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第5章 エコ住宅が本当にエコなのかどうかは簡単には分かりません

この記事の所要時間: 839

住宅関連のチラシや雑誌などを見ていると、エコ住宅、エコ設備、エコハウスという言葉をよく見ます。ただ、それらの内容を見たり読んだりしていると、いったいどこがエコなのか考えさせられるものも結構あります。

実際に何をもってエコだと考えるのかは結構難しいものがあります。単に水道光熱費が安ければエコという訳でもありませんし、自然素材を使っていれば良いというものでもありませんし、国産の材料を使えば良いというものでもありません。また、自然環境に良いという事と人の健康に良いという事が完全に重なる訳でもありません

この章ではこのエコハウスについて、もう少し深く考えることができるような情報を提供したいと思っています。

第1節.自然素材を使えばエコ住宅になる訳ではありません

自然素材のイメージ

自然素材は建築材料として万能ではありません。また自然素材を使えばエコ住宅になる訳でもありません。

良く聞くパターンが自然素材を使っているからエコ住宅、という考え方です。実際にはそう簡単なものではありませんし、自然素材だからといって、人の体に良いとも限りません

例えば一時期問題となったアスベストは自然素材ですが、人の肺に入ることで肺がんなどのリスクを大きく高めます。

例えば木材保護塗料では、自然系素材の塗料は化学系の塗料よりも木材の保護効果が弱いことが良くあります。その結果、木材の耐久性が落ち、短い時間でその木材がダメになってしまうのであれば、短期間しか使えない=エコでない、ということも起こり得ます。

例えばシロアリ対策商品の中には自然系のもので、全く役に立たない製品も売られていたりします。

例えば給水・給湯管は化学物質である架橋ポリエチレン管を使った方が、後々の配管更新が簡単にでき、結果として建物を長く使う事ができてトータルでエコとなる可能性もあります。

自然素材にはメリットもたくさんありますし、快適と感じる要素もたくさんあるのですが、だからといって万能ではありませんし、自然素材を使うことが必ずエコに通じる訳でもありません。

第1節ではこの話をもう少し詳しく解説します。

第2節.地元の材料や国産材を使えばエコと決まる訳でもありませんし性能が高いとも限りません

地元の木材のイメージ

地元の木材を使えばエコと言えるほど簡単なものではありません。

地元の材料、国産の材料を使うことがエコであると主張される方も多くいます。この意見の中には正しいと思う意見もたくさんあります。ただ、根拠が無い話や、明らかにおかしな話もありますので、注意が必要です。

地元の木材は他県産の木材や外材と比べて強いとか長持ちする、と主張される方も多くいますのが、これらの話にはあまり根拠がありません。また、国産材では径が小さな木材が多いため、集成材にして使うケースもよくあります。外材のムク材と地元の集成材のどちらがエコなのかという問いには簡単には答えられません。

地元の木材を使うことで、輸送の燃料費がかからないとか、長期保存のための薬品を使わずに済むとか、森を守ることでその森の自然環境や川や海を守ることができるなど、良い要素はたくさんありますので、地場の材料を使う事を否定している訳ではありません。

ただ、おかしな話とセットにされ、地元の材料利用がそのままエコと高性能を示すかのような表現には問題を感じます。

第2節ではこの話をもう少し詳しく解説します。

第3節.太陽光発電というエコ設備が本当にエコなのかどうかは分かりません

太陽光発電のイメージ

太陽光発電が本当にエコなのかは少し疑問があります。

太陽光発電については「4-02-02.太陽光発電システムにはデメリットも多くあります」でお話ししたようなデメリットもあります。また火事の危険性もありますし、廃棄する場合のパネルの処理もエコ的に問題なく処分できるかどうかが完全に確定していません。

一般的に言われているエコであるという話も細かく見ていくと本当にエコなのか疑問に思える部分があります。この第3節ではこの話をもう少し詳しく解説します。

第4節.発電や給湯器系のエコ設備も本当にエコなのかが微妙です

エコのイメージ

エコと健康のバランスを考えるとエコジョーズ以外はお勧めしにくいです。

エコ設備は住宅メーカーだけでなく、家電メーカーも大きく宣伝しています。宣伝でよく見るのは太陽光発電、エコキュート、エネファームでしょうか。これらの設備にはもちろんエコの要素がたくさんありますが、同様にエコではない部分や人の健康にも悪い影響を与えるのではないかと思われる部分もたくさんあります。

