地盤サポートマップでは学区や用途地域なども分かるようになっていました

ふくろう不動産を通して土地や戸建を購入される方には、検討されている土地の地盤等が分かる「土地情報レポート」を発行して説明をしています。ただこのサービスは契約者しか使えないため、一般の方は各自で地盤の状況について調べなければなりません。
(土地情報レポートの内容については「住宅用の土地の事前調査のレベルが上がりました」のページをご確認ください。

今ではネット情報で色々な事が調べられますが、一般公開されているサイトの1つである地盤サポートマップだけでも、様々な情報を得る事ができる事が分かりました。今回はこの「地盤サポートマップ」について、少しお話ししたいと思います。

本来は地盤調査の結果が確認できる地図です

地盤サポートマップは本来は、地盤調査の実績データを示した地図です。個人情報保護の問題からか、地盤調査を行った正確な場所は分からないようになっていますが、それでもこれらのデータを見る事で、地盤が強いエリアなのか、弱いエリアなのかがある程度判断ができます。

地盤サポートマップの一般的な表示

本来はこのような地盤データを見る画面です。
出典:ジャパンホームシールド

もっともその土地個別の地盤を調査したものではありませんので、もしその土地の地盤調査データがあるのであれば、そのデータを見せてもらう方が確実です。新築の場合には地盤調査を行わなければならないことになっていますし、中古住宅であっても、2009年10月以降の引き渡し物件であれば、瑕疵保険の関係上で地盤調査書はあるはずです。

ただ残念な事に、地盤調査レポートがあっても、なぜか提出しない、公開しないという不動産会社もあるようです。新築の分譲会社でも、契約時にお渡ししますので事前には出しません、という方針の会社もあると聞きます。

買主側で注意しないと、知らないまま、資料を渡されないまま取引が終わってしまう事もあるでしょう。こういった事は面倒であっても、きちんと資料を要求し、内容を確認するクセを付ける方が良いと思います。

生活情報の使い勝手が充実しています

本来の地盤関連のデータに加え、最近では生活情報についても、この地図上で確認できるようになってきました。例えば公園の場所がひと目で確認できるのはありがたいサービスです。

町の雰囲気はGoogleMAPでも見る事は出来ますが、意外と公園はGoogleMAPやGoogleEarthではよく分からない事があります。そのため、こちらの公園の位置が分かるサービスは意外と使い勝手があります。

大人であれば公園の有無はあまり気にしないかもしれませんが、小さなお子さんがいる家庭であれば、公園の有無や公園までの距離は重要なポイントとなりますので、チェックしておきたいところです。

小学校区や中学校区がすぐに分かる点がありがたいサービスです

生活関連サービスで1番ありがたいのは、小学校区、中学校区が地図上で分かるという点です。当社では今まで学区を調べるのに「ガッコム」というサイトを使っていましたが、こちらのサイトでは、学校名称から学区を調べるのは簡単でしたが、特定の地点の学区を調べるのは少し面倒という欠点がありました。

それに比べ、地盤サポートマップでは、その地点をクリックするだけで、小学校区、中学校区が分かるようなシステムになっています。この地図上で、すぐに学校の場所が分かる訳ではありませんが、学区や学校名が分かれば、後はそれらの場所を探すのは難しくありません。

ただこれら学区のデータが100%正しいかと言えば、時々間違っている個所もありますので、とりあえずはチェックして、最終的には公的なサイトで確認するという作業が必要です。

例えばこの記事を書いている2017年7月時点では、当社の近くの中学校区で花見川第二中学校の学区と示されている部分があります。ですが花見川第二中学校は2015年3月に閉校となっており、今ではこのエリアは花見川中学校学区になっているはずです。

元データを確認してみますと、小学校区については2010年のデータを、中学校区については2013年のデータを利用している様子です。ですので学校の統廃合などがあったエリアについては、自治体のサイトを改めてチェックする必要があります。

それにしても最近では小学校や中学校で、その学校紹介のホームページを持っているのに、その学校の学区についてはホームページ上で記載がありません。何か事情があるのかもしれませんが、あまり親切な造りではありません。

そのような状況の中、この地盤サポートマップで簡単に学区が確認できるのはありがたいサービスだと感じました。

この記事の内容を動画でも説明しています

ここまでお話ししました内容を動画でも解説してみました。その動画がこちらです。

よろしければ、動画もご確認ください。

地理院地図より地盤サポートマップの方が、使い勝手が良さそうです

他にも、ハザードマップで通常確認する浸水想定地域を見る事が出来たり、どのような地質であるかが分かる土地条件図もこの地図上で見る事ができます。大まかな地形を確認する色別情報図も確認できますので、今まで地理院地図で見ていた情報の大半は、この地図上でも確認できます。

JHSの色別標高図

出典:ジャパンホームシールド

後は明治期の低湿地の情報が入っていれば、もう普段は地理院地図を使わなくても済みそうな感じです。最近では様々な会社が、このような無料の情報を数多く公開するようになったため、不動産探し、家探しが一時期よりはずっと楽になりましたし、情報が得やすくなりました。

後はこれらの情報を使うかどうか、利用できる知識があるかどうかでは無いかと思います。住まい探しをされている方は、ぜひこれらの無料情報を活用し、良い住まいを見つけて欲しいものだと思いました。

この記事についてのご意見やご質問などがありましたら「お問い合わせフォーム」をご利用の上、ご連絡をお願いします。

Follow me!

不動産購入のご相談はふくろう不動産まで

CTAの画像
まずはメールにてご相談ください。