自分で住む住まいをお探しの方も1度は不動産投資の本を読むべきです

不動産を買おうと考えている方の中には、住まい選び、不動産選びの本や雑誌を事前に読む方も多いと思います。事前に勉強して知識を得ておくのは良い事ですので、当社でも事前勉強を強くお勧めしています。

一方でどういった住まい選び本を選ぶかも、結構重要だったりします。このページでは、住まい選び本の中に投資系の本も1冊は入れましょうというお話をします。

住まい選び本には内容に偏りがある本も多く出ています

不動産選びの本は本当に数多く出ています。一見住まい選びの情報を得るのに不都合は無いように見えるでしょう。しかし残念な事に、不動産選びの本や雑誌の大半は内容が偏っています

内容の偏り

住まい本は内容が偏っていることが多いため、複数の本を照らし合わせなければなりません。

住まい選び系の本は、著者の立ち位置や広告主の意向等によって内容が決められる事が多いために、変に購入をあおるものや特定の工法やタイプの家を勧めるものなど、おかしな内容の本もたくさんあります。この問題を避けるためには、違うタイプの本を読むのがお勧めで、違う角度から不動産選びを考える事で、変な考えに捉われる事を避けることができます。

その様々なタイプの中の1つとして、投資系の本を読む本の中に入れる事を当社ではお勧めしています。普通の住まい系の本では、建物の快適性についてや住宅ローンについての話が多いために、資産価値や経済性についての話が不十分であったり、本によっては間違っていると思われる内容が書かれていることもあります。この弊害を避けるために、投資的な視点では不動産をどう選んだらよいのか、という本も1冊は読んでおき、基本的な知識を得ておく方が良いと、私は考えています。

永住するつもりで買うのだから、投資の考え方は必要ないとお考えの方も多いかもしれません。ですが、私は永住するつもりでも、売るときのことを考えるべきだと思っています。そのあたりの話は「居住用の不動産であっても出口戦略を考えるべきです」の記事でも述べましたので、よろしければこちらのページもご確認ください。

投資系の本では基本的な考え方を書いたものがお勧めです

そうは言っても、不動産投資の本も本当にたくさんあります。実際のところ、不動産投資本は住まい選び本以上に怪しい内容の本の率が高いように感じます。不動産会社の宣伝本もあれば、本当に正しいかどうかも怪しい個人の体験本も多いからです。

怪しいイメージ

投資本は住まい本以上に怪しい内容の本が多いことが難点です。

また、内容自体は正しくても、自分で住むために不動産を探している方にとって参考にならない本もたくさんあります。賃貸人の募集についてや、アパート管理の話を聞いても、実需向けの不動産を探している方にとっては役に立つ情報では無いからです。

こう考えますと、住まい探しの方が読んだ方が良い投資本は、投資についての基本的な考え方が載っている本が良いと思います。当社では仕事柄不動産関連の本をそれなりにチェックし読んでいるのですが、住まい探しの方向けに役に立つ不動産投資本としては、次の本が良いのではないかと思っています。

東洋経済新報社が発行しています「不動産投資の超基本」という本です。本当に投資を考えている人から見れば物足りないかもしれませんが、実需用、住まい用の不動産を探している人が、投資の考え方を知るという点で見れば、良くまとまっていますし、分かりやすい本だと思います。

「不動産投資の超基本」で参考になる意見をいくつか挙げます

この本で述べている内容に、私は全面的に賛成という話ではありません。それにこの著者はマンションやビルについては詳しそうですが、戸建住宅についてはそれ程詳しくない印象です。

しかし参考になる話、確かにこれは知っておくべき話という内容がたくさん入っているのも確かです。この本の内容をすべて説明する訳にはいきませんので、内容で特に良かったと思われる点についていくつか述べたいと思います。

建物の事をあまり信じないという姿勢は見習うべきです

本の最初の方に、プロは新築を選ばないという話が出てきます。その理由の1つに、プロは建物の事を信用していないから、という話が出てきます。中古の建物であれば、問題は既に出始めているので問題の有無について判断できるが、新築ではどんな問題がでるか分からないから、という考えです。

建築中の建物

建物は実物が出来上がるまで信用しないという考えは結構重要です。

実際には中古になっても分からない問題はたくさんあると思っていますが、一方で実物を見て、初期の問題を解決した後の物件を買おうという考えは参考になりますし、私もこの意見に賛成です。建物の事はどこまでいっても100%分かる事は無いのですが、分かる範囲は分かった上で買った方が良いと思いますし、そのためには一定期間経過後の建物を見るという考えは確かにアリだと思います。

立地が良い不動産は利回りが低いと明記しています

投資系の方は、不動産の評価を賃料から見た利回りで考える方がほとんどです。この著者も同じように利回りについて結構重視しています。ただその中でも特に良い点は、投資の判断は利回りだけで考えてはいけない事、そして立地が良い不動産の方が利回りが悪いことが多いと、きちんと書いている事です。

利回りのイメージ

利回りが良ければ良いというものではありません。

立地が良い方が利回りが悪いという点は、よく考えれば当たり前です。立地が良いと長期に渡って賃料が取れる可能性が高い訳ですから少しくらい利回りが悪いとしても、十分に元が取れることが多いですし、立地が良ければ売却時にもそれなりの価格が付くために、売却益も期待できるからです。

この当たり前の話についてきちんと書かれている投資本は意外と多くありません。この本では他の要素については書かれていませんが、利回りが悪くなっても良いという要素は他にもあり、利回りがすべてを決める訳ではありません。このような内容についてもきちんと書かれている点はしっかりしていると思わされます。

この記事の話の一部を動画でも説明しています

このページでお話ししました内容の一部を動画でも解説してみました。その動画がこちらです。

よろしければ、動画もご確認ください。

ふくろう不動産では経済性についても正しい情報を提供します

当社:ふくろう不動産は不動産を買いたいという人のための代理として活動するバイヤーズエージェントです。そのために不動産についての様々な調査や検査を行い、買い手のお客様に正しい情報を提供するようにしています。

ふくろうのイメージ

経済性に詳しいというよりも情報公開を徹底するよう心がけています。

そしてどちらかと言えば、経済的な内容、投資的な考えよりも、技術的な内容のチェック、災害について強いかどうかのチェックの方を得意としています。経済性や投資の適合性といった判断は専門の投資家よりは劣っている部分があるでしょう。

ですがそれは投資の専門家と比べての話であって、一般の不動産仲介会社よりは経済性については詳しいつもりです。もっとも当社のウリは、経済性に詳しいかどうかよりも、経済性に関する情報を隠さずに提供するという点です。具体的に周辺の成約事例や、路線価の説明、対象物件の固定資産税評価額などについてもチェックしています。

最終的に割高かどうかの判断はお客様にして頂くことになりますが、そのための判断材料は数多く見てもらいますし、当社は当社なりに価格についてもアドバイスしています。このアドバイスは内容が間違っていることもあるかもしれませんが、一方で売らんがための虚偽表示は一切行いませんので、データ等を見てお客様には正しく判断して欲しいと思っています。

ふくろう不動産はこのような方針で活動しています不動産会社です。このページの内容やその他にも不動産についてご意見やご質問などがある方は、「お問い合わせフォーム」をご利用の上、ご連絡をお願いいたします。

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