太陽光発電については第3節でお話ししますので、この第4節ではエコキュートやエネファームなど給湯器関連のエコ設備についてお話しします。

エコキュートやエネファームは住んでいる本人や近隣住人に騒音や低周波音問題を引き起こす可能性もあり、環境的にエコであったとしても、健康問題を引き起こす可能性があります。

第4節ではこのエコ設備について、もう少し詳しく解説します。

第5節.エコ対策建材は何がエコなのかを判断するのが難しいようです

リサイクルのイメージ

リサイクル品であればエコであるとも限りません。

エコ建材の考え方もいろいろあり過ぎて何がエコなのかがよく分からなくなってきています。例えば断熱材を考えてみましょう。

断熱材では色々な商品がエコ対策建材と呼ばれます。断熱性能が高いとか、リサイクル部材を多く使っているとか、自然素材を多く使っているとか、加工の工程が少ないとか、その気になれば全ての断熱材をエコ対策建材と呼べるのではないかと思います。しかし、その断熱材が主張していない項目が、そのまま他の断熱材の主張だったりすることもあります。

自然素材が多いけれども断熱性は低いとか、断熱性は高いけれども製造時に多くの化学物質とエネルギーを使うとか、何がエコで何がエコでないかの区別が難しくなっています。

第5節ではこれらの内容について、詳しく解説します。

第6節.低炭素住宅はエコの考え方の1つでしかありません

1次エネルギーのイメージ

石油などの1次エネルギー消費量が少なければ良いというのは1つの基準ではありますが…

低炭素住宅とは、建物に使う1次エネルギーの量が少なくて済むように設計された建物のことです。考え方は面白いですし、実際に1次エネルギー消費量のシミュレーションなどを行うことで、何にエネルギーが使われているのかを改めて調べるきっかけにもなります。

ですが、これを満たせばエコ住宅なのかと言えば、これは考え方の1つにしかすぎません。低炭素住宅では、太陽光発電やエネファームなどでエネルギーを作り出せば、その分エネルギーを使ってもOKという考え方で作られています。それが本当に省エネなのかは微妙な感じがします。

また、高効率の設備を入れることで低炭素の認定が取りやすい設定になっています。その設定も少しグレーと感じられます。例えばエアコンは暖房の効率を考えた方がより1次エネルギーの消費量が分かるのですが、なぜか冷房能力だけで暖房の能力も判断して良い事になっています。

色々な事情でこのような設定になっているのでしょうが、こういった設定を少し変えるだけでも、1次エネルギー消費量の数値は大きく異なりますし、認定が取れる取れないの差も出ます。

こういった認定は目安の1つにはなりますが、絶対的な基準ではなく、考え方の1つとして見るのが正しいと思います。このあたりの詳しい話は、第6節で説明します。

最終的にはあなた自身が何がエコなのかを考えなければなりません

考えるイメージ

本当に何がエコなのかはあなた自身が考えなければなりません。

そもそもエコの定義ははっきり決まっている訳ではありません。また、環境に良いという話と人に良いという話が混ざって語られることも多いため、なお紛らわしくなっています。

この章では住宅に関するエコについて、私の意見を書いていきます。その内容を読んでいただいた上で、あなたはあなたなりのエコを考えてもらえればと思います。

何がエコなのかと決めるのは本当に難しいのですが、少なくともメーカーの主張をそのまま聞くことがエコではありません。メーカーの主張にもそれなりに根拠はありますので、単に否定するのではなく、主張を聞き、様々な状況を考え、最終的には何が良いのかをあなた自身に考えてもらえればと思います。

ふくろう不動産ではあなたの相談をお待ちしています

何がエコなのかは本当に一言では言えませんし、考え方によっても答えが変わります。これは1人1人が考えなければならない問題だと私は思っています。当社:ふくろう不動産でもこれがエコである、という確固たる答えを持っている訳ではありませんし、あなたにこうしましょう、という考えを押し付けることもありません。

ただ、何の気なしにこれがエコだと思われている内容について、そうでは無い、という内容についてはあなたにお話しできると思います。

そういったエコ住宅についてのご相談やご意見も随時受け付けています。ご連絡は「お問い合わせフォーム」などをご利用の上、ご連絡ください。

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