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当社:ふくろう不動産では不動産の購入前には不動産の勉強をしましょう、と提唱しています。そして不動産の勉強には不動産や建築に関わる本(書籍)を読むのが1番効率的だと考えています。

しかし書籍は当然タダでは買えません。ましてや良い本に当たるまでに10冊くらい読まなければならないと考えますと、数万円の出費は覚悟しなければなりません。もっとも不動産の購入には数千万円単位のお金がかかり、かつこの購入に失敗しますと数百万円単位で損をすることがありますから、その点から見れば数万円の出費は高くないはず、と私は思っています。

ですが一方で書籍にお金がかかるのは確かです。そこで無料で情報が得られるサイトや無料セミナー、不動産会社の営業マンからの話で、情報収集を済ませようとする方も出てきます。様々なところから情報を得ようと考えるのは間違いではありませんが、無料の情報の価値は、書籍以上に玉石混合で、明らかにおかしいだろうという意見も数多く混ざっています。

無料のイメージ

情報が無料であるのは理由があります。

そこでこのページでは、ネットの情報を中心に、なぜ無料の情報がたくさんあるのか、そして無料の情報を見るときの注意点は何なのかについて、お話ししたいと思います。

ほとんどの無料情報は商売のために公開されています

無料の情報でよくある例は、インターネット上の情報でしょう。不動産にまつわる話が本当に数多く公開されています。ですが、その情報が無料であるのには訳があります。その理由は概ね次の項目のいずれかに当てはまります。

1.広告収入を得るため
2.自社商品を買ってもらうための宣伝
3.購入者の体験談
4.インターネットのQ&Aサイト
5.公的サイトによる告知ページ
の5つです。

例外ももちろんありますが、無料ページの大半はこれら5つのいずれかに当てはまります。特に多いのは1.と2.のケースでしょう。そして1.と2.のケースは、商売のため、広告や宣伝のために無料で情報が公開されています。

サイトの情報のイメージ

サイトの情報が無料である理由の大半は、商売のために使われているからです。

それでは各々のタイプごとのページの特徴と読むときの注意点について、お話ししたいと思います。

広告収入向けサイトは、内容が薄く、かつ間違っているケースが多くあります

インターネット上の無料の情報で、もっとも多いのはこのパターン、広告収入を得るためのサイトだと思います。まとめサイト的なものも数多く出ており、私も結構目にしますし、確認のために読むこともよくあります。

サイトで広告収入

広告収入を得るために作られたサイトが1番多いと思います。

ただこれらのサイトの大半は残念な事に内容が薄く、あまり参考になりません。書いている方があまり不動産の事を知らず、多くのサイトからコピー&ペーストで作ったのではないかと思われるサイトが多くなっています。

単に内容が薄いだけならまだしも、間違っているのではないか、と思われる意見も多数あります。広告収入向けサイトはページ数をたくさん作らなければならないため、1ページの制作に多くの時間をかけません。少なくとも、元データ(一次情報)に当たったり、複数の情報から検証したりしているサイトはめったにありません。そのためか、間違っている情報や、個人の意見などをそのまま正しいとして書かれている記事が多く見受けられます。

不動産の選び方について、全く分からずにとりあえずサイトの記事を参考にするという見かたであれば、このような広告収入のためのサイトを参考にしてみても良いとは思います。内容も初心者向けのものが多いからです。

一方でこれら広告収入を得るためのサイトの内容を完全に正しいものと考えてはいけません。正しい内容も入っているし、間違えている内容もあるだろう、という観点でこれらのサイトを見ていくというスタンスが正しいと思います。

広告収入向けサイトであるかどうかは、そのページにどの位広告が掲載されているかである程度判断できます。広告掲載が多く、サイト管理人が実名かどうかが不明である場合は、大半は広告収入向けサイトです。広告狙いのサイトがすべて悪い訳では無く、中にはしっかりした内容が書かれているものもありますが、ほとんどは基本的な内容を簡単に紹介しているだけのサイトです。

また、記事の後半で特定のサイトや企業を紹介しているサイトも、広告のためのサイトである可能性が高いサイトです。不動産系のサイトでよくあるのが、不動産会社選びのサイトや一括査定のサイトに誘導するような記事も、広告収入向けのサイトの一種です。

サイトでお金儲け

記事の後半で特定の会社やサイトを紹介しているのも、広告収入用サイトの一種です。

このような誘導系のサイトは、最後に紹介する会社に都合の悪い話は敢えて伏せられています。ですので、こういった意見に反する内容の記事も併せて読み、最終的にその記事が正しいかどうかを判断する必要があるでしょう。

