床下点検口の周りだけきれいにしておいて、他は雑にしている、という会社も時々現れます。ですので床下全てとは言いませんが、床下点検口から見えない床下部分を最低でも1か所以上はチェックしたいところです。

当社ではロボットで点検口から見えない部分をチェックしますが、仮に床下に入れない、ロボットが入れられないという場合でも、基礎に換気口があるタイプの住宅であれば、そこから見える範囲だけでも床下をチェックしてみましょう。

もっとも最近の住宅は、ネコ土台と呼ばれる基礎パッキンのみを換気として使い、換気口がない住宅が増えてきました。また、基礎断熱としている住宅でも換気口がありません。そのような住宅の場合は床下点検口からでしかチェックできないので、少し不安が残ります。

ですので費用がかかるかもしれませんが、床下探査ロボットを導入している会社か、床下まで人が入るインスペクションを導入している会社に、検査や診断を頼む方が安心ではないかと思います。

ふくろう不動産では皆さまからのご質問やご相談を随時承っています

ふくろう不動産のお客様が取引される物件では、この床下探査ロボットによるチェックを無料で行っています。また、他社で不動産の取引をされる方向けには、検査のみのサービスも有料ではありますが、承っています(「6-03.戸建住宅のインスペクションの費用と内容について」参照)。詳しい内容についてはお問い合わせください。

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