国土交通省が中古住宅市場活性化ラウンドテーブルの報告内容を公開しました

国土交通省では中古住宅市場をもっと活性化させるべく、色々な制度や仕組みを考えているようです。その取り組みは「中古住宅市場活性化ラウンドテーブル」と呼ばれ、官民含めてどうしたら良いかということを考え、その内容については定期的に公開されています。

平成25年度は4回行われていた様子で、その4回目の報告内容が3月26日に公開されました。その中で面白いと思えるものについて、ちょっとお話ししたいと思います。

そもそも住宅関係にかけたお金の割に、資産となる部分が少ないのが問題のようです

かけたお金の割に資産が少ないグラフ

出典:国土交通省

問題の根底となっているのが、住宅産業にかけたお金の割に、住宅ストックの資産が少ない、ということです。要は、新築住宅を建てるにはお金がかかるけれども、中古住宅は値段が安いために、こうなってしまう、ということです。国全体の効率を考えると悪いことこの上ありません。逆に考えると、中古住宅はお買い得という事にもなると、個人的には思います。

マンションは築5年で30%安いと新築と同レベルと考えられるようです

この報告書の内容を見てみますと、面白いデータが載っています。配布資料の中にはリクルートが報告した資料もあるのですが、その中に近くに中古マンションがあった場合、いくらの差なら比較検討するかという調査報告内容が載っていました。

この資料によると、築5年のマンションが近くにあった場合、20%安い程度であれば新築を検討し、30%安い価格でようやく互角に検討できるレベルとなるようです。マンションが新築から中古になるだけで、いかに価格が下がるのかがよく分かります。

築15年のマンションでは価格が40%安いと中古マンション検討者が増えるようです

築5年と比べ築15年のマンションでは40%価格が安いと、中古マンション検討者が新築マンション検討者を上回るようです。先程の調査結果と照らし合わせると、築5年で購入して築15年で売れば、その間の価格下落が結構小さい気がするのですが、実際のところはどうなのでしょう。

 戸建住宅になると築5年は40%安くないと同等とはならないようです

これが戸建住宅となると、30%ではなく40%近く安くないと、築5年の戸建住宅は新築の戸建住宅と張り合えないようです。これだけ価格差があって性能にもあまり差が無いのであれば、やはり中古住宅の方が経済的にはトクだと思われます。

これは築5年に限らず築15年や築25年を見ても、マンションと比べて10%近く中古住宅を低く見る傾向が戸建住宅についてはあるようです。ただし外観や設備などが新しくなっている場合は、この差が縮まるという結果になっていました。

中古住宅に対する不安はインスペクションや保険で解消できます

もっとも不動産の購入は経済性だけでは語れません。快適性や安全性とセットで考えた場合、新築を好む人が多いのは分かる気がします。これも逆に言えば、安全性と快適性がうまく確保できるのであれば、中古住宅は経済性に優れた分だけお買い得と言えるでしょう。

安全についての対応策としてはインスペクション(住宅診断)を受けたり、中古住宅の瑕疵担保保険に加入したりという対策で概ねカバーできます。快適性については、購入する人の好みにもよりますので一概には言えませんが、リフォームや家具などの設置によってカバーできる部分もあります。リフォームで内装や設備などが好みのものにできるのであれば、かなりお買い得な買い物ができるのではないかと思います。

ふくろう不動産では中古住宅のインスペクションも行っています

ここから先は当社の宣伝ですが、ふくろう不動産では建物のインスペクションも行っています。通常見ただけでは分からない建物の問題点についても、サーモグラフィカメラや床下探査ロボットを使い、建物の状況を厳しくチェックしています。当社のインスペクションについては「6-03.戸建住宅のインスペクションの費用と内容について」のページをご覧いただくか、当社まで直接お問い合わせください。

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