自分が低周波音過敏症なのかを確認する方法が増えました
ふくろう不動産は過敏症の方専門の不動産会社として活動していますが、お客様が低周波音の過敏症なのかどうかの判断を正確に行うことは、今の段階でも確実にはできません。
判断方法の1つとして、音源から離れた時の体調の変化を感じてもらうか、マスキングの効果があるかどうかといったことで、低周波音の影響を受けているかどうかを判断してもらっていました。
ただこれらの方法も確実ではありません。一定期間マスキングを行うと効果が出なくなるという方もいますし、音源から離れて効果があった場合でも、問題はその音源だったのか、別の何かの問題があったからなのかの判断ができないからです。
今まではお客様から話を聞いた上で、複合的に判断していたのですが、この判断方法が1つ増えましたのでその紹介をしたいと思います。
増えた判断方法とはスマホのアプリを使う方法です
その判断方法とはスマホのアプリを使う方法です。使用するアプリはiPhoneの「すごいメトロノーム」というアプリです。
このアプリは無料で使えます。メトロノームと言えば、リズムを取る時に使うというイメージですが、このアプリでは周波数ごとの正弦波の音波を出すことができるようです。そして、最も低い周波数ですと26.9Hzまで出すことができます。
26.9Hzですと、低周波音ではありますが超低周波音ではありません。またエコキュートなどの被害を受けている場合は、卓越周波数が12.5Hzあたりにあることが多く、このアプリではそこまで低い周波数の音は出せないものですから、症状の確認には使えないと思っていました。
低周波音の被害を受けている方に聞いていただくと、その方のみ音を感じられました
しかし、先日低周波音被害を受けていると思われる方とお話をして、このアプリからの音を聞いていただくと、症状が出ていると思われる方のみ、この音が出ているということを感じられました。
音を出したのは26.9Hzの正弦波の音です。音を聞いていただいたとき、その場には合計5人の人がいたのですが、私を含めた他の方は、音が出ているということを全く感じることができませんでした。ただ、低周波音の被害をうけていらっしゃった方のみ、音を出しているときに、その音を感じます、とはっきり答えられていました。
過敏症になると、他の低周波音も感じるということかもしれません
この1事例だけで確実なことは言えませんが、1度低周波音の過敏症になると、他の周波数の低周波音であってもある程度感じられるようになるのかもしれません。
もちろんすべての低周波音過敏症の方が、こういった音を感じられるかどうかは分かりませんが、もし自分が低周波音の過敏症になりつつあるのではないか、と思われた際には、こちらのアプリを使い、低周波音が感じられるかどうかを試してみるのも1つの方法では無いかと思います。ちなみに利用しましたのは正弦波の音だけで、他の音は試していません。
これも絶対的な判断方法にはならないと思いますので、この方法の他にもマスキングなどの効果が出るかを試すなど、他の方法と併用するのが良いと思います。「第3章.住まいが健康に悪い影響を及ぼしていると思われる場合にはどうしますか?」のページでも判断方法について書いていますので、こちらも参考にしてみてください。
また発生している音の周波数の精度ですが、精密騒音計で測定したところ、概ね指定の周波数に近い音が出ていました。ですので全く役に立たないというものではないと思います。
低周波音関係の記事については、カテゴリーの中に「低周波音・騒音問題」というジャンルを作りましたので、そちらのページもよろしければ確認してみてください。
ふくろう不動産では低周波音や電磁波などの調査を行った上で不動産物件を提案しています
当社、ふくろう不動産はお客様が購入を検討されている不動産について、低周波音や電磁波の影響が無いかどうかをチェックした上で提案しています。また、不動産を購入されるお客様向けとは別に、調査のみのサービスも行っています。詳しくは「6-01.健康に住めるための建物検査を行っています」のページもご覧ください。
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