著名人の意見を聞く際には「立場が異なる方の意見」であることを理解しましょう

不動産に関する情報は溢れています。有名な方が「不動産は買った方がいい」「買わない方がいい」「マンションがいい」「戸建てがいい」など、様々な意見を発信されています。

しかし、「誰々がこう言ったから正しい」と鵜呑みにするのは危険です。なぜなら、その意見は発信者自身の「立場」や「経済状況」「価値観」に基づいているため、全ての人に当てはまるとは限らないからです。

💼 著名なビジネスマンが「賃貸派」である理由

ビジネス書の著者など、著名なビジネスマンには「家を買わずに賃貸にすべき」と主張される方が多くいます。しかし、彼らの立場を考えると、これは当然の選択であることが見えてきます。

  • 住む場所の固定化リスク回避: 彼らは日本全国、あるいは海外を飛び回る必要があり、住む場所を固定化されるリスク(不動産購入)は取れません。
  • 十分な資産形成力: 高収入であり、金融商品などで十分な資産形成ができるため、老後のための資産形成を不動産に頼る必要がありません。

⚠️ 注意点:

一般的に家を検討している人が、彼らと同じ投資の知識や資金力を十分持っているとは限りません。自分の経済状況やライフスタイルと照らし合わせて考える必要があります。

🏙️ インフルエンサーが「マンション派」である理由

芸能人を含むインフルエンサー的な方々には、「戸建てよりもマンションの方が良い」と主張される方も多いです。

セキュリティの観点

顔が売れている彼らは、一般の方よりも「狙われる」リスク(空き巣、強盗など)が高いと考えられます。セキュリティ性の高いマンションを選ぶのは、彼らにとって極めて合理的な判断です。

一般の方の対策

戸建てでも「施錠を徹底する(無締まり対策)」「防犯フィルムを貼る」「シャッターを付ける」といった対策で、侵入リスクの大半(約8割)をカバーできる可能性があります。

戸建てかマンションかの判断は、セキュリティの他にも間取り、庭の有無、管理の手間など、無数の要素から総合的に行うべきです。一つの要素だけで結論付けるのは早計かもしれません。

🏗️ 建築関係者の「建物重視」の意見に注意

建築のプロは「建物性能」や「最新の構造・断熱」を非常に重視する意見を出されますが、これもまた彼らの「立場」からの価値観です。

  • 資産価値: 高度な建物性能は、中古市場での資産価値に必ずしも大きな影響を与えません。
  • コストとの兼ね合い: 高性能な設備や凝ったデザインは費用がかさみます。いくら払えるかという経済状況や価値観を無視せず、バランスを考えるべきです。

高層階の眺望は「飽きる」のか?

タワーマンションの高層階否定派は、「眺望はすぐに飽きるから価値がない」と主張することが多いですが、これもあくまでその人の価値観です。

実際に高層階に長く住み、今でも眺望を楽しんでいる方も多くいます。「自分自身がどう感じるか」を常に自問自答することが大切です。

✅ まとめ:自分自身の「立ち位置」を把握しよう

著名な方の意見は、その人の立ち位置から見れば正しいことがほとんどです。しかし、それが「あなた」に当てはまるかは別問題です。

不動産選びで失敗しないための3ステップ:

  1. 自己理解: 自分の「立ち位置(転勤の有無、経済状況、価値観)」を明確にする。
  2. 情報収集: 著名な方の意見を聞く際は、結論だけでなく「理屈」と「根拠」まで理解する。
  3. 照合・判断: その理屈や根拠が、自分自身の立ち位置や価値観と合っているかを照らし合わせる。

他人の意見を参考にしつつも、最終的な判断は「自分はどう思うか」「自分にとって何に価値があるか」という主観を大切にすることが、後悔のない不動産選びに繋がります。

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