地鎮祭と上棟式のやるやらないは、どう考えるのが良いでしょうか?

注文住宅を建てる際、多くの人が一度は悩むであろう「地鎮祭」と「上棟式」。

これらの行事はやるべきなのか、それともやらなくてもいいのか、悩む方も多いかもしれません。今回は、私自身が20年以上前に注文住宅を建てた際の経験をもとに、地鎮祭と上棟式についてお話ししたいと思います。これはあくまで個人の意見ですが、家づくりを検討している方の参考になれば嬉しいです。

地鎮祭はやらないと決めた理由

まず、地鎮祭についてです。地鎮祭は、工事が始まる前に土地の神様を鎮め、工事の安全と家の繁栄を祈願する儀式です。

私の場合は、この地鎮祭を行いませんでした。その最大の理由は、費用対効果です。地鎮祭にはざっくりと10万円~15万円程度の費用がかかりますが、この費用は、その後の工事に直接関わらない人(神主さんなど)に支払われることが多いです。

もちろん、神様に祈願するという宗教的な意味合いは理解していますが、私は実利的な面を重視しました。お金をかけるなら、実際に家を建ててくれる職人さんや現場監督など、家づくりに直接関わる人たちに使いたい、そう考えたからです。

「近所への挨拶まわりを兼ねて地鎮祭を行う」という意見も聞きますが、私は地鎮祭とは別に、工事が始まる前に自分たちで挨拶まわりに行きました。地鎮祭に合わせる必要はなく、挨拶は個別に行う方がより丁寧に気持ちを伝えられると考えたからです。例えば、工事車両の出入りや騒音でご迷惑をおかけすることへの配慮を直接お伝えしたり、今後の工事スケジュールを簡単にお知らせしたりすることで、ご近所の方との関係を円滑に築くことができます。地鎮祭という儀式の中で形式的に挨拶を済ませるよりも、一軒一軒をまわる方が、私たちの誠意が伝わるのではないかと思ったのです。

上棟式はやった理由

一方、上棟式は行いました。上棟式は、柱や梁を組み上げ、家の骨組みが完成したことを祝う儀式です。

地鎮祭よりも費用はかかりましたが、私はこの上棟式に実用的な意味があると感じました。その理由は、上棟式の費用は、ご祝儀や手土産、食事代などとして、主に工事に関わる人たちに渡されるからです。

家づくりに関わる人たちと顔を合わせる絶好の機会

上棟式は、大工さんや現場監督、施工会社の幹部など、これから家を建ててくれる人たちと顔を合わせ、直接感謝の気持ちを伝える良い機会になります。

初対面でいきなり差し入れを持っていくよりも、上棟式で一度顔を合わせていることで、その後の工事期間中もコミュニケーションが取りやすくなります。これは、単なる形式的な儀式ではなく、現場で働く人たちとの信頼関係を築く上で、多少なりとも効果があると感じました。特に、工事の途中で現場に立ち寄って差し入れをしたり、進捗を確認したりする際に、顔見知りの職人さんがいるというのは、非常に心強いものです。お互いに気持ちよく家づくりを進めるためにも、工事関係者との円滑な関係構築は大切だと考えました。

もちろん、上棟式をやらないからといって工事に手を抜かれることはないでしょう。しかし、家づくりに情熱を持って取り組んでほしい、そんな気持ちを込めて行った上棟式は、私にとっては価値があるものだと考えました。

結論:どうするかはあなた次第

地鎮祭も上棟式も、行うかどうかは「こうしなければならない」という決まりはありません。

宗教的な意味合いを重視する方もいれば、私のように実利的な面を重視する人もいます。どのような考え方であっても、最終的には家を建てるご自身が納得できる形で決めるのが一番です。

もし悩んでいるなら、施工会社の方に相談したり、実際に家を建てた人の意見を聞いたりして、後悔のない選択をしてください。

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