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当社:ふくろう不動産はできる限り講習会などに参加して、お客様のためになる知識や技術を習得したいと思っています。今回は騒音計などを作っているメーカーであるリオンの講習会に参加しましたので、その内容について簡単に報告したいと思います。

リオン(株)は定期的に無料で講習会を開催しています

リオン(株)は騒音計や振動計などを作っている会社です。他にも補聴器や医療用の検査機器などを作っています。騒音計の世界ではトップメーカーで、一般的に仕事で騒音の計測を行っている人の大半は、このメーカーの機種を使っていると思います。

当社が低周波音などの計測に使っている精密騒音計も、このリオン社の製品です。そしてこのリオンでは定期的に色々な講習会を行っています。ありがたいのはこのセミナーが無料という事です。無料ですが内容がとても充実しており、変な有料セミナーよりもとても質の高いセミナーとなっています。

リオン(株)のセミナーやイベントの案内

セミナー内容は若干難しいかもしれませんが、一般の方が聞いてもある程度理解できる内容ですので、騒音などに悩まされている方は、基礎知識を得るためにも講習を受けてみるのも良いかもしれません。

セミナーを受けるには、この会社のWeb会員にならなければなりませんが、その会員になるにも費用は掛かりません。ただ会員の申し込みフォームを見ていますと、企業が対象となっているようですので、個人が会員になれるのかどうかはよく分かりません。個人でも受けてみたいという方は、直接リオンに連絡してみてください。

騒音と振動の基礎知識と計測の実習がセットになったセミナーです

騒音振動の基礎資料

出典:リオン(株)

さて今回ですが、騒音と振動の基礎知識と、簡単な計測方法についてのセミナーでした。騒音の計測方法については、既に私はいくつもの現場で経験していますが、その経験はほとんどが住宅とその周辺です。これが空港や道路の計測ですと、考え方や計測手法も違う部分があり、参考になりました。

それ以上に役に立ったのは音についての基礎知識です。一般的に何dB(デシベル)位であればこの位という感覚はあるのですが、そもそもそのデシベルは何を表しているのか、なぜ同じ音圧レベルの音源を2倍にしても、音圧レベルは3デシベルしか上がらないのか、といった内容をようやく少しだけ理解できました。

今の私の知識ではこの話を詳しく説明することができませんので、詳細については別の機会にでもお話ししたいと思います。ただ、音についても怪しい意見や怪しい対応策が出回っている世界です。基本的な知識を知っているという事で、怪しい意見にだまされないように注意したいと思います。

低周波音はアレルゲンと考えた方が分かりやすい気がします

今回のセミナーは一般的な騒音や振動についての知識を学ぶセミナーでしたので、通常私が気にしている低周波音についての話は特にありません。ただセミナーの内容で気になったのは、騒音レベルと音圧レベルはそもそもの定義が違う全くの別物であるという説明です。

セミナーではA特性についての解説もありました。騒音レベルとは人の感覚量に近似しているA特性で調べるものですが、音圧レベルは音圧の物理量を調べるものでZ特性やC特性がこれに該当します。

風力発電の本を読んで低周波音被害が理解され難い事を再認識しました」の記事の中で、A特性の数値を出して低周波音が出ていない、という主張に対し、問題ではないかと提起しましたが、この問題の根っこには低周波音問題が一般的な騒音問題と考えられているからではないかと感じました。

低周波音問題が騒音問題と考えられているから、参考資料としてA特性を使い(最近ではG特性も使われますが)、低く補正された数値を見て、問題が無いのでは、と勘違いされます。

アレルゲンのイメージ

低周波音は騒音問題ではなく、アレルゲンのようなものだと考えた方が理解が早いのかしれません。

しかし低周波音問題は騒音問題ではなく、アレルギーなどの問題と同じように騒音問題とは切り離して考えるべきなのではないかと思います。アレルギー問題であれば、アレルゲンとなる低周波音の量やタイプだけを考えれば済みます。そしてその量やタイプを調べるためには純粋に物理的な量(この場合はZ特性)を見れば良いだけです。

これを騒音問題と考えるから、変な指標を使い、かつそれが故に間違った解釈が進んでいるのではないかと感じます。

他にも音響博物館や無響室の見学などがありました

セミナーでは他にも、音響科学博物館や無響室の見学もありました。上の写真は博物館のリーフレットです。事前に連絡すれば、こちらの博物館は誰でも見学が可能のようです。

それよりも興味深かったのは無響室です。小林理学研究所のサイトのでも無響室の写真を公開していますが、この写真の部屋とは別にもう1室無響室があり、そちらは屋根・壁・床がくさび型のグラスウールが突き出ていて、効果的に音を吸収する造りになっています。写真撮影の許可が取れませんでしたので写真をお見せすることができず残念なのですが、見た目にも異様な作りの部屋です。

この部屋は音が響かないため、人の声などを聞くと少し気持ち悪い感じを受けました。ちょっとした音の聞こえ方、響き方が違うだけでもずいぶん音の印象が違うという事を改めて知ることができ、有意義な体験だったと思います。

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