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私が住んでいる千葉市では昨日(9月10日)の午前3時頃に、アナウンスで避難勧告が流れていました。隣の八千代市でもあったようです。土砂災害警戒区域に住んでいる人は、ただちに避難してください、との事でした。幸い私が住んでいる場所は、指定区域ではありませんので、特に避難の必要はありませんでした。

ただ、もし実際に避難しようと思っても、外は真っ暗で土砂降りの雨の中を移動するのは正直無理なのではないかと感じました。このページでは避難勧告を受けて考えた事についてお話しします。

避難勧告が出されたのは土砂災害警戒区域に住んでいる人向けです

土砂災害ハザードマップ

千葉市では121か所の土砂災害警戒区域が指定されています。 出典:千葉市役所

千葉市や八千代市では、土砂災害警戒区域と言われる地域を指定しています。これは、ガケが崩れたり、土石流があったり、地すべりを起こしたりする可能性が高いエリアの事です(「土砂災害危険箇所とは」千葉県:参照)。

この土砂災害警戒区域は意外とたくさんあり、千葉市では121か所(県のサイトの案内では118か所)、八千代市では45か所が指定されています。この地域に住んでいる方は、避難勧告などがあった場合には、すぐに避難所に逃げることがお勧めされています(強制力はありません)。

しかし一方、昨日のような状況、つまり大雨で、避難勧告が深夜の3時に出されている場合はどうでしょうか。避難勧告はところどころ設置されているスピーカーでも放送されるのですが、寝ている時間だと何人が気が付いたのかが分かりません。

また避難場所までは徒歩10分くらいの場所にあることがよくあります。真っ暗な中であの大雨の中を無事に移動するのは簡単ではありません。大人であればまだしも、お年寄りや小さな子どもでは無理があり、むしろ移動中に事故に遭うのではないかと思うくらいです。

これを言いますと、現在この土砂災害警戒区域に住んでいる方には申し訳ないのですが、これから住まいを探す方であれば、このような土砂災害警戒区域は極力避けることをお勧めします。いざという時には避難すればよい、と考えてもこの避難自体決して簡単ではないからです。

また、避難場所がどこなのかを知らないという方も多くいらっしゃいます。避難場所に限らず、いざという時に使える施設は、時間がある時に調べておく方が安心です。こちらの「4-01-04.病院、タクシー会社、交番、避難場所を調べておきましょう」で示した場所などは予め調べておくようにしましょう。

自分が住んでいる場所が指定エリアなのかどうかを知らない方もたくさんいます

そもそも自分が住んでいるエリアが、この土砂災害警戒区域であることを知らない方もいます。売買でその不動産を手に入れられた方は、重要事項説明などで説明を受けているはずですが、その内容を覚えていない方もいるでしょう。また不動産会社の説明が足りず、そのことをきちんと知らされずに購入した方もいるかもしれません。

土砂災害警戒区域等の指定

出典:千葉県

千葉市、八千代市、習志野市であれば、千葉県の千葉土木事務所のサイトでこの土砂災害警戒区域の場所をチェックできます(「土砂災害警戒区域等の指定(千葉土木事務所)」。

今住んでいる場所が警戒区域であるかどうかが分からないという方は、これらのサイトでチェックしてみてください。

また不動産を購入される予定がある方は、不動産会社から特に説明が無かったとしても、事前に調べておく方が良いと思います。不動産会社の担当社がうっかりチェックし忘れることも考えられるからです。知らずに購入したからと言って、簡単に解約できる訳でもありませんので、自分で調べられる範囲は自分で調べる方が安全だと思います。

指定エリアでなくても、水害に弱い地域はあります

市では災害に気を付けなければいけないエリアを指定していますが、そもそもこの指定が無いとしても水害の危険が高いエリアはたくさんあります。考え方としては、川や暗渠が流れているところ、周辺の土地と比べて低くなっているエリアは、危険率が高くなるエリアです。

最近では土地の高低差は地理院地図の色別標高図などで簡単に見ることができます。

色別標高図でくぼんでいる部分は、大体水害に弱い場所と重なります。また、地盤が弱いエリアと重なることも多いので、住まい選びの前に見ておくと、重宝します。

住まい選びの最初には自然災害の被害が少ない場所から考えましょう

水害のイメージ

最初から水害が少ないエリアを選ぶ方が安心です。

避難勧告がでるような大きな災害は数年に1回しかありません。さらに地震については数十年に1度という頻度でしょう。しかし長い期間その場所に住むという事は、大きな被害を数回受けることになります。特に年々集中豪雨が増えているというデータを見ると、なおのことそう考えたいものです(「集中豪雨の日数は増えているようです」参照)。

今では建築技術もそれなりに上がり、建物の性能で被害をカバーできるものもあります。しかし、建物性能でカバーできるものはそれほど多くありません。自然の力はとても大きいため、ちょっとした技術では対応できないことも多いからです。

ですので最初から自然の力に逆らわずに済むような土地・立地を選ぶことをお客様にお勧めしています。住まいの選び方では、どうしても交通の利便性や環境を重視して決めることが多いのですが、このような自然環境もチェックした上で、不動産選びをして頂きたいと思っています。

当社:ふくろう不動産ではこのような視点も持ったうえで、お客様に物件の提案をしています。その土地や建物が割安であるかどうかの経済性や、環境などはどうかといった快適性に加え、この自然災害などに対する安全性についても深く考え、お客様に情報をお届けしています。

ふくろう不動産の考え方については、
ふくろう不動産は買い手の味方として活動する仲介会社です
のページでも解説していますので、こちらもよろしければご覧ください。

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