このページでは電磁波について、現時点で私が分かっていることをお話ししたいと思います。一口に電磁波といっても、様々な電磁波には様々な種類があります。

例えば目に見える光も電磁波の一種です。テレビや携帯電話の電波も電磁波の一種ですし、レントゲンなどで使うエックス線も電磁波の一種です。ただ、これら電磁波のすべてについて説明することは私にはできませんし、このページのテーマは「健康被害を引き起こすかもしれない電磁波」ですので、これら多くの電磁波の中から2種類に絞って説明したいと思います。その2種類と言うのは、高周波の電磁波と低周波の電磁波です。

電磁波のイメージ写真(高圧線)

不動産では高圧線の下は結構嫌がられます。しかし、実際に測定してみると大きな電磁波(磁場)が小さいケースもあります。そそれよりも家電から出ている電磁波(電場・磁場)の影響が大きいケースの方が多くあります。実査に測定してみないと何とも言えません。

電磁波は波長の長さによって、分類できます

電磁波とは、電気と磁気の性質をもつものが伝わる波のことです。電気の影響が及ぶ範囲を電場と呼び、磁気が伝わる範囲を磁場と呼びます。この電場と磁場が影響しあい波として伝わるものが電磁波です。電場は電界、磁場は磁界とも言います。先程電磁波には様々な種類があると説明しましたが、これらの電磁波はこの波の周波数・波長によって性質が異なります。波の波長が長い(周波数が低い)ものから説明しますと、
1.電波(テレビやPC、携帯電話から発しているもの)
2.赤外線
3.可視光線
4.紫外線
5.電離放射線(エックス線やガンマ線など)
となります。
※厳密に言えば間違っている部分がありますが、とりあえずこのような理解で進めさせて下さい。

電磁波の種類

電磁波の種類を波長が長い方から並べました。周波数は表のようにはっきりと分かれておらず、隣の区分と重なっているところも本来あるのですが、この表では大体の線で分けてあります。

2.の赤外線から4.の紫外線については、一般的にイメージしている電磁波とは異なりますし、健康被害という観点で見れば大きな問題はなさそうですので、こちらについては解説しません。また、5.の電離放射線については、放射能のページで解説します。ですのでこのページで解説する電磁波は、1.の電波の部分のみです。

一般的に言われる電磁波は電波の部分で、高周波と低周波があります

この電波は、さらに高周波と低周波に分けます。
高周波の電磁波は携帯電話の電波や無線LANの電波などが含まれます。無線LANは2.4GHz(ギガヘルツ)とか5GHzといった周波数の電波です。低周波は家電製品や住宅への電気の引き込み線などから発生する電波です。前置きが長くなりましたが、このページではこの高周波と低周波の2種類について、健康被害があるかどうかなど考えながら解説します。

高周波の電磁波のイメージイラスト

携帯電話の電波や無線LANの電波は高周波の電磁波です。こちらについては無害とは言いませんが、対策を立てることでかえって問題が起きるケースがあるため、住まいの対策を立てない方が良い、というスタンスを持っています。

詳しい説明は、下記の細論でお話ししますが、これら2種類の電波(電磁波)のうち、低周波については健康被害を引き起こす可能性があります。高周波については、おそらく問題はないだろうと言われていますが、基本的な知識を知っておいた方が良いと思いますので、こちらも簡単に解説します。(高周波の解説は「2-01.携帯電話の電波などは健康に影響を与えるか?」のページをご覧ください)

このような電磁波についての解説ページを設けましたのは、世間一般で色々な誤解があること、さらにその誤解のせいか怪しい商品が出回っていることを受け、なるべく正しい情報を皆さんに知っていただき、対処方法を考えてほしいからです。

特に電磁波対策の商品には、効果が全くないもの、あまりないもの、むしろ悪影響を与えるものなどもあります。このような商品を購入・使用しないためには、正しい知識を得て、極力数値を使い科学的な視点から解説をしてみたいと思います。

また、不動産を選ぶ際にも、電磁波の知識がないために体調を崩すことになったり、逆に無駄な対策を取ることで必要ない費用をかけたりといったこともあり得ます。
危険を避けるには、とにかく正しい知識を得て正しい対処をすることです。このページが、正しい知識を得るための参考の1つになればと思います。

それでは、各々の特徴や問題について、下記ページをご参照ください。

2-01.携帯電話の電波などは健康に影響を与えますか?
2-02.家電や電気引き込み線などから出る電磁波は健康に被害を与えますか?
2-03.電磁波対策商品の効果を測定器で調べてみました

不動産購入のご相談はふくろう不動産まで

CTAの画像
まずはメールにてご相談ください。