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昨日はマンションの防音性についての記事を公開しました(「3-03-05.マンションの壁と床の防音性能を確認しましょう」参照)。ただ、一般的にどんな時に何デシベルなのかがイメージしにくいと思いましたので、当社で所有している騒音計で色々なシチュエーションの音を計測してみました。

ピアノ演奏中

一戸建ての室内でピアノを弾いている時の室内と戸外での音を比べてみました。

我が家にはグランドピアノがあるので、それが何デシベルくらいの音量なのかを見てみたいと思います。まずは演奏していない通常の状態での室内の音量です。

普段の室内

通常の室内の音量です。36.2dbでした。一種住専の住宅街なので、通常は静かです。

ショパン演奏中の音量

これがピアノ演奏中は84dbと結構大きな音です。それも割と穏やかな曲の時の音量です。同じ室内ですからピアノの音が大きく響くのでしょう。

ピアノジャック演奏中の音量

これが激しい曲の演奏中には90dbを超えた大音量となります。この音がそのまま外や他の家でも聞こえるとなると、それはクレームになりそうですね。

ピアノ演奏中の室内は予想通り大音量です。幹線道路沿いの空間でも70db以下という基準があるのですが、これを大きく上回ります。ピアノ演奏の同じ室内ですから当然とも言えますが、大きな音が出る楽器の音量はすごいのだと改めて思わされます。

ではこれが家の外にはどのくらいの音が漏れているのでしょうか?

普段の屋外の音量

車が走っていない通常の屋外は37.9dbでした。住宅街なので静かです。

ショパン演奏中屋外の音量

穏やかな曲をピアノで演奏しているときの外の音量です。45.6dbとなりました。もちろん音は聞こえますが、思ったほどうるさくはありません。

ピアノジャック演奏中屋外

激しい曲をピアノで演奏した時の音量は54.7dbとなりました。さすがに静かとは言えませんが、問題になるほどの騒音とも感じません。人によって感じ方は違いと思いますが。

ピアノ演奏中の屋外の音量を測定した結果はこのようになりました。曲によって外で聞こえる音量は違いますが、ほぼ55db以下です。千葉市の環境基準では昼間は55db以下m夜間は45db以下となっており、ぎりぎり昼間の騒音規制をクリアしました。もちろん夜間は基準を満たさないので問題でしょう。もっとも夜間にピアノを弾くというのはマナー上問題でしょうし、普通に生活をされている方は気を付けていると思います。

基準値以下だから絶対に大丈夫という話ではありませんが、楽器を演奏される方で、近隣に迷惑をかけているのではないかと気になる方は、一度調べてみて基準と比べてどうなのかを知ることで、安心したり、逆に対策を立てたりとその後にやるべきことが見えることもありますので、1度調べてみると良いかもしれません。

偶然ですが、この日は自衛隊のヘリコプターが何度か近くを飛んでいましたので、その音量も調べてみました。

ヘリ飛行中の屋外の音量

自衛隊のヘリが近くを飛んでいたので、その時に庭に出て音量を測ってみたところ、69.7dbという結果が出ました。

さすがにヘリが飛んでいると音量はすごいですね。外だと70db近い音量となるときもあります。室内だとずいぶん音も小さくなるのですが、夏場に窓を開け放していると結構うるさく感じるかもしれません。

ただ音の問題は人によって感じ方が違うということもありますし、その音をどうとらえるかで不快感が変わってくる感じがします。

例えばこのヘリコプターの音ですが、今までヘリが通ると、ちょっとうるさいよね、と感じていました。しかし、先日自衛隊の演習を見学し(「習志野演習場で自衛隊の降下訓練を見てきました 」参照)隊員たちが頑張っているのを見た後だと、ヘリの音などを聞いても、演習が大変そうだなあと思いはしますが、不快感をあまり感じませんでした。もちろんヘリから出る音の大きさは変わらない訳ですけれども、自分の考え方1つでずいぶん感じ方まで変わるものです。

マンションの音の問題も案外似たようなものかもしれません。マンションの上階で子供が走り回り、うるさく感じる時でも、その上階の子供たちや家族を知っていれば、仕方がないなあとか、今日もあいつら元気だなあ、で済んでしまうのかもしれません。

騒音問題はその音自体を小さくするための努力はもちろん必要だと思いますが、同時に人間関係が構築されていれば、問題にならないことも多いのではないかと思わされました。

このページを作った当初は写真のような簡易的な騒音機しか所有していませんでしたが、今では低周波音なども計測できる精密騒音機を所有しています。また低周波音などによって、住む人の健康に影響を与える危険がないかどうかを計測するサービスも行っています。詳しくは「6-01.健康配慮型のインスペクションを行っています」のページをご確認ください。

ふくろう不動産は売買仲介専門の不動産会社ですが、音の問題をはじめ、不動産についてのご相談やご質問なども随時受け付けています。何か気になることがありましたら、メールなどでふくろう不動産までご連絡ください。ご連絡は「お問い合わせフォーム」のご利用が便利です。またご連絡されたからといって、当社から営業の連絡を行うこともありませんので、ご安心ください。