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ふくろう不動産では、建物検査を行うために様々な検査機器を利用しています。雨漏り調査のためのサーモグラフィカメラや、建物の傾きを調べるためのレーザー墨出し器などがその代表ですが、今回それらの検査機器に加え、水分計も使用する事になりました。

水分計は雨漏り調査と木材の含水率調査に利用します

今回購入した水分計はこちらです。

水分計の画像

ウマレックス(ドイツ製)のモイスチャーファインダーです。

この水分計を何に使うかと言えば、雨漏り調査の補助と木材の含水率のチェックです。

雨漏りのチェックは目視とサーモグラフィカメラを使うのですが、サーモグラフィカメラだけですと、壁一面が濡れていた場合など、壁に温度変化が無い場合には、壁の内側が濡れているのかどうかの判断が付かない時があります。その時にはこの水分計を使い、壁の水分量の違いで内側が濡れているかどうかを判断します。

もう1点の木材の含水率のチェックは、チェックする戸建住宅の柱や土台、束などが通常以上に湿っていないかどうかを確認するものです。

これまでも何度か水分計を買おうかと思っていたのですが、これまでの水分計は針が付いていて、その針を木材に刺して使うものでした。針の小さな穴とはいえ、買うかどうかわからない不動産に穴を空けるという行為が現実的には出来なかったため、購入を見送っていましたが、今回穴を空けずに済む水分計が見つかりましたので、購入することに決めました。

針が無い水分計

これまでの水分計とは異なり、針が無く裏面を当てるだけですので、建物に傷をつける心配がありません。

木材の含水率は場所や使用状況によっても異なります

この水分計を使って、実際に木材の含水率を測ってみました。まずはヒノキの柱です。

檜の柱の含水率

築15年の家のヒノキの柱です。十分に乾燥が進んでいると思われ、含水率は16%でした。

この水分計では含水率が20%を超えると音が出るようになっていますが、ほとんどの部位では十分に感想が進んだようで、20%以上の部分はあまりありません。

ただ、テーブル上で少し湿った部分があるとその部分はやはり高い含水率を計測します。

湿ったテーブルの天板

湿ったテーブルの天板部分は見た目では他の部分とあまり差は出ません。

湿った天板の含水率

湿った部分に水分計を当てると、24%と高い数値を出しました。

当たり前かもしれませんが、見た目では分からない湿り具合も、水分計では分かりやすく数値で示してくれるようです。

お風呂場の壁板だからといって湿っているとは限らないようです

他にもお風呂場の壁板部分を測ってみました。材質はヒバです。

お風呂場の壁板の含水率

浴室だからといって、壁が常に湿っている訳でも無さそうです。この壁は17%でした。

浴室は常に高い湿度にさらされていますので、壁板も常に水分を含んでいるのかと思っていましたが、意外と乾いているようです。定期的に換気をしているからかもしれません。

見た目で少しカビが出ている場所はどうでしょうか。

カビで黒ずんだ木部

浴室の窓部分の枠の1つは、カビで黒ずんだ状態になっています。

カビで黒ずんだ木部の含水率

カビで黒ずんだ部分は含水率は21%と高めになっていました。

予想通り、カビがある部分は含水率が高めになっていました。含水率が高いからカビが生えるのか、カビがあるから含水率が高いのかは分かりません。ですが、カビが出ているような部分がある場所は普通の場所よりも少し湿っているのだと再認識しました。

この水分計は購入したばかりで、まだ利用した例がほとんどないのですが、今後特殊な事例が出てきましたら、サイト上でご紹介したいと思います。

ふくろう不動産の雨漏りのチェックについては「2-01.サーモグラフィカメラは雨漏りの建物を見つけます」のページを参考にしてみてください。当社へのご相談やご連絡は「お問い合わせフォーム」のご利用が便利です。