例えば一括査定のサイトへの誘導サイトの記事を読んだ後は、一括査定についての問題が書かれている記事を読むなどして、両方の意見を照らし合わせる必要があります。

ここまで広告収入向けサイトの悪い点を書いてきましたが、基本的な事柄については正しい内容が書かれていることも多いので、本当に初心者だという方は、まずは一通り、しかし数多く、こういったサイトを参考にするのも悪いことでは無いと思います。

宣伝用のサイトは、その会社に都合の悪い点は隠されています

2.の自社商品の宣伝のためのサイトもたくさんあります。例えば建設会社が公開する建物の技術的な内容のページがあったとします。その建設会社が2×4の建物を中心としているのであれば、2×4の利点は詳しく書かれ、逆にデメリットは簡単に書かれる事になるでしょう。

サイトで買い物

宣伝用サイトは、最終的にその会社の商品を買ってもらうとするサイトです。

また、suumoやHOME’sのような不動産の物件紹介サイトでも、不動産選びで参考になる記事が多数掲載されています。これは役に立つ記事を掲載することで、そのサイトの価値を高め、ひいては検索順位を上げるというSEO対策にも役に立っているからだと思われます。

これらの宣伝用のサイトは広告収入向けサイトとは異なり、書き手がその専門家である事が多いため、専門部分については参考になる記事が多くあります。実際に私も、宣伝用サイトはその宣伝部分は若干割り引いて読むとしても、内容については参考にしていますし、勉強させてもらっています。

これら宣伝用サイトを読むときの注意点としては、基本的に宣伝を行う会社に不利になる情報は公開されないという点です。先ほど例として挙げた2×4住宅の話であれば、軸組工法のメリットについては詳しく書かれないでしょう。また不動産の物件サイトであれば、広告を出している会社のデメリットになるような話は、基本的に掲載される事はありません。

ですので、こういった宣伝用サイトを見る際には、何の会社が作った記事なのかを知る事で、その会社が悪くなるような話は書かれていないか隠されていると考えつつ、記事を読むのがコツになります。

ふくろう不動産のページも基本は会社の宣伝のためです

少し余談になりますが、当社:ふくろう不動産でも不動産を買いたいという人のための勉強ページをたくさん作っています。自分で言うのも変ですが、これも宣伝用サイトの一種です。

ふくろうのイメージ

ふくろう不動産のノウハウページも宣伝サイトの1つです。

不動産仲介会社は自社の宣伝のために、広告を出したり、チラシを投函したりすることが多いのですが、当社のような規模ですと、その予算も時間もありません。ですのでインターネットを使った宣伝活動とならざるを得ません。そしてインターネットを使った宣伝活動をどうせ行うのであれば、自社の宣伝ばかりよりも、皆さんの役に立つ情報を公開し、そのページにアクセスしてもらう事で、当社の存在を知ってもらえるという思惑から、記事を作っています。

もちろんもっと不動産の事を多くの人に知ってもらいたい、という気持ちもありますし、不動産取引で損をする人を減らしたいという気持ちもありますが、1番の目的は自社の宣伝です。

ふくろう不動産のサイトも宣伝用サイトの1つという事であれば、その見かたも他の宣伝用サイトと同じように、会社の宣伝部分は流しつつ、宣伝とは直接関係が無い部分を重要視して読むのがコツという事になります。

購入者の体験談は利益誘導こそありませんが偏った内容が多くなります

3.の購入者の体験談もネット上でよく見かけます。ホームページと言うよりもブログ形式のものが多いイメージがあります。こちらはメーカーの広告的要素が少なく、ウソや意図的に情報を隠しているという事がほとんどない点がメリットになります。また実際に体験した方の意見であるため、実務上も参考になる部分がたくさんあります。

通勤のイメージ

実生活に即した話であれば、参考になります。

一方で体験者の語られる内容が、とても偏っている事が良くあります。書いている本人はウソを付いているつもりはなくても、技術的に間違っていると思われる内容が時々あります。また間違っているとまではいかなくとも、ほとんどの人には当てはまらないと思われる内容も時々あります。

購入者の体験談は悪い言い方をしますと、購入者の自慢話です。自分が経験した素晴らしい話(あるいはひどい目にあった話)を、他の人に見てもらいたいという気持ちから作られているケースが多いと思われます。このこと自体は悪い事ではありませんし、実際に参考になる事も多いのですが、間違っている内容を正しいと主張されるケースがありますので、その点は注意が必要です。

体験談を読む際に最も注意しなければならないのは、住んでいる人だからと言って、その主張がすべて正しいとは限らないという事です。

例えば、購入者の体験談は、購入して数年の時点で語られているケースがほとんどです。ですが、その不動産が本当に経済的に優れていたかどうかは売却し終わった時点でなければ分かりませんし、本当に安全であるかどうかは、大きな災害が無ければ分かりません。また、環境に良いかどうかは、住んでいるから分かるというものでもありません。

体験談で参考になるのは、快適性の部分や、どういった不安や苦労があったかという点です。それ以外の部分については、単なる意見なのか事実なのかを分けて考える必要があります。

Q&Aサイトや掲示板の内容は内容の間違い率が高い点が難点です

4.のQ&Aサイトでも様々な情報を得ることが出来ます。Yahoo知恵袋などは、この代表的な例でしょうか。こういったサイトは読んでいて面白いのがメリットですが、デメリットは、返答された内容が間違っている率が結構高い事です。これは返答する方のレベルによると思われますが、質問する人が素人、回答する人も素人である場合、ベストアンサーに選ばれた回答であっても、ひどい内容であることも多々あります。

質問のイメージ

Q&Aのサイトは正確性に欠ける点が難点です。

こういったサイトを見る際の注意点としては、ノウハウものとして読むのではなく、読み物という感覚で読むという事、そして、回答の内容が正しいかどうかについては、別の方法で裏を取る事です。

質問が建築基準法とか税法など法的なものであれば、公的なサイトで確認する事ができます。技術的な内容であれば、他のサイトを照らし合わせる事で確認できることが多いでしょう。

一方で街の雰囲気とか治安の良し悪しといった感覚的な問題は、参考意見として聞きつつ、後は自分で現地を見て判断するしかありません。

私自身はこういったQ&Aサイトは、一般の方がどういった事を疑問に思うのかを知るために見ており、回答の方はあまり参考にしていません。

不動産の購入を考えている方がこのようなQ&Aサイト、掲示板サイトを見る際にも、質問の方を見て、このような不動産の見かた、切り口があるんだという点を参考にする方が良いのではないかと思います。

公的なサイトは信用性は高いのですが、読み難く使いにくいのが難点です

公的なサイトは信頼度合いが高い点がメリットです。公的なサイトとは、国土交通省のサイト、国土地理院のサイト、国税庁のサイト等が該当します。また、県庁や市役所のサイトも公的なサイトです。公的サイトは税金で運営されていますので、無料であっても広告や宣伝的要素はありません。

区役所

市役所や区役所など公的機関のサイトは信頼性が高いものです。

これら公的なサイトは、信頼度が高い反面、内容が読み難い点がデメリットです。お役所ならではの文面で書かれているケースも多く、そのまま読んでも理解できない事が多くありますし、そもそも知りたい情報のページにたどり着くことも簡単ではありません。

公的サイトは最後に確認する際に使うサイトとしては重宝しますが、一般の方が使うには少し敷居が高いサイトです。一般の方が使いやすい公的サイトとしては「不動産ジャパン」あたりが良いのではないかと私は思います。不動産ジャパンは公益財団法人不動産流通推進センターが運営しているサイトで、お役所ではありませんが、公的色合いの強い団体です。

この不動産ジャパンでは不動産を買う時、売るときの基本知識が概ね網羅されており、プロの不動産会社の人も定期的にチェックしています。公的なサイトの割には、見せ方にも気を使っており、見難い点が少なく、分かりやすく解説されている点もお勧めです。

不動産の事についてあまり詳しくなく、とりあえず概要を把握したいという事であれば、このサイトを見る事で基本知識の大半を得ることが出来ると思います。

1番のお勧めは不動産関連の書籍を買って読むことです

ここまで無料のサイトについてお話してきましたが、やはり1番のお勧めは書籍だと思っています。将来にはサイトの記事の方が優れている率が高くなるかもしれませんが、この記事を書いている2017年時点では、まだ書籍の方が必要な情報を分かりやすくまとめている例が多いと思われます。

書籍で勉強

今の時点では、書籍を読むのが1番の勉強法だと思っています。

これは編集者の監修を経て出来ているという部分が大きいのでしょう。もちろん書籍でも宣伝目的のものや、間違いだらけのものもありますが、まだサイトよりは正しい率が高いように感じます。

最終的には不動産を勉強する人の判断にはなりますが、この記事の内容も参考にされた上で、不動産の勉強を勧めてもらえればと思います。

このページの内容を動画で説明してみました

このページで説明しました内容を動画でも解説してみました。その動画がこちらです。

よろしければ、動画もご確認ください。

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